最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六百九十二話 用餐的風景
「艾力克在城裡……?」
「エリクは城……?」
「是的,雷亞義姊大人」
「はい、レーア義姉上」
「是嗎……」
「そう……」
艾力克在帝都的私邸。
帝都にあるエリクの私邸。
艾力克的妻子雷亞就住在那裡。
そこにエリクの妻、レーアはいた。
雖然還在療養,卻來到了帝都。
療養中だったが、帝都にやってきていた。
正是艾力克親自把她召來的。
ほかでもないエリクが呼び寄せたのだ。
「雖然您可能很忙,但能替我轉告我想見他嗎……?康拉特」
「忙しいでしょうけど、会いたいと伝えてくれるかしら……? コンラート」
「好,我會轉告的」
「はい、伝えるっす」
一邊回答躺在床上的雷亞,康拉特剝好水果皮,放在盤子上遞給她。
ベッドで横になっているレーアに答えつつ、コンラートは果物の皮をむいて、皿にのせて差し出した。
雷亞吃了康拉特剝的水果一小口後,輕輕地笑了。
そんなコンラートがむいた果物を少し食べたあと、レーアはか細く笑う。
「希望我們三人能再一起吃飯……」
「また、三人で食事ができるといいわね……」
「是啊,很期待」
「そうっすね。楽しみにしているっす」
康拉特一邊笑著回答,一邊替雷亞蓋上被子。
笑顔で受け答えしながら、コンラートはレーアに布団をかぶせた。
最近光是說話就會顯出疲態。
近頃は喋るだけで疲れを見せるようになった。
為了不讓她吃力,康拉特離開了房間。
負担をかけさせないように、コンラートは部屋をあとにする。
因為若留在房裡,雷亞就會一直說個不停。
部屋にいれば、いつまでもレーアが喋ってしまうからだ。
把照護交給仔細挑選且值得信賴的侍女後,他便離開了艾力克的私邸。
念入りに選別した信頼できる侍女たちに世話を任せると、そのままエリクの私邸をあとにする。
前往的是艾力克在城中等待的帝劍城。
向かう先はエリクの待つ帝剣城だ。
在後宮被焚的情況下,帝都竟然安靜得可怕。
帝都は後宮が燃えたにしては、恐ろしいほど穏やかだった。
「北部與南部怎麼樣了?」
「北部と南部はどうっすか?」
穿過帝都、抵達城堡時。
帝都を抜け、城にたどり着いた頃。
在一處無人的地方,康拉特低聲自語。
何もないところでコンラートは呟く。
這時,小梅從無處出現。
すると、何もないところからシャオメイが現れた。
「對抗勢力正在逐步成形」
「着々と対抗勢力が形成されています」
「那麼,就拜託你繼續監視與收集情報了」
「それじゃあ、引き続き監視と情報収集を頼むっす」
說著,康拉特獨自繼續在城內行走。
言いながらコンラートは一人、城を歩き続ける。
對康拉特來說,獨自一人是再自然不過的事。
一人でいることはコンラートにとっては当たり前のことだった。
康拉特並非被期待著出生的孩子。
コンラートは望まれて生まれて来たわけではない。
康拉特的母親索菲亞在生下戈登時,就不再想要其他孩子了。
コンラートの母、ゾフィーアはゴードンを生んだ時点で次の子供は望んでいなかった。
他只是意外懷上的孩子而已。
たまたま、できてしまっただけ。
因此,索菲亞在康拉特出生後也沒有對他產生興趣。
だから、ゾフィーアはコンラートが生まれたあともコンラートに興味を持つことはなかった。
她有興趣的,只是把戈登培養成一名武人。
興味があったのはゴードンを武人として育てること。
因此康拉特在侍女們的簇擁下長大。
ゆえにコンラートは侍女に囲まれて育った。
把這件事當成問題並接回他的,是艾力克的親生母親卡蜜拉。
それを問題視して引き取ったのは、エリクの実母であるカミラだった。
不過,那只是為了向皇帝示好。
けれど、それは皇帝に対するアピールのためだった。
其中沒有愛,一切都只是形式。
そこに愛はなく、何事も形式的だった。
在皇帝面前她表現得像個好母親,但皇帝不可能一直在場。
皇帝が見ている場面では、良い母だった。とはいえ、いつも皇帝が見ているわけではない。
那種時刻只是偶然罷了。
そんなのはときたまだ。
因此,康拉特仍然是孤單一人。
そのため、コンラートは引き続き一人だった。
在寬敞的房間裡,侍女們恭候在側,獨自一人吃飯成了理所當然。
