最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三十三話 帝都的局勢
兩個!
ふたーつ!
不過說來,這只是個情況說明回。
といっても状況説明回だけどね。
當阿爾與雷歐前往南部之時。
アルとレオが南部に向かった頃。
帝都這邊也出現了動靜。
帝都でも動きがあった。
「這個!到底是怎麼回事!這個!這個!」
「このっ! どうなっているのよ! このっ! このっ!」
「嗚!啊啊啊!!救命啊啊!!求求您饒命!饒、饒……饒命啊……」
「ぐっ! あああ!! ぎゃぁぁぁぁ!! お許しを! お、お……おゆるし、を……」
贊德拉一邊以鞭子抽打手下的一名刺客當作發洩,看到刺客昏厥後,她喘著粗氣把鞭子丟到一旁。
自分の配下である暗殺者の一人を憂さ晴らしもかねて鞭で叩き続けていたザンドラは、暗殺者が気絶したのを見て、はぁはぁと荒い息を吐きながら鞭を投げ捨てる。
「真沒用!真是的!煩死了!到底是怎麼回事!」
「不甲斐ないわね! まったく! もう、イライラするわ! どうなってるのよ!」
贊德拉咬著指甲,在房間裡來回徘徊。
自分の指の爪を噛みながらザンドラは部屋を行ったり来たりする。
看著這副樣子,曾試圖綁架阿爾的中年刺客君特開口說道。
その様子を見ながら、アルを拉致しようとした中年の暗殺者、ギュンターが口を開く。
「看來我們的所有招數都被看穿了。」
「こちらの手がことごとく読まれているようです」
「我知道啊!想想為什麼會被看穿!對方那邊沒有雷奧納爾特或阿爾諾爾特在場!?難道那個不知世事的蒼鷗姬在玩弄我?」
「そんなことわかっているわよ! なぜ読まれているのか考えなさい! 向こうにはレオナルトやアルノルトがいないのよ!? あの世間知らずな蒼鴎姫が私を翻弄しているとでも?」
「看來雷奧納爾特勢力中有個狠角色,能巧妙讀懂我們的動向,並在我們行動的同時把情報漏給戈登他們。」
「レオナルトの勢力に切れ者がいるようです。うまく我々の動きを読み、我々が動いたと同時にゴードンたちに情報を流しているのでしょう」
「啧!真讓人氣惱!一個新興勢力竟敢惹惱我!絕對不能饒他們!」
「ちっ! むしゃくしゃするわ! 新興勢力の分際でこの私を苛立たせるなんて! 絶対に許さないわ!」
話雖如此,贊德拉卻已無可施展之計。
そうは言いつつザンドラには打つ手がなかった。
當贊德拉對雷奧納爾特的勢力發動攻勢時,戈登也同時對贊德拉的勢力展開攻勢。
ザンドラがレオナルトの勢力に攻勢をかけたと同時に、ゴードンもザンドラの勢力に攻勢をかけた。
在試圖拉攏雷奧納爾特的支持者時,她自己卻在流失支持者,贊德拉不得不轉為守勢。
レオナルトの支持者を取り込もうとしている間に、自分の支持者が失われていくため、ザンドラは守勢に回らざるをえなかったのだ。
即便她偶爾攻擊雷奧納爾特,戈登的勢力總在恰當時刻出現,搶走贊德拉的支持者。
そんな中でもときおりレオナルトの勢力に攻勢をかけるも、狙ったかのようなタイミングでゴードンの勢力が現れてザンドラの支持者を奪っていく。
照這樣下去,最終將成為戈登獨勝,這是她絕對不想看到的。
このままではゴードンの一人勝ちになってしまう。それだけは避けたかった。
「暫時不要動雷奧納爾特那邊,至於被搶走工務大臣的仇怨,之後再討回也不遲。」
「しばらくはレオナルトの勢力に手を出すのはやめましょう。工務大臣を奪われた恨みはまたあとで晴らせばよいかと」
「嗐……知道了。那就替我帶個合適的人來!我這股怒氣一個人消不了!」
「くっ……わかったわ。その代わり適当なの連れてきてちょうだい! この苛立ちは一人じゃ収まらないわ!」
「遵命。」
「かしこまりました」
贊德拉有過度的殘暴傾向,一旦情緒高漲,就一定要把那份殘酷與攻擊性展露出來才甘心。
過度な残虐性を持つザンドラは感情が高ぶると、その残虐性、攻撃性を表に出さなければ気が済まなくなるのだ。
任務上出錯的刺客,多半會被拿來當贊德拉的出氣筒。
