最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三十二話 無法做出的決斷
先說一件事!
まずひとーつ!
「殿下,病情不穩的人太多了。在這裡能做的事有限……」
「殿下。容態が不安定な者が多すぎます。ここではできることが……」
一名年紀稍長的船醫如此向我回報。
初老の船医がそう報告してきた。
總算來到公都眼前,但在長期漂流的倖存者中,情況不佳的人很多。原本就有人在漂流前受了傷,加上長時間漂流,情況變得更糟。
どうにか公都の目前まで来たが、長く漂流していた生存者の中には容態がまずい者が多かった。そもそも漂流前に怪我をしている者もいたし、それに加えての漂流だったのがまずかった。
我也會治癒魔法,但能治好的只有外傷。疾病或內部異常不是我的專長。
俺も治癒魔法は使えるが、治せるのは怪我だけだ。病気や内面の異常は専門外だ。
「我知道。請想辦法讓他們撐下去。」
「わかってます。どうにか持たせてください」
「當然會盡全力……但無法保證。」
「もちろん全力を尽くしますが……保証はしかねます」
「明白了……讓你們辛苦了。」
「わかりました……苦労をかけます」
「哪裡,比不上殿下。」
「いえ、殿下ほどではありません」
船醫這麼說著便離開了房間。
船医はそういって部屋を出ていく。
我看了那一幕,忍不住狠狠咂了咂舌。
それを見て、俺は盛大な舌打ちをした。
馬爾克對我苦笑了一下。
そんな俺にたいしてマルクが苦笑する。
「這事沒辦法,只能交給船醫處理了。」
「こればかりは仕方ありません。船医に任せるほかないでしょう」
「別用沒辦法來敷衍。我不是說過嗎?現在還活著的人,絕對不能讓他們死去。」
「仕方ないで済ますな。俺は言ったはずだ。今、生きている者は絶対に死なせないと」
「但是……我們也有極限。不可能救下所有人。」
「しかし……我々にも限界があります。何もかも救うことは不可能です」
「只要放棄就真的不可能,但只要不放棄就有辦法。這個世界大部分事情總會有人想辦法解決。以全人類的人口來看,不過就是幾條人命。如果這世界不是被設計成能救人的,那就太不合理了。況且我們已經付出代價了。」
「諦めたら不可能だが、諦めなきゃどうにかなる。世の中、大抵のことはどうにかなるように作られてるんだ。全人類の人口を考えればたかが数人の命。救えるように作られてないなら、この世界は理不尽だ。なにせ俺たちはもう対価を払った」
說著我想起了那些被捨棄的財寶。
そう言って俺は捨ててきた財宝を思い出す。
『啊──真是可惜。要是有那些東西,能做的事一定很多。』
あー、もったいない。あれがあればいろいろできただろうに。
『真的太可惜了。我跟馬爾克說過不要吝惜,但怎可能不覺得捨不得。』
まったくもってもったいない。マルクには惜しむなと言ったが、惜しくないわけがない。
『那些倖存者能取代那些東西的價值嗎?不可能。我可以斷言,救他們對帝國沒有利益;如果對帝國沒有利益,就得不到評價,對雷歐也就沒有價值。』
あれに取って代わる価値が生存者たちにあるだろうか? いやない。これは断言できる。彼らを助けたところで帝国に利益はなく、帝国に利益がないなら評価されないからレオにとっても価値はない。
『即便如此我還是救了他們,明知道會吃虧也救了。我用大量財寶買下他們的性命,因此他們的命就是我的。誰也不能擅自奪走。』
それでも助けたんだ。損を承知で助けた。彼らの命を俺は多くの財宝で買ったんだ。なら彼らの命は俺のものだ。勝手に取られてたまるか。
「差不多了。上甲板吧。」
「そろそろだな。甲板に上がるぞ」
「是啊,應該快要觸及防線了。」
「ですね。そろそろ防衛ラインに引っかかる頃です」
馬爾克剛說完,聲音便傳了過來。
そうマルクが言った瞬間、声が俺たちに届いてきた。
那是摻雜著擴散式廣播特有雜音的聲音。
