最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二話 一人分飾兩角
「實在非常抱歉!」
「真に申し訳ありません!」
說完克萊內爾特公爵低下頭。旁邊做守門人的金髮青年也低著頭。不過看起來像是被強行帶來的,似乎搞不清楚狀況而顯得不服氣。
そういってクライネルト公爵は頭を下げた。その横では門番をしていた金髪の青年も頭を下げている。ただ、無理やり連れられてきたようで、いまいち状況がわかってないらしく不服そうだ。
竟能在這種情況下還一副不服氣的樣子,膽子不小。
この状況で不服そうにできるとは大した度胸だ。
「公爵,不必再道歉了,請說明到底是怎麼一回事吧?」
「公爵。謝罪はいいからどういうことか聞かせてもらおうか?」
「呃、啊……其實五天前西爾瓦來找過,但這個愚蠢的兒子好像沒仔細確認就把人趕回去了……」
「は、はっ……実は五日前にシルバーが訪ねてきたそうなのですが、この馬鹿息子がよく確認もせずに追い返したそうで……」
「把人趕走了……?」
「追い返した……?」
「但是,父上!誰會認為SS級冒險者會突然跑到我們府上來?會以為是冒牌的吧?」
「けど、父上! SS級冒険者がいきなり俺たちのところに来ると普通思うか? 偽物だって思うだろ?」
「你給我閉嘴!笨兒子!我把守門的事交給你只是因為你沒什麼用處,等我去討伐魔物時讓你守著門,連那點事都做不好嗎!」
「お前は黙っていろ! 馬鹿息子め! 大して役に立たんから、私がモンスター討伐に出ている間は門番くらいはと任せたというのに! それすらまともにできんとは!」
「可、可是父上您不是說過嗎……我的工作是驅趕來見菲涅的男人……」
「だ、だって父上は言ったじゃないか……フィーネに会いにくる男を追い払うのが仕事だって……」
「我沒說讓你把SS級冒險者趕走啊!只要確認西爾瓦的冒險者卡就好了吧!?為什麼連這種事也做不到!?」
「SS級冒険者を追い返せと言った覚えはない! シルバーの冒険者カードを確認すればいいだけの話であろう!? なぜそんなこともできん!?」
「那、那個是……」
「そ、それは……」
兒子的眼神遊移不定。那是猶豫要不要說謊的眼神。
息子の目が泳ぐ。あれは嘘をつくかどうか迷っている目だな。
愚蠢的人總會說出很快就被揭穿的謊言。就算在這裡謊稱西爾瓦沒拿出冒險者卡,之後也會被西爾瓦確認而露餡。遇到這種情況,老實低頭反而能把損失降到最低。
馬鹿な奴はすぐにばれる嘘をつく。ここでシルバーが冒険者カードを出さなかったと嘘をついても、あとでシルバーに確認されてバレるだけだ。こういう場合は素直に頭を下げておくのが一番被害が少ないんだけどな。
「公爵,請先別教訓您兒子。我很抱歉這麼說,但您兒子的失態也是您的失態。」
「公爵。ご子息への説教はあとにしていただきたい。このようなことを言うのは申し訳ないが、ご子息の失態はあなたの失態でもある」
「我、我非常清楚這一點!該如何向亞諾爾特皇子殿下與雷奧納特皇子殿下道歉……」
「そ、それは重々承知しております! アルノルト皇子殿下とレオナルト皇子殿下にはどうお詫びしていいか……」
「道歉?把皇子派來的SS級冒險者趕走了還談什麼道歉!?那就問你,你要怎麼道歉?被丟臉的西爾瓦恐怕不會再願意協助我們了!你打算拿什麼來賠償這個損失!?」
「詫びだと? 皇子が派遣したSS級冒険者を追い返しておいて詫びだと!? なら訊こう! どう詫びるのだ? 顔に泥を塗られたシルバーはおそらく我々にもう協力しない! それに対する埋め合わせをあなたは何でするというのだ!?」
「那個……請以我這把老命饒恕我吧!」
