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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三十話 活下去的覺悟、救援的覺悟

這一話會出現阿爾,但採用第三人稱視角書寫,因為用第一人稱實在難以表現。

この話はアルが登場しますが三人称視点で書かせていただきました。どうしても一人称だと表現しづらかったので。

「大家啊……活下去……要活下去……」

「みんなぁ……生きろぉ……生きるんだ……」

抱著船上配備的小艇,朱利奧那樣喊道。因為已經多次重複同樣的話,喉嚨開始沙啞,但他仍然發出聲音,因為相信那是自己的職責。

船に備え付けられていた小舟にしがみ付きながら、ジュリオはそう叫んだ。すでに何度も同じことを言ってきたせいで、喉は枯れ始めていた。それでもジュリオは声を出す。それが自分の役目だと信じていたからだ。

朱利奧周圍有數十名船員。小艇優先載著受傷的人,其他人緊抓著小艇或漂浮的殘骸。

そんなジュリオの周囲には数十人の乗組員たちがいる。小舟には負傷者が優先的に乗せられており、周りの者は小舟にしがみ付いたり、破片にしがみ付いたりしている。

「那……殿下?殿下也要上小艇嗎……」

「で、殿下……殿下も小舟に……」

「不用擔心……我還沒事……」

「いいんだ……僕はまだ大丈夫だから……」

朱利奧雖然那麼說,卻已沒有任何餘裕。自從船毀壞被拋入海中已逾十小時,雖然熬過了被恐懼與海水寒冷折磨的地獄之夜,救援仍然杳無音訊。

そんなことを言うジュリオだが、もはや余裕などなかった。すでに船が壊れ、海に放り出されてから十時間以上が経過していた。恐怖と水の冷たさに震える地獄の夜は乗り切ったが、いまだに助けは見えてこない。

沒有人料想到會變成這樣。

こうなるとはだれも想像していなかった。

聽說海龍可能復活,艾娃和朱利奧前去調查。他們帶了三艘軍艦護衛以策安全,沒有人輕視海龍;只是再怎麼謹慎依然不夠。

海竜が復活したかもしれないと知らされ、エヴァとジュリオは調査へ向かった。軍船を三隻も護衛として連れて行ったのは用心のためだった。だれも海竜を侮ってはいなかった。できる限りの用心でも足りなかっただけの話なのだ。

父親告訴他們,只要確認海龍是否復活即可。兩人被選中的原因,是因為他們天生能使用與音有關的魔法,借此在海中探查對他們來說輕而易舉。

海竜が復活しているかどうか。それさえ確かめればいいと二人は父に言われていた。どうして二人が選ばれたかというと、二人は先天的に音を使った魔法が使えたからだ。それによって海の中を探査することは二人にとっては朝飯前だった。

若要說有哪裡算錯了,那就是那聲音被海龍聽到而前來——觸到了牠的逆鱗。

誤算があったとすれば、その音を聞きつけて海竜がやってきたことだった。逆鱗に触れてしまったのだ。

海龍掀起暴風,暴風把所有船隻摧毀。幸好海龍在船隻被毀後退去,但那一點也幫不上忙。

海竜は嵐を引き起こし、その嵐によってすべての船は大破した。幸い、海竜は船が大破した時点で退いたがそれは何一つ救いではなかった。

「啊啊啊——!?怪物!?我的腳上有怪物!?」

「うわぁぁぁ!!?? モンスターだ!? 俺の足にモンスターが!?」

「冷靜!只是條魚!」

「落ち着け! ただの魚だ!」

倖存的船員正與各種恐懼搏鬥。

生き残った乗組員は多くの恐怖と戦っていた。

對死亡的恐懼、害怕救援不會到來、害怕會被冰冷的海水奪去性命,以及害怕有朝一日海中的怪物會來把他們吃掉。

死への恐怖。このまま助けが来ないのではないかという恐怖。このまま海の冷たさにやられて死んでしまうのではないかという恐怖。そしていずれ海のモンスターがやってきて自分たちを食べるのではないかという恐怖。