拡散された声特有のノイズが若干混じっている声だ。
「告訴接近的帝國船:請說明目的。我國未接獲貴國任何聯絡。重複一次,請說明目的。我國並未被告知貴國的船將到來。」
「接近する帝国船へ告げる。目的を明かされよ。我が国は貴国から何の連絡も受けていない。繰り返す。目的を明かされよ。我が国は貴国の船が来ることを知らされていない」
那是正在守衛公都的軍艦。
公都を警備をしていた軍船だ。
大概是發現了一艘沒有情報的帝國船,向這邊詢問情況吧。
情報のない帝国船を見つけて、こちらに情報を求めてきたんだろう。
不會立刻開火,果然是阿爾巴特羅公國的海軍。訓練有素,令人安心。
いきなり発砲しないあたりはさすがはアルバトロ公国の海軍だ。教育が行き届いていて助かる。
我上到甲板,拿起魔導具的受話器。
甲板に上がった俺は魔導具の受話器を取る。
「我名為帝國第八皇子雷歐納爾特·雷克斯·阿德勒。於前往朗迪內公國途中,發現貴國遭遇海難的船隻,救起約八十名倖存者,其中包含貴國的公主殿下與王子殿下。請准許入港。」
「僕の名は帝国第八皇子レオナルト・レークス・アードラー。ロンディネ公国に向かう途中、海難事故に遭遇した貴国の船を見つけ、生存者を約八十名救助した。その中には貴国の公女殿下と公子殿下も含まれている。入港許可をいただきたい」
那艘處於魔導砲勉強能到射程的距離上的軍艦,明顯變得慌亂起來。
魔導砲がギリギリ届くかどうかの距離にいた軍船が目に見えて慌ただしくなる。
他們應該也知道有三艘出航的軍艦尚未歸來,而且知道艾娃與朱利奧也在其上。
出航した三隻の軍船が帰還していないことは彼らも承知だろうし、そこにエヴァとジュリオが乗っていたことも知っているからだ。
在那期間,我們仍然朝港口前進。
その間も俺たちは港へ向かって進行していく。
只要能再靠近一點,倖存者就能更快上岸,接受專業治療。
少しでも近づいておけば、それだけ早く生存者は陸に上がって専門的な治療を受けられるからだ。
「已了解貴船目的。為了安全起見,請允許我方確認貴船是否確有倖存者。因此請停船。」
「貴船の目的は了解した。安全のため、貴船に本当に生存者がいるのか確認させていただきたい。ですので停船を」
「明白。此外船上有數名病情不穩的倖存者,他們需要立即治療。請至少將他們轉移到貴方的船上,並盡快送往港口。」
「了解した。それと容態が不安定な生存者が数名いる。彼らはすぐに治療を必要としている。彼らだけでも貴船に移して、すぐに港へ運んでいただきたい」
「雖然想同意,但依照規定,未獲許可不得讓貴船上的人進入港口。請等待公王陛下的決定。」
「了解したいところですが、決まりにより許可がなければ貴船に乗っている者を港に入れることはできないのです。公王陛下の判断をお待ちいただきたい」
還慢吞吞幹嘛!
何を悠長な!
我情不自禁瞪向靠近的船隻。
思わず近づいてくる船を睨んでしまう。
現在又不是在考慮間諜的時候。
今は間諜のことを考えている場合じゃないだろうが。
這邊有朱里奧和艾娃在。他們和我們在一起,不就是能證明他們是船員的證據嗎!
こっちにはジュリオやエヴァもいる。彼らと一緒にいるのが船の乗組員だったことの証明だろうが!
「公主和王子呢?」
「公女と公子は?」
「還沒有醒來……」
「まだお目覚めにはなっていません……」
「啧!」
「ちっ!」
如果此刻兩人之中有誰還保持意識,也許可以擅自請求准許入港,但既然都失去意識,就無從著手。
ここで二人のどちらかが意識を保っているなら、独断で港へ入ることを許可してもらうという手もあったが意識がないのでは手の打ちようがない。
就要這樣在這裡等著許可嗎?
このまま許可待ちでここにいるのか?
從城到港口到底要多久?公王的決定要多久才會下達?再把人運過來還來得及嗎?
一体、城から港までどれほどかかる? 公王の決定はどれくらいで下る? それから移送して間に合うのか?