任務でヘマをした暗殺者は大抵、ザンドラの相手をさせられる。
心想今天會是誰的份,君特也繃緊神經,想到明天可能就輪到自己。
今日は誰が適任かと思いながら、ギュンターは明日は我が身と気を引き締めたのだった。
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「真是高明。憑少量情報就能看出對方企圖,令人佩服。」
「お見事ですな。よく僅かな情報で相手の狙いがわかるものです」
「這和預判怪物攻擊沒兩樣,在能做的事有限時,大多會採取最好的著手點。因此我邊留意那點,邊把情報也傳給其他陣營。警戒心提高的第二皇女恐怕不會再主動進攻了。」
「モンスターの攻撃を読むのと同じです。できることの限られた状況では、大抵は最善手を打ちます。なのでそこを警戒しつつ、違う陣営にも情報を流しました。おそらく警戒心を強めた第二皇女はこれ以上、攻勢には出れないかと」
「太厲害了!琳菲亞小姐!」
「すごいです! リンフィアさん!」
面對菲妮率直的稱讚,琳菲亞微微感到困惑。
素直な称賛を浴びせてくるフィーネにリンフィアは少し戸惑った。
事情是這樣的:阿爾把琳菲亞安排為菲妮的護衛,並囑咐菲妮要聽琳菲亞的建議。
というのも、アルはフィーネの護衛としてリンフィアをつけたが、フィーネにはリンフィアの助言は聞くようにと言い残していた。
於是菲妮把琳菲亞的意見全都聽進去了。
そのため、フィーネはリンフィアの意見はすべて聞いた。
當然並非完全放手:菲妮會提出想要的方針,但達成的方法全由琳菲亞提出,且被採用了。
もちろんすべてを投げたわけではなく、こうしたいという方針は示したものの、それに至る方法はすべてリンフィアが提示し、それが採用された。
被如此優待本無不妥,但琳菲亞對此感到些許困惑。
扱いがいいことは悪いことではないが、リンフィアにはそれが少し不思議だった。
「有什麼事嗎?」
「どうかしましたか?」
「沒事……只是我想知道妳為何這麼信任我。」
「いえ……ただ、どうしてそこまで私を信用するのか気になったので」
「為什麼呢?因為阿爾大人信任妳。阿爾大人理解我的重要性,也不會把不可信任的人放在我身邊。」
「どうしてって、アル様があなたを信用しているからです。アル様は私の重要性を理解していますし、信用できない人を私の傍には置きませんから」
菲妮甜甜一笑,笑容裡沒有一點邪氣。
ニッコリと笑うフィーネの笑みに邪気はない。
她能如此笑得坦然,有一個理由:她對自己的想法毫無懷疑。
そこまで笑える理由は一つ。自分の考えに疑問を持っていないからだ。
菲妮很清楚自己的位置──身為公爵之女、擁有蒼鷗姬這個稱號,那便是她的一切。
フィーネは自分の立場をよく理解していた。公爵家の娘、蒼鴎姫という称号。それが自分のすべてであることを。
她不是因為個人能力而被看重而在此;『在場』這件事對阿爾和雷歐而言才是重要的,其他方面並無過高期待。
個人としての能力を買われて、この場にいるわけではない。〝いる〟ということがアルやレオにとって大切なのであり、それ以外は大きく期待されていない。
因此,她不會把不值得信任的人留在身旁。菲妮深信不疑,也正因如此才對琳菲亞完全信任。
だからこそ、自分の傍に信用できない者は置かない。そうフィーネは確信していた。その考えからフィーネはリンフィアを全面的に信用していたのだ。
「那個……妳不覺得新來的人搶風頭很討厭嗎?」
「その……嫌ではありませんか? 新参者がしゃしゃり出るのは」
老實說,琳菲亞已有被嫉妒的心理準備。
正直、リンフィアはやっかみを覚悟していた。
菲妮身為公爵之女,琳菲亞卻是流民之子,身分天差地別。她以為菲妮不可能輕易聽那種人的話。
フィーネは公爵の娘であるのに対して、リンフィアは流民の子。身分違いも良いところだ。そんな人間の言うことなど簡単に聞くはずがないと思っていた。
然而,實際並非如此。
しかし、実際そんなことはなかった。
即便是出於對阿爾的信任,菲妮能這麼坦率地聽從他人,仍讓琳菲亞感到不可思議。
