首頁 目錄

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

外傳2 第二十七話 僥倖

盤旋在停下來的ヴリトラ周圍,我在搜尋受傷的鱗片。

動きの止まったヴリトラの周りを旋回しながら、俺は傷ついた鱗を探す。

就算只是那樣,牠太龐大,仍然得耗費許多時間。

ただそれだけのことでも、デカすぎて時間がかかる。

即便牠暫時靜止,一旦靠近仍可能遭到攻擊,所以不能輕率縮短距離。

さらに動きが止まったとはいえ、近づけば攻撃の可能性もあるため、迂闊に距離を縮められない。

牠有如此龐大的身軀,單是揮動手臂就會形成廣範圍攻擊。

これほどの巨体だ。腕を振るったりするだけでも広範囲攻撃となる。

光是誘發牠的攻擊就可能改變地形。

攻撃を誘発するだけで地形が変わりかねない。

但幸好還有時間。

だが、おかげ様で時間はある。

只要能從遠處確認受損的鱗片,就沒問題。

遠くからでも傷ついた鱗を確認できれば、問題ない。

只要集中火力攻擊那個部位即可。

そこに集中攻撃を浴びせればいいだけだ。

盤旋一陣後,我注意到ヴリトラ前臂下方的一片鱗。

しばらく旋回を続けていた俺は、ヴリトラの前腕部の少し下の鱗。

發現其中一片變色了。

その一つが変色していることに気づいた。

細看之下,那片鱗上留有一道粗大的傷痕。

よく見ていると、その鱗には一筋の大きな傷が入っていた。

雖未貫穿,但像是被剜出的痕跡。

貫通はしてないが、えぐられたような痕だ。

「當年傾盡全力的攻擊也只有這種程度嗎,難怪會被畏懼。」

「かつて総力をあげた攻撃で、これだけか。恐れられるわけだ」

精靈們對恐懼的反應並不尋常。

エルフたちの恐怖の仕方は尋常じゃない。

可見這份恐懼已被口耳相傳許久。

それだけ恐怖が語り継がれてきたんだろう。

原本環山部署的精靈軍,有一部分已經潰散逃走。

山を囲むように配置されていたエルフ軍の一部は潰走している。

本來就不是軍隊能夠對付的對手,但失去統率而逃跑的人會讓戰鬥變得困難。

元々、軍でどうにかできる相手じゃないが、統制を失って逃げる者がいるから戦いづらい。

「是在牠不能動的時候先把牠解決嗎?」

「動けないうちに仕留めておくべきか」

位置已經確定。

場所はわかった。

隨時都能展開交戰。

勝負にはいつでも出られる。

剩下就看何時出手。

あとはいつ勝負するか。

「到底那片受傷的鱗能否擋得住?」

「はたして、その傷ついた鱗で受けきれるか?」

我全力釋放魔力,開始準備魔法。

全力で魔力を放出して、俺は魔法の準備に入る。

當然使用的是銀滅魔法。

もちろん使うのは銀滅魔法。

以最大火力轟擊,貫穿那片鱗。

最大火力をぶつけて、あの鱗を貫く。

然而,當我進入凝聚魔力的階段時──

だが、魔力を練り上げる作業に入った時。

突然,ヴリトラ仰望蒼天。

突然、ヴリトラが天を仰いだ。

接著。

そして。

「發出震天怒吼!!!!」

「グォォォォォォ!!!!!!」

咆哮震動大地,彷彿撕裂空間。

大地を揺らし、空間を割るような咆哮。

我用結界阻擋那咆哮,但地面上的人們捂耳伏倒。

俺は結界でその咆哮を防ぐが、地上の者たちは耳をふさいで地面に突っ伏す。

僅僅一聲吠叫就有此威力。

吠えただけでこの威力。

不趕快解決會很糟。

さっさと仕留めないとまずい。

匆忙進入攻擊準備,但在短暫的寂靜之後──

急いで攻撃準備に入るが、少しの静寂の後。

四周突然開始騷動起來。

周囲が急にざわめきだした。

動作停住。

手が止まる。

因為我懂了ヴリトラ做了什麼。

ヴリトラが何をしたのか理解したからだ。

「啧!」

「ちっ!」

ヴリトラ不說話。

ヴリトラは喋らない。

是不懂人語,還是根本不願說那種低等的語言?