明明是在跟時間賽跑,繁瑣的手續卻擋在我們面前。
時間との勝負だというのに、面倒な手続きが俺たちの前に立ちはだかる。
「那已經是對方的事了,並非我們能插手的範疇。把他們送到那邊的那時起,對他們的責任就轉移到對方了。」
「もはや向こうの問題です。我々がどうこうする問題ではありません。ここまで運んできた時点で、彼らへの責任は向こうに移っているのです」
「這種事也不是現在才開始的……!自始就是他們的責任!既然插手了,就要負責到底!」
「そんなのは今に始まったことじゃない……! 初めから向こうの責任だ! そこに首を突っ込んだ以上、最後まで面倒は見る!」
我對馬爾克那麼說著,緊緊握住了聽筒。
俺はマルクにそういうと受話器をきつく握りしめる。
若在這裡強行前進,阿爾巴特羅公國的軍艦就會被迫攻擊我們。
ここで無理やり進めば、アルバトロ公国の軍船は俺たちを攻撃せざるをえない。
果然還是得讓對方那邊採取行動嗎?
やはり向こうに動いてもらうしかないか。
「拜託你們聽我說。有人快要死了。他們好不容易從如地獄般的漂流中活下來。能救他們性命的只有你們,請不要等入港許可,先把他們接進港裡。」
「どうか聞いてほしい。死にかけている者がいる。地獄のような漂流をなんとか生き延びた者たちだ。その命を救えるのはあなた方しかいない。どうか入港許可を待たず、彼らを運んでほしい」
「……為了我國的人您能說到這份上,我深表謝意。但那是規定。凡是未經許可的船上人員要入港,就算是王族也必須請示公王陛下的裁決。」
「……我が国の者のためにそこまで言っていただけること、感謝に堪えません。しかし決まりなのです。許可なき船に乗っていた者を港に入れる場合は、たとえ公族の方でも公王陛下の判断を仰がねばなりません」
「那艘船的船長是……?」
「その船の船長は……?」
「是我,殿下。」
「私です。殿下」
「……船長。我為了救他們犧牲了很多東西,也冒了危險,現在仍在冒險。理由只有一個:我不想讓他們死去。你身為海上的人,應該知道漂流有多可怕。請做出英明的決斷。」
「……船長。僕は多くのモノを犠牲にして彼らを助けた。危険も冒した。今も冒している。理由は一つ。彼らを死なせたくなかったからだ。海に生きるあなたならば漂流がどれほど恐ろしいことかわかるはずだ。どうか英断を」
聽了我的話,船長遲遲沒有回應。
俺の言葉を聞き、船長の返答が遅れる。
對方的船穩穩地前進著,但想必正在猶豫不決。
向こうの船は着々と進んでいるが、おそらく悩んでいるんだろう。
然後。
そして。
「……殿下。那三艘出航的船上有兩位兒子搭乘。我衷心希望他們仍然活著。但……我是軍人。不論發生什麼,我都不能違抗規矩,還請諒解。」
「……殿下。出航した三隻には二人の息子が乗っておりました。今は生きていることを強く願っております。しかし……私は軍人なのです。たとえ何があろうと決まりには逆らえません。お許しを」
「不講理的人……!」
「分からず屋が……!」
「殿下。就到這裡吧。我們已經無能為力了。」
「殿下。ここまでです。もう我々には」
有些惱怒的我把聽筒扔了出去。
半ばキレ気味の俺は受話器を投げつけた。
正當馬爾克想要勸我時,船醫發出像悲鳴般的聲音。
マルクが俺を諭そうとしたとき、船医が悲鳴のような声をあげる。
「殿下!病情有變!」
「殿下! 容態が!」
病情急轉直下。
急変したのだ。
一察覺到那點,我立刻做出決定。
そう悟った瞬間、俺はすぐに決断した。
「船長!進港!」
「船長! 港へ入港する!」
「欸!?你在說什麼!?入港許可還沒下來啊!?」
「はいぃ!? 何言ってるんですか!? 入港許可は出てませんよ!?」
「我知道。但不進港讓他們接受專業治療會很糟糕。」
「わかってる。けど、入港して専門的な治療を受けさせないとまずい」