アルへの信頼があるとはいえ、ここまで素直に人の言うことを聞けるフィーネがリンフィアには不思議で仕方なかった。
至少和琳菲亞心中對貴族的既有印象相去甚遠。
少なくともリンフィアの中にある貴族のイメージからはかけ離れていた。
「?只要能對阿爾大人或雷歐大人有幫助,我無所謂。無論是我還是琳菲亞出力,目的不是一樣嗎?」
「? 私はアル様やレオ様のお役に立てるならなんでも構いません。私がお役に立っても、リンフィアさんがお役に立っても一緒ではないですか?」
「……原來如此。妳並不把自己擺在最重要的位置呢。」
「……なるほど。あなたは自分に重きを置いていないんですね」
「說得精闢。菲妮大人就是這種人,別人第一,自己第二。」
「御明察ですな。フィーネ様はそういう方です。他者が一番、自分が二番なのです」
賽巴斯這麼說完,琳菲亞點頭表示理解。
セバスの言葉にリンフィアは納得したように頷く。
她覺得世上確實有這類貴族,但為何這種人要置身於權力鬥爭,成了新的疑問。
そういう性格の貴族もいるのだと思いつつ、そんな人がなぜ政争に身を置いているのか。それが新たな疑問となった。
「妳為何要加入帝位爭奪?冒昧地說,我不覺得妳適合這條路。」
「あなたはどうして帝位争いに加わっているんですか? 失礼ですが、向いているとは思いません」
「嗚哇……是啊……我自己也這麼覺得……」
「あうう……そうですよね……自分でもそう思います……」
被當面如此直言的菲妮低下頭,顯得相當受打擊。
面と向かって言われたフィーネはショックを受けたように項垂れる。
她那麼誠實地受了傷,讓琳菲亞反而慌了手腳。
あまりにも正直にショックを受けるので、リンフィアのほうが慌ててしまった。
「欸、啊……妳真的那麼受打擊嗎?」
「え、あ……そんなにショックでしたか?」
「很受傷……因為我總覺得永遠幫不上阿爾大人他們的忙……我也想稍微有點能幫忙的地方……」
「ショックです……いつまでもアル様たちのお役に立てませんから……私も少しはお役に立ちたいと思っているんですけど……」
菲妮的根本想法是,只要能為阿爾帶來好的結果,誰出頭都無所謂。
結果的にアルにとって良い結果が生まれるならば誰が活躍しようと関係ない。
這是菲妮的基本立場,但並不代表她甘願自己無能。
それはフィーネの基本的な考えだが、だからといって自分が無能でいいと思っているわけでもなかった。
她一向希望能在除立場與稱號之外的地方有所作為。
立場や称号以外で役に立てるなら役に立ちたい。いつだってフィーネはそう思っていた。
只是菲妮也知道自己缺乏那樣的能力,因此不做出引人注目的行動。
ただその能力が自分にないこともフィーネは理解しているため、目立った動きをしないだけなのだ。
「菲妮大人的在場對兩位來說無疑是一種幸運,妳不必太過自責。」
「フィーネ様がいてくれることはお二人にとっては幸運以外の何物でもないのです。あまり気に病む必要はないかと」
「要是如此就好了……」
「そうだといいんですが……」
菲妮低垂雙眼的模樣,即使在女性的琳菲亞眼中也十分美麗,並非僅因容貌姣好。
目を伏せるフィーネの姿は女性のリンフィアから見ても美しかった。単純に顔立ちが綺麗だからという問題ではない。
可以感受到她真心想要幫助別人,正為此而苦惱。
本当に誰かの役に立ちたいと願っているのが伝わってきた。そのために悩んでいるのだと。
啟程時,阿爾曾對琳菲亞交代了一句話。
旅立つとき、リンフィアは一言アルに言われていた。
那句話是:「拜託妳照顧菲妮。」
フィーネを頼むと。
那話究竟有多少分量不得而知,但琳菲亞決定稍做深入的解讀。
それにどれほどの意味があるかはわからないが、リンフィアは少しだけ踏み込んだ解釈をすることにした。
她把它理解為:阿爾希望讓菲妮建立功績,琳菲亞便如此詮釋。
フィーネに手柄を立てさせてほしい。アルはそう言ったように思えたし、そう解釈したのだ。
「那麼,就讓我來幫忙吧,菲妮大人。」
「では、役に立つとしましょう。フィーネ様」
