最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六百十三話 聯合軍的方針
聯合軍總司令阿爾諾特・雷克斯・阿德勒最先下達的命令,是「佔領王都以外的所有都市」。
連合軍総司令アルノルト・レークス・アードラーが最初に発した命令は、〝王都以外のすべての都市の制圧〟だった。
因此,聯合軍沒有直撲王都,而是分為三路軍隊,開始攻略各個都市。
そのため、連合軍は王都には向かわず、三軍に分かれて各都市の攻略にかかった。
理由有二。
理由は二つ。
第一,若立即對王都發動攻擊,也無法速戰速決。
一つ目は、即王都に攻撃を仕掛けても、すぐには落とせないから。
王國的王都是最後的堡壘,防備完備,王太子的直轄軍依然健在。在這種情況下即便憑藉大軍優勢猛攻,敵人也會選擇籠城抗戰。因此應優先攻略其他都市。
王国の王都は最後の砦。それなりの防備も整えており、王太子直轄軍も健在。この状況で大軍の利を生かして攻め込んでも、敵は籠城戦でもって受けて立つ。ならば、ほかの都市の攻略を優先すべき。
第二,若留下與敵方相連的都市,可能會被用作製造偽人兵的來源。
二つ目は、敵に連なる都市を残しておくと、偽人兵の材料にされかねないから。
在包圍王都的同時,其他都市若產生了偽人兵,便會被逼得分心處理那些後患。
王都を囲んでいる間に、ほかの都市で偽人兵が生み出されれば、その対処に追われる。
而且最重要的是,
そしてなにより。
會有大量平民成為犧牲者。
多くの民が犠牲になる。
因此,總司令阿爾諾特下令攻佔王都以外的都市。
そのため、総司令アルノルトは王都以外の都市の攻略を命じた。
同時,這也等於做出放棄王都民眾的決斷。
同時に、それは王都の民を見捨てるという決断でもあった。
敵人把民眾當作兵器來利用。
敵は民を兵器として利用している。
最危險的就是王都的民眾。
最も危ないのは王都の民。
最理想的做法是立即奪下王都,將王國從王太子的魔掌中救出。
最良なのは即座に王都を攻略して、王太子の魔の手から王国を救うこと。
然而,阿爾諾特判定那是不可能的。
だが、アルノルトはそれを不可能だと判断した。
即便在這裡擁有百萬軍勢,阿爾諾特也會做出同樣的決斷。
この場に百万の軍勢がいても、アルノルトは同じことを決断していた。
敵人固守不出,死守城池。
敵は固く守り、外に出てこない。
對於不吃小伎倆的敵人,只能正面硬攻,而正面攻擊必然耗時。
小細工の効かない敵は正面から叩くしかなく、正面から叩けば時間がかかる。
故而先救能夠救的人。
ゆえに救える民から救う。
那是阿爾諾特的判斷,聯合軍各將也都支持這個決策。
それがアルノルトの判断であり、連合軍の各将もそれを支持していた。
「敵人來了!!」
「敵、来ます!!」
在接到部下報告後,北、中央、南三軍中負責北方進軍的龍王威廉立刻折返。
部下の報告を受け、北、中央、南の三軍のうち、北側の進軍を任された竜王ウィリアムは、即座に反転した。
「撤退!繼續!!」
「退くぞ! 続け!!」
正被攻略的都市中,出現了會飛的疑似魔物——偽人兵。
攻略にかかっていた都市から、空飛ぶ疑似モンスター、偽人兵が現れる。
數量大約有三千左右。
その数は三千ほど。
這個數目對龍騎士團來說並非不可應付,但若正面對抗,損傷會很大。
竜騎士団で相手ができない数ではないが、正面から対処すれば損害も大きくなる。
因此,威廉率領的龍騎士團立刻撤退。
そのため、ウィリアム率いる竜騎士団は即座に撤退した。
龍騎士團以全速撤離。
全速力で逃げる竜騎士団。
他們幾乎貼著地面飛行。
彼らは地面を這うようにして飛ぶ。
偽人兵緊追在後。
その後を偽人兵たちも追っていく。
但突如其來地,龍騎士團一舉拉高高度。
だが、突如として竜騎士団は一気に高度をあげた。
偽人兵試圖追上,卻因此暴露出無防備的姿態。
偽人兵もそれを追おうとするが、そのせいで無防備な姿をさらしてしまう。