「等、等一下!就算那樣做,公國也不會感謝的!?那是他們的規定!這裡是公國,有公國的規則!」
「ま、待ってください! そんなことしても公国は感謝しませんよ!? 向こうの決まりなんです! ここは公国。公国のルールがあります!」
「如果照規矩行事就會有人喪命。」
「従っていたら人が死んでしまう」
「他們既非公主也非王子!只是沒有政治價值的船員!為了這種人就無視公國的警告、無許可入港!?就算被擊沉也不要抱怨!」
「公女でも公子でもありません! 政治的価値のない乗組員です! そのために公国の警告を無視して、無許可で入港すると!? 撃沈されても文句は言えませんよ!?」
「既然有王子與公主在場,就不會被擊沉。現在要把全部心力都放在救眼前的生命。命令不變,進港。」
「公子と公女がいる以上、撃沈はされない。今は目の前の命を助けることに全力を注ぐ。命令は変えない。入港だ」
我的決斷讓所有人都沉默了。
俺の決断に誰もが押し黙る。
只有馬爾克一人靠近我,低聲勸阻我。
ただ一人、マルクだけが顔をよせて小声で俺を諭す。
「太過分了……!雷奧納爾特皇子不會做到這種程度的……!不,雷奧納爾特皇子不會採取如此強硬的手段……!」
「やりすぎです……! レオナルト皇子はここまでしません……! いえ、レオナルト皇子にはそのような強引な手段は取れません……!」
「啊,是吧。那又如何……?」
「ああ、そうだろうな。だからどうした……?」
「就算怎麼樣……」
「どうしたって……」
「這是個好機會。代替雷奧在更多人面前留下深刻印象。讓人們相信雷奧納爾特·雷克斯·阿德勒一旦做了決定就不會回頭,不是個只會軟弱的孩子。即便那是雷奧本人做不出的決定,只要有那樣的名聲,大家對他的看法就會改變。」
「いい機会だ。レオの代わりに多くの者に印象付けてやる。レオナルト・レークス・アードラーは決断したら止まらないと。ただの甘ちゃんではないのだと。それがレオ本人にできない決断だったとしても、そういう評判があればレオへの見方が変わる」
「如果那麼做,雷奧納爾特皇子將來會被迫做出更困難的決斷……!」
「そのようなことをすれば、より難しい決断をレオナルト皇子はいつか迫られます……!」
「沒問題的。他是我弟弟。沒有一件事是我能做而他做不到的。」
「平気さ。俺の弟だ。俺にできてあいつにできないことなんて何一つとしてない」
斷言之後,便用目光施以威壓。
断言し、そして目で威圧する。
我從沉默的馬爾克身旁走過,面向船長。
押し黙ったマルクの横を通り、俺は船長に向かい合う。
船長露出複雜的表情。
船長は複雑そうな表情を浮かべていた。
「殿下,您能理解嗎……?敵人想必不會開火,但一旦靠港就沒得逃了。無法逃脫。」
「お分かりですか……? 殿下。たしかに敵は撃ってこないでしょう。ですが、入港したが最後です。逃げられません」
「我知道的」
「分かっているよ」
「您會處在最糟糕的境地!如果在這裡靠港,就是非法入港,最壞情況會被監禁!?這裡本應在海上接收糧食和水,然後前往朗迪內!為了幾個人的性命,您沒有必要冒這種危險吧!?」
「あなたが一番まずい立場に置かれます! ここで入港すれば不法入港で最悪、投獄されますよ!? ここは海上で食料や水を受け取り、ロンディネに向かうべきです! 数人の命のためにあなたが危険を冒す必要はないでしょう!?」
「對我們來說可能只是幾個人,但對他們的家人來說卻是重要的一個人。我已經決定了。既然決定要救助,就不能拋下不管。如果在這裡拋下他們,那麼把整艘船的所有船員置於危險的行為就毫無意義了。」
「僕らにとって数人でも、彼らの家族にとっては大切な一人だ。それに決めたんだ。助けると決めたときに見捨てないと。ここで見捨てたら、この船のすべての乗組員を危険に晒したことが無意味になる」