「欸?有我能做的事嗎?」
「え? 私にできることがありますか?」
「有件事只有妳能做到。妳在帝都極有人氣,有些人正渴望那份人氣。」
「あなたにしかできないことがあります。あなたは帝都では凄い人気です。その人気を欲している方たちがいます」
「是哪些人?」
「どなたですか?」
「是商人。若能在皇子們回來之前先打通粗大的關係管道,對這勢力會是加分的。」
「商人たちです。皇子たちが帰ってくる前に太いパイプを繋いでおくのは、この勢力にはプラスになるかと思います」
琳菲亞平淡地說著,同時望向賽巴斯。
淡々と告げながらリンフィアはセバスを見る。
因為若對這決定有不滿,賽巴斯理應會有所表示。
この決定に不満があるならば、セバスが何かいうはずだからだ。
然而賽巴斯一聲不發。
しかし、セバスは何も言わない。
既然如此,琳菲亞便繼續說下去。
そうであるならばとリンフィアは話を進める。
「當然,現今在帝都活動的商會也想分一杯羹,想借妳的人氣,但那些商會可能也同時向其他帝位候選人伸出過邀請。因此我認為應瞄準另一家商會——一家想要在帝都正式拓展業務的商會。」
「今、帝都で活動している商会ももちろん、あなたの人気にあやかりたいと思っているでしょうが、彼らにはおそらくほかの帝位候補者も声をかけています。なので私は別の商会を狙うべきだと思います。それは帝都に本格的に進出したいと思っている商会です」
「有那樣的商會嗎?」
「そんな商会があるのですか?」
「有的。菲妮大人或許也聽過,名為『亞人商會』的大商會。」
「あります。おそらくフィーネ様も聞いたことがあるかと。〝亜人商会〟という名の大商会を」
「原來如此。必須再提升妳的評價了。雷奧納爾特大人與阿爾諾爾特大人也曾關注『亞人商會』,但到現在仍未接觸。妳知道為什麼吧?」
「なるほど。あなたへの評価をもう一つ上げなければいけませんな。レオナルト様やアルノルト様も亜人商会には目をつけていました。しかし、いまだに接触はしていない。理由はお分かりですね?」
「沒錯,因為掌管那商會的是一位吸血鬼女性。最近的事件讓帝國民眾對吸血鬼印象不佳,我理解他們為何會暫緩接觸,但正因如此,我們反而能趁機穩固與他們的管道。覺得是個好機會,妳覺得如何?」
「ええ、商会を率いるのが吸血鬼の女性だからです。帝国の民は最近の事件で吸血鬼への印象がよくありません。先送りにしたのはわかりますが、だからこそ私たちは確実に彼らとのパイプを繋げられます。よい機会だと思いますが?」
菲妮對琳菲亞的提案連連點頭。
リンフィアの提案にフィーネは何度も頷く。
她不只是點頭,而是在全力思索其中利害。
ただ頷いているだけではない。自分なりに精一杯考えている。
這樣的作為會得罪誰、拉攏誰,會對帝都產生什麼影響。
その行動が誰を敵に回し、誰を味方にするのか。帝都でどんな影響をもたらすのか。
思考完一切後,菲妮做出了一個決定。
すべて考えたあと、フィーネは一つの結論を出した。
「那就與那位吸血鬼女性見面吧。先看看她的人品,再做各種判斷。」
「その吸血鬼の女性と会ってみましょう。人柄を見てから色々と判断をしたいと思います」
「明白。我想若派人過去應該會見面。我可以拜託妳幫忙安排嗎?」
「わかりました。人を送れば会ってくれるかと思います。手配をお願いしてもかまいませんか?」
「小事一樁。大概兩三天就會有回音。」
「お安い御用ですな。まぁ二、三日もすれば返事が返ってくるかと」
「原來如此……阿爾大人。我會努力!」
「なるほど……アル様。私頑張ります!」
菲妮如此說完後,便向阿爾可能所在的南方大聲喊道。
そう言ってフィーネはアルがいるだろう南へそう声を張る。
當時菲妮當然不知道阿爾正遭遇什麼處境。
そのとき、アルがどんな目に遭っているかは当然、フィーネが知る由もなかった。
努力了!接下來再加把勁!
頑張った! ここからもうちょい頑張ります!
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