這些恐懼一層層堆疊,朱利奧等倖存者身心俱疲、日益消耗。

それらが積み重なり、ジュリオたち生存者は疲弊し消耗していた。

即便如此,朱利奧仍然高聲呼喊。

それでもジュリオは声を張った。

「一定會有人來救我們的……!想想家人……!大家要活下去……!」

「必ず助けが来る……! 家族を思い出すんだ……! 生きるんだ、みんな……!」

朱利奧這樣說著,不斷鼓舞倖存者,那同時也是在自我說服的話。

そう言ってジュリオは生存者を励まし続けた。それは自分に言い聞かせている言葉でもあった。

但平日的朱利奧並不會這麼做,不,根本做不到。

だが、いつものジュリオはそのようなことをしない。いやできない。

因為他性格上無法主張自己;身為公子,也不能擺出傲慢的模樣。

自己主張ができない性格だからだ。公子だからといって偉そうにもできない。

總是帶著朱利奧向前的是艾娃,但此刻艾娃正躺在小艇上睡著。

そんなジュリオをいつも引っ張ってくれたのはエヴァだった。だが、エヴァは今、小舟の上で寝ている。

被拋入海中時,為了保護朱利奧,艾娃被海浪重重拍打而失去意識。

海に投げ出されたとき、ジュリオを庇って強く海に打ち付けられて意識を失ったのだ。

從那之後,朱利奧一直努力像艾娃那樣堅強,因為他堅信必須為眼前的姊姊活下去。

それ以来、ジュリオはエヴァのように気丈に振舞い続けた。目の前にいる姉のためにも生きなければと強く思っていたからだ。

在緊急情況下萌生的責任感,使得朱利奧表現出公子該有的樣子。

緊急時ゆえに芽生えた責任感がジュリオを公子らしく振舞わせていたのだ。

話雖如此,無論朱利奧如何鼓勵,那仍然只是杯水車薪。

とはいえ、ジュリオがいくら励ましたところで、それは焼け石に水であることに変わりはなかった。

「救援是……不會來的……就算夜間出航,也要花上一天以上才能到這裡吧……?」

「助けなんて……来るわけありませんよ……夜のうちに出航したってここにつくまでに一日以上かかるんですよ……?」

一名船員說出弱氣的話。

一人の乗組員が弱音をもらす。

那正是場中所有人心裡的想法。

それはこの場にいる全員が思っていることだった。

阿爾巴特羅公國的救援船大概趕不及;然而朱利奧仍抱持希望。

アルバトロ公国の救助船はおそらく間に合わない。しかし、ジュリオには希望があった。

「以這場風暴的規模來看,帝國的船也很可能被捲入……雷奧納爾特皇子一定會來救我們……」

「嵐の規模を考えれば、帝国の船も巻き込まれていてもおかしくない……きっとレオナルト皇子が僕らを助けてくれる……」

「帝國會來幫我們?我們一直在替帝國涉入戰爭的國家出手啊……他們流血時,我們的國家卻把那當成買賣……他們才不會在這種危險海域去搜尋倖存者呢……」

「帝国が俺たちを……? 俺たちは帝国が戦争中の国に手を貸し続けたんですよ……? あいつらが血を流す中、俺たちの国はそれを商売にしてたんです……こんな危ない海域で生存者を探すわけありませんよ……」