広い部屋で、侍女が控える中、一人で食事をとるのが当たり前で。
這種情況持續到七、八歲為止。
七、八歳までその状況は続いた。
和為數不多的人一起用餐,只有在慶典或家族聚會時才會有,但那多半是應酬,無法專心吃飯。
数えるほどの人との食事は、行事の際、家族で集まる時だけ。それも行事のため、食事にあまり集中できない。
還得遵守作法與禮節。
作法も守らなければいけない。
但情況突然改變了。
だが、状況はいきなり変わった。
某天的晚餐。
ある日の夕食。
被端進康拉特房間的餐點,是三人份。
コンラートの部屋に運び込まれた食事は三人分だった。
『今天我會在城裡過夜,所以一起用餐吧』
『今日は城に泊まるの。だから一緒に食事をしましょう』
康拉特清楚記得雷亞爽朗地說著這句話並笑了,而艾力克則顯得窘迫。
そう言って快活に笑うレーアと、ばつの悪そうなエリクをよく覚えている。
竟然沒有人注意到弟弟一直獨自用餐,這是怎麼回事。
弟がずっと一人で食事をしていることに気づかないとは、何事か。
後來才聽說,那是雷亞長時間訓斥後的結果。
レーアによって長々と説教を受けたあとだったと、あとから聞かされた。
從那天起,康拉特的日子開始有了色彩。
その日からコンラートの日々は色づいた。
只是過著被動接受家庭教師授課、獨自用餐、然後一個人睡去的日子。
ただ、流されるように家庭教師による授業を受けて、一人で食事をとって、そのまま一人で寝る。
那樣的日子結束了。
そんな日々は終わった。
艾力克開始親自出現在家庭教師的課堂上。
家庭教師の授業にエリクが顔を出すようになったのだ。
當雷亞在城時,兩人會一同出面。
レーアが城に来ている時は、二人で顔を出した。
康拉特第一次被人稱讚說他很聰明。
コンラートは頭が良い、と初めて人に褒めてもらえた。
他之前不知道那種讚美會令人如此愉悅,於是興奮地投入學習。
今までこんなに気分の良いものだと知らず、嬉しくてコンラートは勉学に打ち込んだ。
當家庭教師無法跟上康拉特的成長時,艾力克便乾脆更換了家庭教師。
コンラートの成長に家庭教師がついていけないとみると、エリクはさっさと家庭教師を変更させた。
他在十來歲便完成了必要的教育。
十代前半で必要な教育は終わった。
卡蜜拉聽聞他吸收得這麼快,便裝作像是自己教出來的一樣。
あまりの飲み込みの早さを聞きつけ、カミラはさも自分が教育したかのように振る舞った。
她宣稱繼艾力克之後,也把康拉特培養成了秀才。
エリクに引き続き、コンラートも秀才に育てたのだ、と。
對康拉特而言,那些事毫無意義。
コンラートにとって、それはどうでもいいことだった。
不管卡蜜拉如何自誇、侍女如何讚美、家庭教師如何讚譽,對康拉特都沒有觸動。
カミラがいくら凄いと言おうが、侍女がいくら褒めようが、家庭教師が絶賛しようが、コンラートには何も響かなかった。
他努力的原因,只是為了在用餐時得到艾力克和雷亞的稱讚。
頑張ったのは、食事の際にエリクやレーアに褒めてもらうため。
那是康拉特的全部動力。
それだけがコンラートの活力だった。
因此,對於與兩人無關的事,康拉特沒有幹勁。
ゆえに、二人が関係ない事柄についてはコンラートはやる気を出さなかった。
他的判斷標準是:兩人是否參與,或是否會稱讚他。
判断基準は二人が関わっているか、二人が褒めてくれるか。
當艾力克出征時,他要求康拉特陪在雷亞身旁。
エリクが出陣する際、エリクはレーアの傍にいることをコンラートに求めた。
康拉特遵從了,因為比起出征立功,陪在那邊更能讓兩人高興。
コンラートはそれに従った。出陣して、手柄を立てるより、そちらのほうが二人は喜ぶからだ。
為了兩人。那就是康拉特的一切。因此,他沒做出任何讓人注目的功勳。
二人のために。それがコンラートのすべてだった。だから、コンラートは目立った手柄を立てることはなかった。
與其作為皇族被注目,他覺得為兩人而活的感覺更好。
皇族として注目されるよりも、二人のために生きているほうが気分が良かった。
不過,唯一的例外是他的父親──皇帝。
ただ、唯一の例外は父である皇帝だった。
母性的關懷由兩人給予,但父性的部分則是由皇帝約翰尼斯給予。