不放過這個空隙的帝國軍立即一齊發動攻擊。
その隙を逃さず、待ち構えていた帝国軍が一斉に攻撃を開始した。
「射擊!!!!!」
「撃てぇぇぇぇぇ!!!!」
隨著號令,無數箭矢與魔法齊發。
号令と共に無数の矢や魔法が放たれる。
將注意力放在空中的偽人兵紛紛成為獵物。
空に注意が向いていた偽人兵は次々にその餌食となる。
部分偽人兵勉強升上空中,卻遭遇等待已久的龍騎士團。
一部はなんとか空へ上がるが、そこには竜騎士団が待ち構えていた。
遭到一齊攻擊後,偽人兵從空中墜落。
一斉攻撃を食らい、偽人兵は空へと落ちていく。
目睹這一切,威廉感到一陣寒意。
その様子を見て、ウィリアムは薄ら寒いものを感じていた。
並不是因為偽人兵本身。
偽人兵に、ではない。
『只憑遠處看一眼就能看穿其特性,還想出對抗之策……』
「たった一度、遠巻きで見ただけで特性を見抜き、対抗策を考えるとは……」
偽人兵確實是個棘手的存在。
偽人兵は確かに厄介な存在だった。
然而,它們有追逐威脅來源的習性。
しかし、脅威となる存在を追う習性があった。
同樣會飛的龍騎士,對偽人兵而言是最大的威脅;只要眼前沒有其他敵人出現,它們就會追逐龍騎士。
同じく空を飛ぶ竜騎士。それが偽人兵の最大の脅威であり、目の前に敵が現れないかぎりは竜騎士を追う。
那麼就把龍騎士當作誘餌,引敵入甕即可。
ならば、竜騎士を囮にして、敵を罠に誘いこめばいい。
總司令阿爾諾特就是這樣,將龍騎士部隊配置到各軍之中。
そう言って総司令アルノルトは、各軍に竜騎士の部隊を配置した。
而且效果立竿見影。
そしてそれは効果覿面。
對那麼棘手的偽人兵,已經不再手忙腳亂。
あれほど厄介だった偽人兵に手こずることがなくなってしまった。
可怕的是,想出這套的人──總司令阿爾諾特,根本沒有與偽人兵交戰的經驗。
恐ろしいのは、それを考えた総司令アルノルトには偽人兵と戦った経験がないということだ。
他只是從遠處觀察、憑傳聞看破弱點,便替全軍整備出可實用的對抗戰術。
遠くで見て、伝え聞いた情報で弱点を看破し、全軍で実用可能な対抗戦術を用意してしまった。
對此,威廉感到恐懼。
そのことにウィリアムは恐ろしさを感じていたのだ。
若是在自己指揮的軍隊中採用還能理解:擁有高超戰術眼的人可以做到這點,威廉也預料到人們會那樣做。
自分が指揮する軍でそれを採用するならわかる。高度な戦術眼を有していれば、それは可能だし、それくらいならやるだろうとウィリアムも想定していた。
但阿爾諾特遠遠超出威廉的想像。
けれど、アルノルトはウィリアムの想定を大きく超えてきた。
相比由天才親自完成,讓平凡之人做到相當水準要困難得多。
突出した才能を持つ者が自分でやるよりも、平凡な者にそれなりのことをやらせることのほうが遥かに難しい。
然而阿爾諾特設計的戰術不需突出才能。
だが、アルノルトの考案した戦術は突出した才能を必要としない。
就算不是由威廉或安瑟姆領軍,也能實現;只要有航空戰力,這種誘餌作戰便可行。
率いているのがウィリアムやアンセムでなくとも、実現可能な戦術だ。航空戦力がいれば、可能な囮作戦。
事到如今回想,並非什麼複雜的作戰,幾乎誰都會想到。
今になって思えば、大して複雑な作戦ではない。誰でも思いつきそうなものだ。
不過,偽人兵出現的時間還很短,
しかし、偽人兵が登場してから間もない。
能如此迅速提出對抗策,實在令人驚異。
あっさり対抗策を講じるというのは、とんでもないことなのだ。
直到現在一直是雷奧納爾特主導,阿爾諾特則是輔佐。
今まではレオナルトが主導で、アルノルトは補佐。
即便在帝國北部的決戰中,主力也是雷奧納爾特;阿爾諾特僅僅是助攻。
帝国北部での決戦ですら、主力はレオナルトだった。あくまでアルノルトは助攻。
但到了此刻,阿爾諾特獲得了能自由調動全軍的地位。
だが、ここにきてアルノルトは全軍を自由に動かせる地位についた。
不再只是配合他人,而是能掌控整個戰域。