「雷奧納爾特皇子向來溫柔,名聲是絕不會拋下困境者……沒問題!他一定會來救我們的!」

「レオナルト皇子はとても優しく、困った人を見捨てないと評判の人だ……大丈夫だ! きっと助けにきてくれる!」

「就算連盟國都可能放棄救援,他還會來嗎……?」

「同盟国でも救助を放棄するような状況なのに来てくれるかなぁ……」

「要是我,等風暴一過就走人了……才不想待在有海龍出沒的海域。」

「俺なら嵐が去ったらおさらばするぜ……海竜がいるような海域にはいたくねぇ」

「大家……」

「みんな……」

所有人的心情都快要崩潰。

全員の気持ちが折れかけていた。

朱利奧也一樣。他靠著看著艾娃才堅持下去,但體力與氣力都已到達極限。

それはジュリオだって同様だった。なんとかエヴァを見て気持ちを強く持っていたが、すでに体力も気力も限界だった。

本來在體力方面,朱利奧遠不及其他船員。最有可能最先倒下的,就是朱利奧。

そもそも体力という点ではほかの乗組員に比べて、ジュリオは大きく劣っている。もっともはやく脱落しそうなのはジュリオなのだ。

即便如此,朱里歐只是靠著意志撐著。然而,那份意志也被周遭的消沉牽著走,漸漸萎縮。

それでも気力だけでジュリオは持ちこたえてきた。だが、そんな気力も意気消沈する周りに引きずられるようにして萎んでいく。

也許真的不行了。

もうダメなのかもしれない。

當那樣的念頭掠過腦海時。

そんな考えが頭をよぎったとき。

遠處看見了什麼東西。

遠くに何かが見えた。

那無疑是一艘船。

それはたしかに船だった。

「呼,船……!有船在那裡……!!」

「ふ、船だ……! 船がいる……!!」

「啊!!得救了!喂——!喂——!!」

「ああ!! 助かった! おーい! おーーい!!」

快要消沉的意志重新被喚起。

萎えかけた気力が復活する。

大家大聲呼喊,揮手想讓對方注意到我們。

皆が大きな声を出し、手を振って自分たちに気づいてもらおうとする。

這樣持續了一會兒,然後有人低聲嘀咕。

しばらくそれが続くが、やがて誰かが呟いた。

「那、那是帝國的船……」

「て、帝国船だ……」

這消息足以讓人停止揮手。

それは手を振るのをやめてしまうほどの情報だった。

迎風招展的是帝國的國旗。

はためくのは帝国の国旗。

從外形看來,應該是前一天遇到的兩艘帝國船其中一隻。

形から察するに、前日に会った二隻の帝国船のうちの片割れだろうことは察しがついた。

如果也是被暴風捲到這裡,那也說得通。

ここにいるのも嵐に巻き込まれたならば理解できる。

而且出現在這種地方,代表著他們被推離了通常的航路。在場的人都知道,他們的目的地是隆迪內。

そしてこんなところにいるということは、通常の航路から押し戻されたことを意味していた。彼らの目的がロンディネであることをこの場にいる者は知っていた。

既然已經落後,他們會去做更耗時的救援嗎?

すでに遅れているのにさらに時間のかかる救助などするだろうか。

而且這裡潛伏著海龍,隨時可能再度襲擊。

さらにここには海竜が潜んでおり、いつまた襲撃されるかわからない。

不該施救的理由已經齊備。

助けなくていい要素は揃っていた。

就在那一瞬間,帝國船轉了艦首的方向。

そして一瞬、帝国船が船首の向きを変えた。

絕望湧上朱里歐的胸口。

絶望がジュリオの胸に押し寄せる。

然而,那聲音卻傳進了朱里歐的耳裡。

しかし、そんなジュリオの耳に声が届いてきた。

那是由魔導具擴散出去的聲音。

魔道具によって拡散された声だ。

『我是帝國第八皇子,雷奧納爾特·雷克斯·阿德拉。我方的船目前正在救助阿爾巴特羅公國船的倖存者。我們會依序救起各位,有餘力的人請游到船上來;沒有餘力的人請再撐一會兒,我們一定會救你們。』

『僕は帝国第八皇子、レオナルト・レークス・アードラーだ。我が船は現在、アルバトロ公国船の生存者を救助中だ。順次、救助していくが余力のある者は船まで泳いできてほしい。余力のない者はあともう少し耐えてくれ。必ず助ける』

聽到那聲音,朱里歐不由自主地落下眼淚。

その声を聞き、ジュリオは自然と涙がこぼれてきた。

但他很快便拭去了眼淚。

だが、すぐにその涙を振り払う。

「大家走吧!馬上去讓人為傷者診治!」

「みんな行くぞ! すぐに負傷者を診てもらうんだ!」

「是、是!」

「は、はい!」

「走吧!再撐一下就到了!」

「行くぞ! あともう少しだ!」

於是朱里歐他們朝著稍遠處可見的帝國船急忙游去。

そうしてジュリオたちは少し離れたところに見える帝国船へ急いだのだった。

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扮演雷歐的阿爾放下用來擴散聲音的魔導具受話器,輕輕吐了口氣。