「それは……この老体の首でお許しください!」
「我不需要你那條命!也不需要那個把SS級冒險者趕走的無能兒子!」
「貴様の首などいらん! SS級冒険者を追い返す無能な息子もだ!」
聽到我的話,克萊內爾特公爵露出絕望的表情,而兒子則鬆了一口氣。真難想像這樣的兒子竟會出自那位父親。
俺の言葉にクライネルト公爵は絶望的な表情を浮かべ、息子のほうはホッと息を吐いた。この父親からよくこんな息子ができたもんだ。
既然不能以性命抵償,克萊內爾特公爵就得拿出別的東西來補償。
自分の命で償えない以上、クライネルト公爵は別のものを差し出す必要がある。
而那東西必須對公爵家極為重要,並且對我和雷奧也要有價值。
そしてそれは公爵家にとって重要であり、かつ俺やレオにとって価値のあるものでなくてはいけない。
也就是說。
つまり。
「――那麼,就把我獻上。請饒恕我的父親與兄長,殿下。」
「――では私を差し上げます。ですので父と兄をお許しください、殿下」
說著走進房間的,是穿著藍色禮服的菲涅。
そういって部屋に入ってきたのは青のドレスを身に纏ったフィーネだった。
近看她的美貌令人不禁讚嘆。即便是在這樣的情況下,我也無法將目光從菲涅身上移開。
間近で見るとその美しさに驚嘆を禁じ得ない。こんな状況だというのにフィーネから目が離せなかった。
金色的長髮微微波動,映著光線淡淡閃耀。像海洋般深邃的蒼藍眼眸溫柔,散發出包容一切的光采。她身材嬌小,但就算穿著禮服也能看出豐滿的曲線。
長い金髪は微かに波打っており、光に反射して淡く輝いている。海のように深い蒼色の瞳は優しげで何もかも包み込むような包容力のある光を放っていた。体は小柄だがドレスの上からでもグラマーなのがわかる。
她的臉帶著些許緊張與僵硬,但那一點也不減她的美貌。老實說,如果她要獻給我,我會欣然接受。男人誰不會這麼想,我差點就任由本能脫口而出地回答了。但現在可不是屈從於那種本能的時候。
その顔はやや緊張で強張っているが、その程度では彼女の美しさは欠片も薄れない。正直、くれるというなら喜んでいただきたい。男なら誰もがそう思うだろうし、思わず本能に従って返事がこぼれかけた。しかし、そんな本能に従ってる場合じゃない。
菲涅的出現讓我感到意外。我本來打算再稍微逼迫公爵一下,然後再請求他在帝位爭奪上的助力。
フィーネの登場は俺にとって予想外だった。もう少し公爵を追い詰めてから帝位争いに助力することを要請するつもりだったんだが。
「菲、菲涅!?請饒恕我們!殿下!女兒還是個孩子!」
「ふぃ、フィーネ!? お許しください! 殿下! 娘はまだ子供なのです!」
跪著懇求的公爵模樣十分可憐,對女兒的深情溢於言表。他先拿出自己的性命而不是兒子的首級,想必是個好父親。
膝をついて懇願する公爵の姿は必死であり、娘への愛情が伝わってくる。失態を犯した息子の首ではなく、自分の首を最初に出したように良き父親なんだろう。
為了保護那位公爵,菲涅也跪下懇求起來。
そんな公爵をフィーネも守ろうと膝をついて懇願してきた。
「請救救我的父親與哥哥!我也親眼見過西爾瓦大人當時的情形!若有罪,我與他同罪!」
「どうか父と兄をお助けください! 私もシルバー様がいらっしゃったときに姿を見ているのです! 罪があるならば私も同罪です!」
「妹妹沒有錯!是我的錯!請饒恕我們!」
「い、妹は悪くありません! 俺のせいです! どうかお許しください!」
最後連兒子也跪了下來。
しまいには息子のほうまで膝をついた。
『這下糟了。我徹底成了壞人。』
これはあれだな。完全に俺が悪人だな。
『沒想到會演變成這種局面。我還以為會和公爵來場心理戰。』