「……殿下您不是正在爭奪帝位嗎?若被拿來當政治籌碼,皇位恐怕就更遠了?」
「……帝位争いをされているのでしょう? 政治的材料にされれば皇帝の座は遠のきますよ?」
「那個到時再想。船長,請服從命令吧。這艘船是您的,所有船員把性命交付給您。請不要允許有人奪去您的舵、擅自操控船隻——那太無禮了。」
「それはそのとき考えるよ。どうか命令を聞いてほしい、船長。この船はあなたの船だ。すべての乗組員はあなたに命を預けている。そんなあなたから舵を奪い、勝手に船を操作する無礼をさせないでほしい」
船長沉思了一會兒。
船長はしばし考えこむ。
然而他輕輕一笑,臉上浮現出爽朗的笑容。
しかし、一度フッと笑うとスッキリした笑みを見せた。
「我原以為您只是個軟弱的皇子,但……似乎並非如此。我對您有些改觀了。全員!準備靠港!我們即刻靠港!」
「あなたのことを甘ちゃん皇子だと思っていました。ですが……それだけではないようだ。あなたのことが少し好きになってきましたよ。総員! 入港準備! これより我々は入港する!」
船員們也響應了船長的決定。
船長の決断に乗組員たちも応じた。
當我們張起帆、開始前進時,公國的艦船向我們呼喊。
帆を張り、進み始めた俺たちに向かって公国船が呼びかける。
「請等一下!殿下!您在做什麼!?」
「お待ちください! 殿下! 何をなさっているのです!?」
「我們現在就要靠港。已經沒有任何等待的餘地了。」
「これより我々は入港する。もはや一刻の猶予もないんだ」
「絕不會放任那種事情發生!如果要非法入港的話,即便貴船上有公主殿下或公子殿下,我也會命令擊沉你們的船!」
「そのようなことを見逃すわけには参りません! 不法入港するというなら私は公女殿下や公子殿下が乗っているとしても貴船を撃沈させます!」
說罷,公國的艦船便以併行的隊形跟了上來。
そう言って公国船が並走するような形をとった。
對方的魔導砲對準了我們。同時,整個港口響起了警報聲,想必是宣告緊急狀態的警報。
向こうの魔導砲が俺たちに向く。同時に港全体にサイレンが鳴った。緊急事態を告げるサイレンだろうな。
港口那邊陸續有軍艦向我們駛來。
港からは続々と軍船が俺たちのほうへ向かってきている。
就在這情況下,船長一邊掌舵一邊提出建議。
そんな中、船長が舵を取りながら提案してきた。
「殿下!我有妙策!」
「殿下! 私に妙策があります!」
「是什麼方案?」
「どんな案だい?」
「舉起白旗。」
「白旗をあげます」
一聽到那句話,船員們齊齊露出一臉驚訝;但船長卻看起來很得意。
それを聞いた瞬間、乗組員たちは一斉にギョッとした表情を浮かべた。しかし船長は楽しそうだ。
我對這提議苦笑——真沒想到會是海軍主動提議的。
俺はその提案に苦笑する。まさか海軍側から提案してくるとはな。
「你知道我帝國海軍從未舉白旗這點吧?」
「我が帝国海軍が一度も白旗をあげたことがないのは承知の上で言ってるかな?」
「當然。我們會成為那值得紀念的第一號船。」
「無論です。記念すべき第一号船は我々です」
「確實大概不會去攻擊舉白旗的船,但有必要這麼做嗎?」
「たしかに白旗をあげた船を撃つことはないだろうけど、必要かい?」
「那麼多艘船之中,總有些固執到不行的船長存在。這麼做是為了以防萬一,也替他們留條台階,好讓對方有個藉口。畢竟作為同為船長,我能理解他們的為難。」
「あれだけ船がいれば中にはとんでもなく頭の固い船長もいるでしょう。用心のためと、向こうにも言い訳を用意してあげましょう。同じ船長として彼らの辛さもわかりますから」
「是嗎……那請舉起白旗。我會盡我所能。」
「そうか……では白旗をあげてくれ。僕は僕のできることをする」
於是,船員們像是心領神會般,順手而迅速地升起了白旗。
すると心得たとばかりに乗組員がスルスルと白旗をあげた。