レオを演じるアルは声を拡散させる魔道具の受話器を置き、ふぅと息を吐いた。

「要是這樣工作能輕鬆一些就好了」

「これで作業が楽になるといいんだけどな」

「恐怕難吧。到目前為止救起來的倖存者幾乎無法靠自己上船。畢竟他們已經在海上漂流很久,這也沒辦法。」

「難しいかと。ここまで助けた生存者たちもほとんど自力では上がってこれませんでした。長時間漂流していたわけですから、致し方ないでしょう」

「我知道……。船長!請只留下最低限度的監視人手,讓所有人都投入救援行動!」

「わかってるさ……。船長! 最低限の監視だけを残して、全員を救助活動に当てさせてほしい!」

「又要那樣做……!?萬一海龍來了怎麼辦!?」

「またそんなことを……!? 海竜が来たらどうするんですか!?」

「一旦被發現就完了。比起監視,還是盡快結束救援比較好。」

「発見したらその時点で終わりなんだ。監視よりも素早く救助活動を終えたほうがいい」

「其他怪物怎麼辦!?」

「ほかのモンスターはどうするんですか!?」

「附近沒有怪物。海龍走過之後,不會有怪物馬上靠近的。」

「モンスターは近くにはいない。海竜が通ったあとにすぐに近づくモンスターはいないからね」

說完,阿爾便前去協助救援行動。

そういうとアルは救助活動を手伝いに向かう。

因為雷歐會那樣做。阿爾本想在後方看著情況並下達指示,但既然現在要扮演雷歐,他只得說服自己加入作業。

レオならそうするからだ。アルからすれば、後ろから状況を見て指示を出したい気分だったが、今はレオだから仕方ないと自分に言い聞かせて作業に加わった。

剛把原本聚在一起的四、五個人救上來。所有人都因寒冷顫抖,阿爾便把準備好的毛毯蓋在倖存者身上。

今は四、五人で固まっていた者たちを引き上げたところ。全員、寒さに震えており、そんな生存者にアルは用意してあった毛布をかける。

「你們辛苦了,現在沒事了。」

「よく頑張った。もう大丈夫だ」

「謝、謝謝……非常感謝……」

「ありがとう……ありがとうございます……」

看著哭著道謝的船員,就能想像他們經歷了多麼可怕又痛苦的事情。

泣きながら感謝する乗組員を見れば、どれほど恐ろしく辛い経験だったのか察しはついた。

就在此時,阿爾接到新的情報。

そんな中、アルに新たな情報が入ってきた。

「左邊有大量倖存者!大約有五十人!」

「左から多数の生存者! 五十人はいます!」

「五十!?沒那麼多空間可載啊!?」

「五十だと!? そんなに乗るスペースはないぞ!?」

已經救了十幾個人,再要收容五十人這艘船根本容納不了。畢竟平時的船員人數都不到一百,要再塞進五十人不可能。

すでに十数人を救助しており、さらに五十人はこの船では収容しきれなかった。なにせ通常の乗組員ですら百人に満たないのだ。そこにさらに五十人を収容することなどできない。