こういう展開になるとは思わなかった。もうちょっと公爵と心理戦になるとか思ったんだが。
向塞巴斯投以求助的目光時,塞巴斯先是無奈地嘆了口氣,然後開口說道。
助けを求めるようにセバスを見ると、セバスは呆れたようにため息を吐いてから口を開いた。
「殿下。公爵府的人都已做到這種地步了,您不如息怒如何?」
「殿下。公爵家の方々がこうまでしているのです。お怒りをお鎮めになってはいかがでしょうか?」
「要我原諒?這幾乎等同被當作笑柄了吧!?若因此就放過這件事,往後我們就再也無法維持任何威嚴了!」
「許せというのか? コケにされたも同然だぞ!? この一件を許せば、今後俺たちは一切の威厳を示せなくなる!」
「只需私下處理即可。就讓這件事從未發生過吧。」
「内密に処理をすればよいのです。この一件はなかったことに致しましょう」
「西爾瓦要怎麼辦!?」
「シルバーはどうする!?」
「他是個重義氣的人。既然接受了委託,不會輕易放棄,說不定還在附近。派些人去找吧。只要誠心道歉,西爾瓦應該會諒解的。」
「あれで義理堅い男です。一度受けた依頼を放棄はしないでしょうし、まだ近くにいるかもしれません。人を使って探してみましょう。誠意をもって謝罪すればシルバーも納得してくれるかと」
「即便西爾瓦把這領內的問題解決了,我們被克萊內爾特公爵家看扁的事實也不會消失吧?」
「それでシルバーがこの領内の問題を片付けたとして、我々がクライネルト公爵家にコケにされた事実は消えないぞ?」
看來有個不錯的落點逐漸浮現了。
良い感じで落としどころが見えてきた。
接下來只要賽巴斯指出我獨斷一意,我就能收手。
あとはセバスが俺の独断を指摘すれば俺も引っ込むことができる。
嗯,公爵家大概會把我看成借弟弟威勢的小人物,但那正是我所希望的。
まぁ公爵家からは俺が弟の威を借りている小物に映るだろうが、それは望むところ。
參與帝位之爭的始終是雷奧,不是我。
あくまで帝位争いに加わるのはレオ。俺じゃない。
「關於那件事,改日與雷奧納爾特殿下一同協議即可。」
「それについては後日、レオナルト殿下を交えて協議すればよろしいかと」
「跟他協商根本沒用!他什麼都會原諒啊!?」
「あいつと協議なんて無駄だ! 何でも許す奴だぞ!?」
「正是因為那樣的人,才會有人聚集。而且,阿諾爾特殿下,確實您是雷奧納爾特殿下的兄長,但人們所聚集的對象是雷奧納爾特殿下。即便是兄長,如果在雷奧納爾特殿下不知情的情況下使與公爵家的關係惡化,恐怕您的立場會變差。」
「そういうお方だから人が集まるのです。それにアルノルト殿下。たしかにあなたはレオナルト殿下の兄上にあたりますが、人が集まっているのはレオナルト殿下のもとです。いくら兄上とはいえ、レオナルト殿下に黙って公爵家との関係を悪化させればお立場が悪くなるかと」
「啧……知道了。就按你說的辦。公爵,派人去找西爾瓦。找到的話由我去說服。賽巴斯,你也去幫忙。」
「ちっ……わかった。お前の言う通りにしよう。公爵、人を使ってシルバーを探してくれ。見つけたら俺が話をつける。セバスお前も手伝ってこい」
我一邊做出勉強的樣子,一邊把話收尾。
渋々といった演技をしつつ俺は話をまとめる。
剩下只要以西爾瓦的身分解決這領地的問題,克萊內爾特公爵就會站在雷奧那邊。
あとはシルバーとしてこの領地の問題を解決すれば、クライネルト公爵はレオの味方となる。
作為帝位之爭的開場,算是相當不錯的一步。
帝位争いの出だしとしてはまずまずの一歩といえる。
想到這些的同時,我也為接下來要如何一人分飾兩角而傷透腦筋。