令他們驚訝的是公國的艦船。
それに驚いたのは公国船だった。
帝國是個大國。就算只是單艘艦船,帝國在公國面前舉白旗,亦是一樁大事。
帝国は大国だ。その帝国が一隻とはいえ公国相手に白旗をあげる。それは大事件なのだ。
為了給他們更大的衝擊,我把音量調到最大,向整個港口廣播。
そんな彼らに追い打ちをかけるようにして、俺は音量を最大にして港全体に呼びかける。
「在港內的各位注意。我是帝國第八皇子雷奧納爾特·雷克斯·阿德勒。本船目前載有一艘漂流至貴國海域之船隻的生還者。因部分生還者病情惡化,接下來將以非法進港的方式靠泊,但本船並無攻擊之意。若港區附近有醫師,請協助救治;其他人如能,也請準備熱飲與食物。他們從地獄中活了回來,懇請伸出援手。還有——在周邊的各位公國海軍艦長,現在你們同袍的生死已託付在你們的判斷之上,期待身為精銳的你們做出英明的決斷。」
「港にいるすべての者に告げる。僕は帝国第八皇子レオナルト・レークス・アードラー。現在、我が船は漂流していた貴国の船の生存者を乗せている。生存者の一部の容態が悪化したため、これより港へ不法入港する形をとるが、我が船に攻撃の意思はない。もしも港周辺に医師がいれば協力してほしい。ほかの者もできるなら温かい飲み物や食べ物を用意してほしい。彼らは地獄を生き延びた。どうか手を差し伸べてあげてほしい。そして――周辺にいるすべての公国海軍の船長たち。今、危機にあるあなた方の同胞の生命はあなた方の判断にゆだねられている。精鋭たる公国海軍の船長たちの賢明な判断に期待する」
聽到我的呼喊,港內一片騷動。
俺の呼びかけを聞き、港が騒がしくなる。
同時,試圖阻擋我方去路的船隻停了下來。
同時に行く手を阻もうとしていた船が動きを止める。
然後,我們與數艘公國船隻緩緩交錯而過,駛入了公都的港口。
そして数隻の公国船とゆっくりとすれ違いながら、俺たちは公都の港へと入港した。
「以搬運傷者為最優先!快點!」
「負傷者たちの搬送を最優先にしろ! とにかく急げ!」
下達命令後,船員們開始把傷者搬下船。
指示を出すと乗組員たちが負傷者を運び出す。
為了幫助他們,港口聚集了許多人。
そんな彼らを手伝おうと港には多くの人が集まっていた。
理所當然,因為他們的家人就在這裡。
当たり前だ。ここには彼らの家族がいるのだから。
「快!需要一個器材齊全的場所!」
「急げ! 道具の揃った場所が必要だ!」
「我的診所器材齊全!這邊來!」
「私の医院には揃っている! こっちへ!」
「有熱飲!也有食物!」
「温かい飲み物よ! 食べ物もあるわ!」
把生還者們卸下船後,他們得以吃到熱騰騰的飯菜。我們也給了他們食物,但在陸地上吃到的那份溫暖,恐怕甚至溫暖了他們的心。
生存者たちを降ろすと彼らは温かい食事にありつけた。俺たちも彼らに食べ物は与えたが、陸地で食べる温かい物は彼らの心すら温めたのだろう。
每個人一邊哭一邊吃著。
だれもが泣きながら食べていた。
「這樣暫時算是一段落了……不過,他們是俘虜吧。」
「これで一段落ではありますが……捕虜ですね」
「嗯,是啊,已經舉起白旗了。」
「そうだなぁ。白旗あげたしな」
聽著遠處傳來的馬蹄聲,我抬頭望向天空。
遠くから鳴り響く馬の足音を聞きながら、俺は空を見上げる。
身為全權大使卻成為俘虜,實屬前所未聞。但會成為醜聞還是美談,全看接下來的行動。
全権大使でありながら捕虜というのは前代未聞だ。しかし、醜聞にするか美談にするかはこれからの行動次第だ。
「走吧。我得和公王談談海龍的事,對方應該也會希望如此。」
「行くぞ。海竜について公王と話す必要がある。向こうもそれを望んでいるだろうしな」
說罷,我帶著馬爾克踏上了阿爾巴特羅公國的土地。
そう言って俺はマルクを引き連れてアルバトロ公国の大地を踏んだのだった。