所以阿爾被迫做出決斷。

だからアルは決断を強いられた。

也就是說,必須決定要犧牲什麼。

なにを犠牲にするべきかを、だ。

「您打算怎麼做?倖存者比預期多得多。」

「どうなさいますか? 予想以上に生存者が多いです」

「嗯,我差不多就預料到會如此……他們那邊三艘,我們只有一艘。若幸運者多的話,這種情形早可想見。」

「まぁだいたい想像はしていたさ……向こうは三隻でこっちは一隻。運がいい奴が多ければこうなることは目に見えてた」

「那麼你也有對策了吧?」

「それでは対策も考えてあるんですね?」

那位壯年騎士帶著期待地問道。

壮年の騎士が期待したように問う。

阿爾聽了之後露出一臉苦澀難堪的表情。

その問いにアルは苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。

那是對阿爾而言最糟糕的決定,但卻不得不如此。

それはアルにとって最低の決断だったからだ。しかし、そうしなければいけなかった。

「把倉庫裡除了糧食以外的所有物資全部丟入海中。」

「倉庫にある食料以外のすべてを海に投棄する」

「……連要送到隆迪涅的伴手禮也要丟嗎?」

「……ロンディネへの手土産もですか?」

「當然,全都丟掉。」

「もちろん全部だ」

連那位壯年騎士也驚得說不出話來。

さすがに壮年の騎士も絶句する。

這艘船是雷歐所乘之船,所載之物多半比阿爾原本那艘船更有價值——本要送往隆迪涅的最新武器與金銀財寶。

この船はレオが乗る船であり、乗せている物品もアルが乗っていた船より価値があるものばかりだ。ロンディネへ渡す予定だった最新の武器や金銀財宝。

阿爾決定把那些足以讓人安享一生的財物全部拋入海中。

それがあれば一生遊んで暮らせるだけの物をすべて海に投棄するとアルは決断したのだった。

「這樣做真的沒問題嗎?要把那些東西丟掉?」

「大丈夫なのですか? そのようなことをして?」

「已經談不上沒問題了。帶著那麼多生還者去隆迪涅不行,糧食和水撐不住。因此必須先往阿爾巴特羅補給。這會造成大幅延誤,而且海域中還潛藏著海龍,誰也說不準何時能抵達隆迪涅。但我還是決定要救人。如今我該守護的只剩雷歐的名聲,所以無論要捨棄什麼,我都會救生存者。這是絕對的。不要顧念寶物,要顧念性命。現在活著的人一個也不會死,明白嗎?」

「すでに大丈夫じゃない。あれだけの数の生存者を抱えたままロンディネにはいけない。食料や水が持たないからだ。つまり補給のためにアルバトロには絶対に向かわなきゃ駄目になった。この時点で大幅な遅れだ。しかも海域には海竜が潜んでいる。一体、ロンディネにつくのはいつになるのかわかったもんじゃない。それでも助けると決めたんだ。もはや俺が守るべきものはレオの評判だけだ。だから俺は何を捨てても生存者を助ける。これは絶対だ。宝を惜しむな、命を惜しめ。今生きている者は一人たりとも死なせはしない。わかったな?」

「了、了解了……」

「りょ、了解いたしました……」

在阿爾眼中看到覺悟後,那位壯年騎士一瞬間愣住。

アルの目に覚悟を見た壮年の騎士は一瞬たじろぐ。

不由自主地被他的氣勢壓住了。

思わず気圧されてしまったのだ。

驚訝之餘,那位壯年騎士想起了那一天的情景。

そのことに驚きながらも壮年の騎士はあの日のことを思いだす。

想到阿爾為了艾爾娜摘下手鐲的身影。

エルナのために腕輪を外したアルの姿を。

艾爾娜為了阿爾而出賽騎士狩獵祭。對那樣的艾爾娜來說,讓阿爾被判失格是她絕對無法容忍的事,於是阿爾先行自願失格,讓她能自由行動。

エルナはアルのために騎士狩猟祭に臨んでいた。そんなエルナにはアルを失格にするという行為は許容できない行為だった。だから先んじてアルは自分から失格となった。自由に動いてもらうために。