そんなことを思いながら俺はこの後、どうやって一人二役をするべきか頭を悩ませたのだった。
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「竟然還待在領都,真讓人意外。」
「普通にまだ領都にいたのか。意外だったぞ」
「我以為會有人被派來,說到這點,那個落魄的皇子會來我也覺得意外。」
「誰かしらが派遣されてくると思ったのでな。そういう意味では出涸らし皇子が来たのは俺も意外だった」
領都裡的一間普通旅店。西爾瓦就住在那裡。嚴格說來,那只是讓人看起來如此的假象。
領都にある平凡な宿屋。そこにシルバーはいた。正確にはそう見せかけた。
我用古代魔法篡改了店主的記憶,讓他以為從五天前就住進了一位打扮奇怪的客人。然後佯裝是賽巴斯發現了這件事,我則以西爾瓦的名義與對方相見。
古代魔法で店主の記憶を弄り、五日前から変な恰好の客が泊まっていると思わせたのだ。それをセバスが発見したように見せかけ、俺はシルバーとして対面した。
「那麼?貴府的令嬢是哪位?」
「それで? そちらの御令嬢は?」
「初次見面,西爾瓦大人。我是菲妮·馮·克萊內爾特。」
「お初にお目にかかります。シルバー様。フィーネ・フォン・クライネルトと申します」
「並非第一次見到妳。五天前,我和妳對過眼。」
「見るのは初めてじゃない。五日前、あなたとは目があった」
被這麼一說,菲妮微微怯懦起來。
そんなことを言われてフィーネが微かに怯む。
對一個才十六歲的少女來說,與SS級冒險者交談本就是一項艱鉅的任務;更何況在他們確實有過錯的情況下還要乞求諒解,難度可想而知。
まだ十六歳の少女にとって、SS級冒険者と話すというのは酷な課題だ。ましてや自分たちに非がある状況で許してもらおうとするのは難題といえる。
克萊內爾特公爵因為要處理魔物的問題,無法抽身。因此原本是說由我單獨去說服西爾瓦就行,但菲妮堅持要以公爵家的代表身份同行。
クライネルト公爵はモンスターへの対処があるため、手が離せないそうだ。だからシルバーへの説得は俺だけでいいと言ったのだがフィーネは公爵家の代表としてついていくと言い張った。
所以我用幻術製造出一個西爾瓦的幻象,在菲妮面前一人分飾兩角。之所以用幻術偽造西爾瓦,是因為即使被拆穿也可以說是西爾瓦本就有所戒備;若反過來就會被追究我是否能使用連聲音也能還原的超高級幻術,麻煩就大了。
おかげで俺は幻術魔法でシルバーを作り出し、フィーネの前で一人二役を演じているわけだ。シルバーを幻術で作り出している理由は、万が一バレてもシルバーなら警戒していたと言い訳できるからだ。逆パターンだと、俺が姿だけでなく声まで再現できる超高度な幻術魔法を使えることを突っ込まれてしまう。
順帶一提,聲音不會洩漏。西爾瓦的銀色面具是極強力的魔導具,不僅能改變聲音,甚至會影響體味與給人的印象,所以即便同處一室也絕不會被認為是同一人。
ちなみに声でバレることはない。シルバーの銀仮面は超強力な魔導具だ。声はもちろん変化されるし、体臭や相手への印象にすら影響を与える道具のため、一緒にいても同一人物だとは絶対に思われない。
「……我方公爵家失禮了……真的非常抱歉……」
「……我が公爵家の御無礼……まことに申し訳ありませんでした……」
「道歉就免了。你們在眾人眼中的評價早已跌到谷底。我原本聽聞你們是關心領民的賢明公爵家,但看來那也只是名聲罷了。」
「謝罪は結構だ。すでにあなた方への評価は地に落ちている。領民を思う賢明な公爵家と聞いていたが、それも評判だけだったようだしな」
「那個……」
「それは……」