人語を解さないのか、人語なんて下等な言葉をしゃべる気がないのか。

哪一種我不得而知。

どちらかは知らない。

只是知道牠有智慧存在。

ただ、知性があるのはわかる。

牠是為了打破局勢而──

こいつは状況を打破するために。

刺激了周遭的魔物。

周辺のモンスターを刺激したのだ。

「撤退!!」

「撤退しろ!!」

等聲音傳到時已經太遲了。

声を届けた時には遅かった。

聽到ヴリトラ咆哮的魔物們,本能地選擇逃走。

ヴリトラの咆哮を聞いたモンスターたちは、本能によって逃走を選んだ。

周遭一帶的魔物接連開始從ヴリトラ處逃走。

続々と周辺一帯のモンスターたちがヴリトラからの逃走を開始したのだった。

但精靈軍無法撤退。

だが、エルフ軍は退けない。

因為有精靈王在維持結界。

結界を維持しているエルフ王がいるからだ。

他們不得不正面迎擊一大群魔物。

彼らはまともにモンスターの大群とぶつかることになった。

「迎擊!」

「迎撃しろ!」

「可惡!停不下來!?」

「くそっ! 止まらない!?」

「繼續射擊!不要讓陛下受到干擾!!」

「撃ち続けろ! 陛下の邪魔をさせるな!!」

要應付那麼多敵人,戰力不足。

あの数を捌くには戦力が足りない。

沒辦法,我開始消滅接近精靈王的魔物。

仕方なく、俺はエルフ王に近づくモンスターの排除にかかる。

只要挺過這裡,剩下的就只有被結界困住動不了的ヴリトラ。

ここを乗り切れば、結界で動けないヴリトラが残るだけだ。

就是這樣的判斷。

そういう判断だった。

然而。

しかし。

突然,ヴリトラ張口發射出一顆半透明的白色球體。

突然、ヴリトラは口を開き、半透明の白い玉を発射した。

那顆球既不是朝向我,也不是朝向精靈王。

それは俺に向けられたわけでもなく、エルフ王に向けられたわけでもない。

正因如此反應才會慢了一拍。

それゆえに反応が遅れた。

當我目光追尋它的去向時──

行く先を目で追った時。

我本能地朝那方向施放了結界,但稍微遲了一點。

俺は咄嗟にそちらへ結界を張ったが、少しだけ遅かった。

「帕特莉西亞!?」

「パトリシア!?」

艾倫的驚呼。

アレンの叫び声。

那顆白球正是朝帕特莉西亞飛去。

白い玉はパトリシアに向けられたものだった。

那顆球本身沒有攻擊力,但帕特莉西亞被白球吞沒。

それ自体に攻撃力はなく、パトリシアは白い玉に取り込まれてしまう。

白球隨即被拉向ヴリトラ,安置在胸部附近。

そのまま、白い玉はヴリトラのほうへ引き寄せられ、胸部あたりに配置された。

「可惡!」

「くそっ!」

「等一下!艾倫!」

「待て! アレン!」

「可是!」

「でも!」

「若真想殺就早就殺了!牠一定有企圖!」

「殺す気なら殺している! 何かする気だ!」

一邊制止艾倫,一邊擊倒衝過來的魔物。

アレンを制止しながら、突っ込んでくるモンスターたちを倒す。

艾倫也極力忍耐,投入迎擊魔物。

アレンも必死に我慢しながら、モンスターの迎撃に当たる。

但即便如此仍人手不足。

だが、それでも手が足りない。

ヴリトラ的出現使精靈們變得虛弱,這十分棘手。

ヴリトラの出現でエルフたちが弱体化しているのが厄介だ。

只有少數能正常戰鬥。

まともに戦えているのは僅か。

其他人則被恐懼壓倒。