那是個令人動容的舉動。

立派な行動だった。

根本不像是世人所稱的『落魄皇子』會做出的事。

世間一般で出涸らし皇子と呼ばれる者とはとても思えない行動だった。

而現在亦然,他把雷歐的假扮做得超出完美。

そして今も。レオのフリを完璧以上にこなしている。

指示也十分精準。

指示も的確だ。

「果然您是深藏不露的人才呢……」

「やはりあなたは能ある鷹なのですね……」

「剛才說了什麼嗎?」

「何か言ったか?」

「沒事。物資的投棄就交給近衛騎士處理。」

「いえ。物資の投棄は近衛騎士にお任せを」

「好,拜託了。大家繼續救援!無論如何能救就救!責任由我來承擔!」

「ああ、頼む。全員、救助続行だ! とにかく救える者は救うんだ! 責任は僕が持つ!」

一邊下達指示,阿爾看向正靠近的一隊人。

指示を出しながらアルは近づいてくる一団を見た。

小舟上載著受傷者,其中也看見了伊娃,而在她近處還有朱利奧的身影。

小舟の上には負傷者が乗っており、そこにはエヴァの姿も見えた。そしてその近くにはジュリオの姿も。

「公女和公子還平安嗎……。這樣一來,對公王的談判籌碼又增加了。」

「公女と公子は無事か……。これで公王への交渉材料が増えたな」

想到這些,阿爾把繩梯丟向靠近的朱利奧等人,但朱利奧沒有去抓。

そんなことを思いつつ、アルは近づいてきたジュリオたちに向かって縄の梯子を投げる。しかし、ジュリオはそれを掴もうとしない。

「朱利奧公子!快上來!」

「ジュリオ公子! 早く上がるんだ!」

「請先救傷者!」

「負傷者を先にお願いします!」

朱利奧一邊說著,一邊指向小舟上的傷者。

そう言ってジュリオは小舟に乗る負傷者を指さす。

要救那些無法自行上船的傷者,勢必需要花較多時間。

自力では上がれない負傷者を救助するとなれば、時間がかかる。

這也代表朱利奧他們會被暫時擱置,但即便如此,包含朱利奧在內的人們仍希望優先救治傷者。

それだけジュリオたちも後回しになるわけだが、それでもジュリオを含めたほかの者は負傷者を優先することを望んだ。

「知道了!請稍等!」

「わかった! 少し待っていてくれ!」

傷者的救援以極快的速度進行。

負傷者の救助は急ピッチで進められた。

有船員下到小舟,將傷者抬回母船。

小舟に乗組員が降りていき、負傷者を担いで船まで連れていく。

同時,其他地方的倖存者也陸續被救上來。

その間にもほかの場所からどんどん生存者は救助された。

等到包括伊娃在內的傷者收容完畢後,阿爾把空著的繩子拋給朱利奧。

そしてエヴァをはじめとする負傷者の収容が終わり、アルは空いていたロープをジュリオに投げる。

朱利奧抓住繩子,但抓到的瞬間似乎鬆了一口氣,身體的力氣就這樣流失了。

ジュリオはそれを掴んだが、掴んだ瞬間に安堵してしまったのか体から力が抜けていった。

他的氣力徹底耗盡了。

気力が尽きてしまったのだ。

「朱利奧公子!?」

「ジュリオ公子!?」

看到逐漸失去意識、慢慢沉下的朱利奧,阿爾瞬間做出了反應。

意識を失いゆっくりと沈んでいくジュリオを見て、アルは咄嗟に動いた。

就像當年救菲內時一樣,不是計算,而是本能驅使他行動。

かつてフィーネを助けたときのように。打算ではなく本能が体を動かしたのだ。

阿爾跳入那片可能有海龍的海中,拼命將下沉的朱利奧拉上來。

海竜がいるかもしれない海にアルは飛び込み、沈むジュリオをなんとか引き上げる。

帝國的人看到這情況也慌了。

それに慌てたのは帝国の者たちだった。

「皇子!?」

「皇子!?」

「皇子跳下去了!」

「皇子が飛び込まれたぞ!」

雖然有人改往小舟上移動,但沒有人願意跳入海裡。就算有人說沒有怪物、沒有海龍,恐懼還是無法消除。

小舟に移ることはあれ、誰も海に飛び込む者はいなかった。モンスターはいない、海竜はいないと言われても怖いものは怖いのだ。

就在這時,最該被守護的皇子跳入了海中。

そんな中、最も守られるべき皇子が飛び込んだ。