「對於被魔物蹂躪之地,冒險者前來支援並不罕見。若真心為民,就應該做好接納任何冒險者的準備。你那位兄長把我趕走,正是因為公爵府在這方面有所怠忽。」
「モンスターに苦しむ土地に冒険者が流れてくるのは珍しいことじゃない。本当に民を思うならばどんな冒険者でも受け入れる準備をしておくべきだろう。あなたの兄上が俺を追い返したのはそういう準備を公爵が怠ったからだ」
這是重要的切入點。
ここが大切なポイントだ。
不能把責任歸咎於兒子的過錯,而要視為整個公爵家的責任。如此一來,僅僅懲處兒子不足以平息此事。不過,以那位公爵的性格,恐怕也不會採取那種做法。
息子の過失ということにはせず、公爵家全体の責任ということにする。そうであれば息子を処断するだけでは事は収まらない。まぁ、あの公爵ならそんなことはしないだろうけど。
「說得好……我們克萊內爾特公爵家確實失職了……」
「ごもっともです……私たちクライネルト公爵家が至りませんでした……」
看著垂首的菲妮,我便向西爾瓦示意,心想大概差不多該開始了。
項垂れるフィーネを見て俺はそろそろかとシルバーに提案する。
來到這裡是為了說服西爾瓦。只要讓人覺得我成功說服了西爾瓦,目的就算達成了。
ここに来たのはシルバーを説得するため。俺がシルバーをなんとか説得したと見せかければ目的達成というわけだ。
沒把賽巴斯帶進這間房,是因為要是他看到我們這場為達目的而演的拙戲,誰知道會被說些什麼;畢竟接下來我要去說服的,正是我自己。
セバスをこの部屋に連れてきてないのは、それを達成するための三文芝居を見られたら何を言われるかわかったもんじゃないからだ。なにせ俺はこれから俺を説得するのだ。
「西爾瓦。你還有繼續接受這個委託的意願嗎?」
「シルバー。まだ依頼を継続する意思はあるか?」
「若沒有意願,就不會待在這裡。但在那之前,有件事必須先確認。」
「なければここにはいない。しかし、その前に確認しておかなければいけないことがある」
「怎麼了?」
「なんだ?」
「你把公爵家拉攏到自己這邊了嗎?沒出息的皇子?」
「公爵家を味方に引き入れることはできたのか? 出涸らし皇子」
「……還沒得到確約呢」
「……確約はしてもらっていないな」
「果然是個沒出息的皇子。比起我弟還差得遠」
「やはり出涸らし皇子か。弟には遠く及ばんな」
西爾瓦故作嘆息。
シルバーはこれ見よがしにため息を吐く。
自己貶低自己雖然有些奇怪,但只要西爾瓦這麼說,公爵家的協力幾乎就能確保。
自分で自分を貶すというのは不思議な気分だが、こういう風にシルバーがいっておけば公爵家の協力はほぼ確実に得られる。
「一定會得到他們的協力。請放心。」
「必ず協力はしてもらう。安心してほしい」
「你要他們保證會全面協助,是吧?有了那個我才會接下委託。因為我的緣故必須讓你弟成為皇帝。我特地離開帝都來到這裡,也是為了培養一個會支持雷奧納爾特的公爵家。若是名聲相符的公爵家,我原以為會報恩並協助雷奧納爾特,但這個公爵家名不副實。不逼他們簽下誓約書,說不定會背叛你。」
「全面的な協力を約束してもらうのだな。それがあれば依頼を果たそう。俺は俺の事情でお前の弟に皇帝になってもらわなければいけない。わざわざ帝都を出てこんなところまで来たのも、レオナルトの味方となる公爵家を作りたかったからだ。評判どおりの公爵家ならば恩義に報いて、レオナルトに協力すると踏んでいたが、この公爵家は評判倒れだ。ちゃんと誓紙でも書かせなければ裏切るやもしれんぞ?」
「我父親絕不會做出那種事!」
「我が父はそのようなことはいたしません!」
「辯解無用,菲妮小姐。你們已經失去我的信任。」
「抗弁は無駄だ。フィーネ嬢。あなた方はすでに俺の信用を失っている」