それ以外は恐怖にやられている。

也不奇怪。

無理もないといえば無理もない。

那種魔物復活,還能不喪失鬥志的人反而罕見。

あんな化け物が復活したのに、それでも気力を失わない奴のほうが珍しい。

「西爾瓦閣下!這裡交給我,去對付ヴリトラ!」

「シルバー殿! ここは任せてヴリトラを!」

「我想交給你,但這裡一旦崩了,很多計算就會被打亂!」

「任せたいが、ここが崩れたら色々と計算が崩れるんでな!」

獨自與魔物搏鬥的薩迪亞斯喊道,但現在無法同時做兩件事。

一人、モンスター相手に奮戦していたサディアスが声を上げるが、今は二つのことを同時にはできない。

盡快擊倒魔物,然後去對付ヴリトラ才是正解。

さっさとモンスターたちを倒して、ヴリトラに当たるのが正解だ。

正當我這麼想著時──

なんてことを思っていると。

「這股魔力……難道……!?」

「この魔力……まさか……!?」

專注維持結界的精靈王察覺異狀並喃喃自語。

結界の維持に集中していたエルフ王が異変を察知して呟く。

不待他言,我也察覺到異變了。

聞くまでもなく、俺も異変を察知した。

在ヴリトラ周圍展開出一道結界,但那並非ヴリトラ所施放。

ヴリトラの周囲に結界が展開されたのだ。それはヴリトラが展開したものではない。

「竟然利用帕特莉西亞製造出中和結界!?」

「パトリシアを利用して中和結界を作り出したのか!?」

帕特莉西亞的結界與精靈王的結界。

パトリシアの結界も、エルフ王の結界も。

追根究底都是大賢者阿格尼斯的結界術。

元をたどれば大賢者アグネスの結界術だ。

因為使用相同系統的技術,張出中和結界並非難事。

同じ系統の技術が使われているため、中和する結界を張ることは容易い。

只是,我不相信帕特莉西亞會自動自發去施放那個結界。

ただ、パトリシアがすすんでそれを張ったとは思えない。

要麼是被操控,要麼是被ヴリトラ強制施放。

操られているか、ヴリトラの介入によって無理やり張らされているか。

無論如何,

どうであれ。

「可惡……!!」

「おのれ……!!」

在帶著悔恨的精靈王嘆息後,ヴリトラ悠然開始動了起來。

悔し気なエルフ王の呟きの後、ヴリトラは悠然と動き始めたのだった。

魔物仍然沒停,帕特莉西亞被俘,ヴリトラ也開始行動。

いまだモンスターの動きは止まらないし、パトリシアは捕らわれるし、ヴリトラは動き出すし。

無法一一解決所有問題。

すべてを解決することはできない。

結界的重要性已經消失了。

すでに結界の重要性は消失した。

本應該趕快離開這裡,集中攻擊ヴリトラ才對,

さっさとこの場を離れて、ヴリトラに集中すべきだが。

但我若離開這裡,精靈軍會崩潰。

俺がこの場を離れれば、エルフ軍は崩壊する。

一陣猶豫。

少しの葛藤。

就在我準備做出決斷時──

その後で、俺が決断を下そうとした時。

有東西以超高速朝ヴリトラ衝去,並將試圖衝出精靈王結界的ヴリトラ推回。

何かが超高速でヴリトラに向かっていき、そしてエルフ王の結界から出ようとするヴリトラを押し戻した。

「傳說中的怪物……竟然真實存在。真是莫大的僥倖!無視叫我留下的聲音毅然前來,果然值得!」

「伝説上の怪物……よもや実在するとは。なんたる僥倖! 引き留める声を無視して来た甲斐がありました!」