見到這一幕,帝國的船員們也下定決心,跳入海中開始救援。

それを見て帝国の乗組員たちも覚悟を決めて、海に飛び込んで救助活動を始めたのだった。

「把繩子給我!!」

「縄をくれ!!」

「給你!!」

「どうぞ!!」

把繩子拋過去的是一名壯年騎士。

縄を投げ込んだのは壮年の騎士だった。

把繩子纏在失去意識的朱利奧身上,由他們把人拉了上來。

意識がなくなったジュリオの体に縄を巻き付け、そのまま引っ張り上げてもらう。

然後阿爾也慢了一步,開始往繩梯上爬。

そしてアルも遅れて縄のはしごをよじ登り始めた。

這時,有手伸過來。

すると差し出される手があった。

他抓住那隻手,發現是表情帶著無奈的那位壯年騎士。

それを掴むと、そこには呆れた様子の壮年の騎士がいた。

「謝謝你」

「ありがとう」

「哪裡,幫你這種全身濕透的人上來我很習慣了。」

「いえ、ずぶ濡れのあなたを引き上げるのは慣れていますから」

「?這是什麼意思?」

「? どういう意味だ?」

「您不記得也沒關係,當時您是昏過去的。」

「覚えておられないのも無理はありません。あなたはあのとき気絶していましたから」

「到底在說什麼事?」

「一体、何の話をしてるんだ?」

「當您在勇爵家的浴池差點溺斃時,把您拉起來的人就是我。我本來是效力於勇爵家的騎士。」

「あなたが勇爵家の風呂で溺死しかけたとき、あなたを引っ張りあげたのは私です。元々、私は勇爵家に仕えていた騎士ですから」

「……真的嗎?」

「……マジか?」

「是的,隊長成為近衛騎士的同時我也成為近衛騎士,但沒想到就算成了近衛騎士,竟還會和全身濕透的您扯上關係。」

「ええ、隊長が近衛騎士になると同時に私も近衛騎士になりましたが、まさか近衛騎士になってもずぶ濡れのあなたと関わることになるとは思いもよりませんでした」

「別把話說得好像是我做了什麼似的。第一次是被擊沉,第二次是為了救人。我想並沒有造成那麼大的麻煩吧?」

「俺が何かしたみたいな言い方はやめてくれ。一度目は沈められ、二度目は人助けだ。そこまで迷惑はかけていないと思うぞ?」

「確實是如此呢。」

「確かにその通りですね」

阿爾看著苦笑的壯年騎士,嘆了口氣。

苦笑する壮年の騎士を見て、アルはため息を吐く。

他之所以無法真誠地向昔日的恩人道謝,是因為知道對方與勇爵家有牽連。

素直にかつての恩に礼を言う気になれないのは、勇爵家の関係者だと知ってしまったからだ。

沉思片刻後,阿爾注意到一件事。

しばし、考えたあとアルはあることに気づく。

「說起來還沒問你的名字,怎麼稱呼?」

「そういえば名前を聞いてなかった。名は?」

「我在第三騎士隊擔任副隊長,名叫馬爾克·泰巴爾。今後還請多關照,殿下。」

「第三騎士隊の副隊長を務めます、マルク・タイバーと申します。以後お見知りおきを、殿下」

「是嗎……希望我們的交情能短一些就好,馬爾克。」

「そうか……できれば短い付き合いで終わることを願っているよ。マルク」

「是啊。要是能那樣就好了。」

「そうですね。そうなればよいのですが」

兩人都說出了帶著期望的話語。

どちらも希望的観測を口にする。

因為這種情況不可能很快結束。

この状況がすぐに終わることはありえないからだ。

之後,阿爾不放過任何一名生還者,屢屢讓船停下來展開救援。

その後、アルは一人の生存者も見逃さず、たびたび船を停止させて救助活動を行った。

並在總共救起八十名以上生還者後,便命令人將船駛向阿爾巴特羅最大港都——公都。

そして合計で八十名以上の生存者を救助したあと、そのまま船をアルバトロ最大の港街である公都へと向かわせたのだった。

說實話,我挺喜歡這段情節的。

割とこの話は気に入っています。

因為想寫阿爾救人的場面,特意把舞台設定在海上(笑)

アルが人を助ける場面を書きたくて、わざわざ海を舞台にしたみたいなところがありますから笑

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