母性は二人が与えてくれた。けれど、父性は皇帝ヨハネスが与えてくれた。
忙碌的皇帝工作到深夜,與孩子共餐的情況很罕見。
忙しい皇帝は、夜遅くまで仕事をしている。子供と一緒に食事をとるのは稀だった。
因為孩子們總是先睡下。
子供たちのほうが先に寝るからだ。
然而,約翰尼斯盡可能地抽時間與孩子們相處。
けれど、ヨハネスはできる限り、時間を見つけて子供たちとかかわった。
雖然次數有限,康拉特也曾被陪著玩耍。
限られた回数ではあるが、コンラートも遊んでもらった。
對孩童的心靈而言,那是珍貴的時光。
子供心に大切な時間だった。
因此。
ゆえに。
「辛苦了,殿下」
「お疲れ様です、殿下」
「剛剛回來了,殿下」
「ただいま戻りました、殿下」
聽到從背後傳來的兩人聲音,康拉特皺起眉頭。
後ろから聞こえてきた二人の声にコンラートは眉をひそめた。
回頭一看,站著兩名披著白色披風的騎士。
振り返ると、そこには白いマントを着た二人の騎士がいた。
那是近衛的象徵──白色披風。
近衛の証である白いマント。
一位是前近衛第十騎士隊隊長,拉斐爾·貝倫特。
一人は元近衛第十騎士隊隊長、ラファエル・ベレント。
另一位是現任第十騎士隊隊長,布魯克哈特·馮·阿爾滕堡。
もう一人は、現第十騎士隊隊長、ブルクハルト・フォン・アルテンブルク。
對向他行禮的兩名騎士,康拉特說道。
騎士として礼をする二人にコンラートは告げる。
「不要用『殿下』這種稱呼啦」
「殿下なんて呼び方はやめてほしいっすね」
「那麼,要叫你什麼呢?」
「では、なんと呼べと?」
「叫什麼都行,但不要叫我一個沒有心意的『殿下』。背叛皇帝的近衛騎士,還有拋下皇帝的近衛騎士,兩人都和忠義相距甚遠。那種表面上的忠義……真讓人作嘔。」
「なんでもいいっすよ。ただ、心のこもっていない殿下はやめてほしいっす。皇帝を裏切った近衛騎士と、皇帝を見捨てた近衛騎士。二人とも忠義とはかけ離れた騎士のはず。見せかけの忠義は……虫唾が走るっす」
拉斐爾在帝都的叛亂中背叛了,是一名叛變的近衛騎士隊隊長;布魯克哈特則早早假裝身亡,從王都的決戰中脫離。
ラファエルは帝都での反乱の際、裏切った近衛騎士隊長であり、ブルクハルトは早々に死を装って、王都での決戦から離脱した。
拉斐爾是為了讓叛亂更有利地推進,布魯克哈特則為了避免在那場決戰中消耗自己。
ラファエルは反乱を有利に進めるために、ブルクハルトはあの決戦で消耗しないために。
兩人都是效忠於威爾海姆的騎士。
どちらもヴィルヘルムに仕える騎士ゆえに。
作為應守護皇帝的近衛騎士隊隊長,他們採取了不該有的行為。
皇帝を守るべき近衛騎士隊長として、やってはいけない行動をとった。
被這樣兩個人稱為殿下,令康拉特感到反感。
そんな二人から殿下と呼ばれるのは、コンラートにとって不快だった。
「真是不受歡迎呢」
「嫌われたものですね」
拉斐爾苦笑。
ラファエルが苦笑する。
接著。
そして。
「不過,能夠背叛親生母與養育者的『殿下』也不簡單。既然同是叛徒,何不友好相處?」
「ですが、実母と育ての親を騙し討ちした殿下も大したものです。裏切り者同士、仲良くいきませんか?」
「你不懂啦。就算同是叛徒,你們兩個和我根本不是一個等級。」
「わかってないっすね。同じ裏切り者でも、自分と二人じゃ格が違うっす」
「難道背叛也有等級嗎?」
「裏切りに格がありますかな?」
對布魯克哈特的質問,康拉特靜靜點頭。
ブルクハルトの質問にコンラートは静かに頷く。
康拉特就那樣開始走,邊走邊不看兩人低聲喃喃。
そのままコンラートは歩き始め、二人を見ずに呟く。
「有信念的背叛,即使是不義,也不能說是不忠。」
「信念のある裏切りは、不義であっても、不忠ではないっすよ」
這是忠義應該指向何人的問題。
忠義を誰に向けるかの問題だ。
每個人都是為了自己所信的事而戰。
人はそれぞれ信じるモノのために戦う。
只是目標不同而已。
それが違っただけの話。
拉斐爾露出不太贊同的表情聳了聳肩,但這與康拉特無關。
しっくりこない表情でラファエルは肩を竦めるが、コンラートには関係ない。
本來對康拉特來說,別人的評價根本無所謂。
もとよりコンラートにとって、他者からの評価などどうでもいいのだから。