西爾瓦淡淡地說。
シルバーは淡々と告げる。
之所以這麼說是有原因的。
こういう風に言っているのはわけがある。
西爾瓦本來並不熱衷,可他想讓人以為是我們說服了他。這件事會由菲妮之口傳到公爵耳裡,西爾瓦的企圖自然也會被察覺。
シルバーは乗り気でなかったが、こちらが説得したという風にしたかったからだ。そのことはフィーネの口から公爵の耳にも入るだろう。当然、シルバーの狙いもだ。
做到這一步,公爵肯定會站到雷奧那邊。雖然有些迂迴,但克萊內爾特公爵在帝位之爭中就是如此重要的人物。
ここまですれば間違いなく公爵はレオの側につく。回りくどいかもしれないが、それだけクライネルト公爵というのは帝位争いには重要な人物だ。
「西爾瓦。你的意思是,如果不逼他們答應就不願幫忙嗎?」
「シルバー。それを約束させなければ手伝う気はないというのか?」
「當然。」
「無論だ」
「……請你退一步,接受討伐魔物的委託。我一定會把公爵拉到我們這邊。」
「……そこを曲げてモンスターの討伐を受けてほしい。俺が必ず公爵は味方につける」
「……要我們對這個沒出息的皇子抱期待?你知道那是個無理的要求嗎?」
「……出涸らし皇子に期待しろと? 無茶な要求だと自覚しているか?」
「我知道。但還是拜託你了,就像現在這樣。」
「もちろんだ。それでも頼む。このとおりだ」
說著我低下了頭。
そう言って俺は頭を下げる。
我本就與自尊無緣,任何人我都能低頭。更何況向自己製造的幻術低頭,根本無所謂。
元々プライドとは無縁の俺は誰にだって頭を下げれる。ましてや自分が作った幻術に頭を下げるなんて痛くもかゆくもない。
「你這麼快就低頭,真是沒有皇族的自尊啊。」
「すぐに頭を下げるあたり、本当に皇族としての誇りがないらしいな」
「如果雷奧在這裡,他也會這麼做的……我知道你無法信任我。但我仍然是雷奧的哥哥。我會做出最低限度的事。請討伐那些魔物吧。我不想再讓這個問題拖延下去。」
「ここにレオがいたら、レオもこうするはずだ……。俺を信頼できないのはわかってる。だが、これでもレオの兄なんだ。最低限の仕事はしてみせる。だからモンスターを討伐してほしい。これ以上、この問題を長引かせたくはない」
「……嗯,好吧。身為冒險者也不能再任由魔物橫行,我會接受這個委託。但菲妮小姐,我對公爵家抱有期待,別忘了你們的協力是建立在那個前提之上的。」
「……まぁいい。冒険者としてこれ以上、モンスターを野放しにもできんからな。依頼は受けよう。ただし、フィーネ嬢。公爵家には期待している。そのうえでの協力だと忘れるな」
「啊,謝謝您!我一定會不辜負您的期待!」
「あ、ありがとうございます! 必ずやご期待にそってみせます!」
就這樣,我們說服了西爾瓦,然後走出了旅館。
こうして俺たちはシルバーの説得を終えて、宿屋を出た。
上了外頭塞巴斯所準備的馬車後,我深深地吐了口氣。
外でセバスが待機させていた馬車に乗り込むと、俺は深く息を吐いた。
菲妮見狀抱歉地低下了頭。
それを見てフィーネが申し訳なさそうに頭を下げた。
「謝謝您……」
「ありがとうございます……」
「……?你為什麼要道謝?」
「……? どうして君が礼を?」
「皇子為了我們低下了頭……明明都是因為我們讓他操心,他還是為了領民替我們說服了西爾瓦大人。道謝是理所當然的。」
「皇子は私たちのために頭を下げてくださいました……。私たちのせいでご苦労をおかけしているのに、領民のためにシルバー様の説得までしてくださったのです。お礼は当然です」
似乎被徹底誤會了。
なんか盛大な勘違いをされているな。
這孩子也是像雷奧一樣,把任何事都往好處想的類型嗎?