他人に合わせるのではなく、戦域全体をコントロールできるようになった。
威廉也覺得那才是比較適合他的角色。
そちらのほうが向いているだろうな、とウィリアムも思っていた。
但,
けれど。
『竟然會超過雷奧納爾特……』
「よもやレオナルト以上とはな……」
在指揮十萬以上的大軍時,總司令通常在後方統籌全軍。
十万を超える大軍を指揮する場合、総司令官は後方で全軍を統括する。
雷奧納爾特比起後方統籌,更適合率領直屬軍上戰場,是個偏向前線的將領;威廉也是這樣看法。
レオナルトはその役割より、直轄軍を率いて戦うほうが向いている。前線の将軍よりの人材だ。それはウィリアムも同じこと。
阿爾諾特則是參謀型,雖然以為他較適合在後方操縱戰場,然而這種說法還太輕描淡寫了。
アルノルトはそちらより参謀型。後ろで戦場を操るほうが向いているとは思っていたが、向いているどころの話ではない。
「陛下!!一切都處理完畢了!」
「陛下!! すべて片付きました!」
「好!進入都市!務必不要傷害平民!我們的目的是要解放他們!」
「よし! 都市へ入れ! くれぐれも民間人に危害を加えるな! 我らの目的は彼らの解放なのだからな!」
下達指示後,威廉緩緩降落。
部下に指示を出し、ウィリアムはゆっくりと降下していく。
帝國軍與聯合王國軍的混成部隊緩緩朝都市前進。
帝国軍と連合王国軍の混成軍がゆっくりと都市へ向かう。
已經奪下的都市有三座。
すでに落とした都市は三つ。
進展相當迅速。
なかなかのスピードだ。
不過,他並不覺得值得誇耀。
だが、それを誇る気にはなれない。
那並不像是靠自己的力量達成的事。
とても自分の力で成し遂げたとは思えないからだ。
眼下的自己只是棋盤上的一枚棋子。
今の自分は盤面の駒。
下棋的人另有其人,而自己正按著那人的指示行動。
指し手は別に存在する。そしてその通りに動かされている。
『今天之內似乎還能再攻略一座……那也該在預想之中吧』
「今日中にもう一つ攻略できそうだが……それも予想通りなのだろうな」
威廉輕笑一聲,從飛龍上走下。
フッと笑いながらウィリアムは飛竜から降りた。
被人一臉『果然如此』地看著讓他不爽,但被認為低於預期則更讓他不悅。
予想通りという顔をされるのは気に食わないが、予想より下と思われるのはもっと気に食わない。
況且與他同階的將領有安瑟姆與雷奧納爾特。
ましてや同格の将軍はアンセムとレオナルト。
心中萌生出絕不能落敗的念頭。
負けてなるものかという気持ちが芽生えている。
而且,肯定是──
そして、きっと。
『連這一點也都算進去了嗎……』
「それすら計算通りか……」
真是個可怕的男人。
恐ろしい男だ。
帝國因皇位之爭而陷入混亂。
帝国は帝位争いで混乱した。
曾在皇太子麾下團結一心的帝國曾是個威脅,
かつて皇太子の下でまとまっていた帝国は脅威だった。
曾一度閃耀到彷彿能征服整個大陸的程度。
このまま大陸制覇すら成し遂げんばかりの輝きがあった。
那時的光輝已不可能再現。
あの時の輝きは二度と戻らない。
雖這麼想,但混亂卻生出了新的明星。
そう思っていたが、混乱は新たな星を生み出した。
而且是雙星。
しかもそれは双星。
『真沒想到會到如此感激我們祖國與大陸不相連的時候……』
「祖国が大陸と接していないことをこれほど感謝する時がくるとはな……」
現在是盟友,但一切結束後便會成為競爭對手。
今は味方だが、すべてが終われば競争相手となる。
他打算走協調路線,然而未來會發生什麼誰也說不準。
協調路線は取るつもりだが、何が起きるかはわからない。
一旦有變故,聯合王國擁有海這道天然要害作為防線。
変事の際、連合王国には海という天然の要害が存在する。
僅就這一點而言,至少比其他國家好一些。
その点だけではほかの国よりはマシだろう。
畢竟可以免於遭受在皇帝雷奧納爾特名下、率領數十萬大軍的總司令阿爾諾特所帶來的威脅。
皇帝レオナルトの下で数十万の大軍を率いる総司令アルノルトの脅威に晒されずに済むのだから。