この子もレオと同じで何事も良い方にとらえるタイプか?
得澄清這點。如果被誤認為是好人,接下來行動會變得不方便。
これは訂正しなきゃだな。良い人と誤解されているとこれから動きづらくなる。
「我低頭是為了我自己,不是你想的那種理由。這是個誤會。」
「俺が頭を下げたのは俺のためだ。君が思うような理由じゃない。勘違いだ」
「是嗎……那我就自作多情地誤會吧。我……之前有點誤解皇子了。我以為您是個可怕的人,但原來不是呢。」
「そうですか……。では勝手に勘違いしておきます。私は……少し皇子を誤解していました。怖い方と思っていましたが、そうではないのですね」
「不、不是那樣的……」
「いや、だから……」
「是的。是我的誤會。皇子是為了自己而低頭的,對吧?並非為了領民,更不是為了我們。不過……請您原諒我的誤會,好嗎?」
「はい。私の勘違いです。皇子はご自分のために頭を下げられたのでしょう? 領民のためでもなく、ましてや私たちのためでもない。ですが……勘違いはお許しくださいますよね?」
說著,菲妮露出柔和的笑容。
そういってフィーネは柔らかな笑みを浮かべる。
那笑容比起她當年被皇帝贈與蒼鴎髮飾時所展現、迷倒帝都百姓的笑容,更加自然也更為美麗。
その笑みはかつて皇帝に蒼鴎の髪飾りを贈られたときに浮かべ、帝都の民を魅了した笑顔よりもずっと自然でずっと美しかった。
大概可以說是被感動了吧。記得被母親帶去看那數十年才會出現一次的流星群時,也曾有過類似的震撼:無雲的壯闊夜空被滿天流星劃過,那景象純粹又令人讚嘆。這種由目睹所生的歡喜與喜悅,和現在看著菲恩笑容時湧上的感受,是同一種心情。
感動したと言えばいいだろうか。かつて母に連れられて数十年に一度の流星群を見たときもこんな感動を受けた。雲一つない壮大な夜空を埋め尽くす流れ星。それはただ綺麗で素晴らしいものだった。それらを見たことによる嬉しさ、喜び。そのとき感じたものと同種のものがフィーネの笑みを見て湧き上がってきた。
不知不覺被那笑容迷住的我,為了不讓她看到自己漲紅的臉,轉開了視線。
不覚にもその笑みに見惚れてしまった俺は、赤くなった顔を見られないために視線を外にそらす。
也因此錯失了糾正誤會的機會。
そのせいで勘違いを訂正する機会を失ったわけだが。
反倒覺得被菲恩朝好的方向誤會也無妨,結果之後還是沒能糾正她的誤解。
フィーネに良い方に勘違いされるのは悪くはないかと思ってしまい、結局、その後もフィーネの勘違いを正すことはできなかった。