最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第四百三十二話 可疑之國
「首先感謝各位陛下蒞臨。」
「まずは集まっていただきありがとうございます。各国の陛下方」
『請簡短說明。是因為有急事才召集的吧?』
『手短に話せ。急を要するから呼んだのじゃろう?』
對以形式性開場問候的克萊德,皇王便這麼催促。
形式的な挨拶から入ったクライドに対して、皇王がそう急かす。
克萊德點頭,轉而看向我。
クライドはその言葉に頷き、俺に視線を向ける。
然後。
そして。
「惡魔現身了。牠們以活人為依代,混入人間社會。」
「悪魔が現れた。人を依り代として、人間社会に紛れている」
我簡潔地說明了事態。
簡潔に俺は事態を告げた。
在場諸王的表情齊齊變了。
その場にいた王たちの表情が一変した。
『能否請你詳述一下?西爾瓦』
『詳しく話してもらえるかな? シルバー』
王太子催促我說明。
王太子が俺に話を促す。
我一邊心中低聲嘀咕『明明你在這群人裡最可疑』,一邊繼續說明。
お前がこの中だと一番怪しい癖に、と心の中で呟きながら俺は話を進める。
「在剿滅帝國境內魔奧公團的據點時,出現了以人為依代的惡魔。從口吻判斷,恐怕不止一個。」
「帝国内にあった魔奥公団の拠点を壊滅させたとき、人を依り代とした悪魔が現れた。口ぶりから察するに一人というわけではないだろう」
『西爾瓦……也就是說你討伐了?』
『シルバー……つまり討伐したと?』
「那傢伙我已討伐了。」
「そいつは討伐した」
回答阿爾巴特羅公王的質問後,諸王間開始流露出一股安堵的氣息。
アルバトロ公王の質問に答えると、王たちの中に安堵の空気が流れ始めた。
父上為了收斂那股氛圍開口說話。
そんな空気を引き締めるように父上が口を開く。
『在我國出現惡魔已是第二次,這不會是偶然。』
『我が国で悪魔が出現するのは二度目だ。偶然ではあるまい』
「沒錯。從據點中的資料來看,近期在帝國發生的事件在某種程度上都與魔奧公團有關。應該是利用惡魔攻擊帝國,或者被惡魔利用——兩者本質無異。」
「その通り。拠点の中にあった資料を見るかぎり、ここ最近の帝国での事件には何らかの形で魔奥公団が関わっていた。悪魔を利用して、帝国を攻撃しているとみるべきだろう。もしくは悪魔に利用されているかだが、どちらでも一緒だろう」
「情勢依然危急。既然敢向大國發起攻擊,必有相當戰力。惡魔正再次向大陸發動攻勢。」
「危機であることには変わりません。大国に攻撃を仕掛ける以上、それなりの戦力を有していることは間違いありません。悪魔が再び、大陸に攻撃を仕掛けているのです」
五百年前的重演。
五百年前の再来。
諸王之間驚慌浮動,但有一人完全毫不動搖。
王たちの間で動揺が走るが、全く動じない奴が一人。
『嗯嗯,也就是把他們解決掉就行了吧?西爾瓦』
『ふむふむ、つまりやっつければよいのだな? シルバー』
「別把事情說得那麼簡單。這些比在帝國南部被召喚的惡魔難纏好幾個檔次。而且對方是個組織,要徹底殲滅恐怕需要好幾位具備SS級實力的冒險者。」
「簡単に言わないでもらおう。帝国南部で召喚された悪魔より数段手強かった。そして向こうは組織。壊滅させるにはSS級冒険者クラスの実力者が何人も必要になるだろう」
『但你不會認為會輸吧?這位仙姬願意出手相助,必要時儘管召喚!』
『でも負けるとは思っておらぬであろう? この仙姫が力を貸そう。必要ならいつでも呼ぶがよい!』
「感謝協助,仙姬大人。冒險者公會將動員AAA級以上的精銳,著手討伐魔奧公團,務求迅速,在惡魔擴散之前處理完畢。」
「お力添えに感謝します、仙姫殿。冒険者ギルドとしてはAAA級以上の精鋭を動員し、魔奥公団の討伐にかかろうと思います。できれば迅速に。これ以上、悪魔が増えないうちに」
「他們已確立召喚惡魔的方法,依代是活人。若拖延不決,會滲入國家中樞。外表看起來是人類,若他們表現正常,很難察覺。」
「奴らは悪魔を召喚する方法を確立しており、その依り代には生きた人間が用いられる。ぐずぐずしていると国の中枢に潜り込まれてしまうだろう。見た目は人間だ。向こうが普通にしていたら気付くのは難しいだろう」
『原來如此……確實是大陸的危機。但目前看來被盯上的似乎只有帝國?』
『なるほど……確かに大陸の危機じゃな。だが、現在のところ標的になっているのは帝国だけのようだが?』
「你真的以為那個奇怪的進化型史萊姆是自然生成的嗎?皇王?」
「あの奇妙なエヴォリューション・スライムが自然発生したと本気で思っているのか? 皇王」
『牠們的目標是帝國。那件事也可視為攻略帝國的一環吧。』
『向かう先は帝国であった。あれも帝国攻略の一環と見れるじゃろう』
確實危機逼近,但眼前要面對的卻是帝國。
確かに危機は迫っている。しかし直面しているのは帝国。
其他國家尚未遭受重大損害。
ほかの国は大した被害を受けていない。
如此一來話就變得複雜。
こうなると難しい話になる。
『冒險者公會協助帝國是沒問題的。但若要整個大陸共同協力,那又是另一回事吧?』
『冒険者ギルドが帝国に協力するのは問題ないでしょう。しかし、それに大陸中が協力するとなると別の話では?』
王太子這麼說著,淡淡一笑。
王太子がそう言って薄く笑う。
合作的代價是排除危機。對手的性質不容小覷,派出自國戰力有可能一去不回。
協力への対価は危機の排除。相手が相手だ。自国の戦力を送り出して、帰ってこないなんてこともありえる。
各國君王正因這點而憂心忡忡。
各国の王たちはそれが心配なのだ。
誰也不願吃虧。
自分が損をしたくない。
若能的話,大家都希望只有帝國被削弱,這種心態顯而易見。
できるなら帝国だけが弱体化してほしい。そういう気持ちが透けて見える。
「確實,目前積極的活動範圍主要在帝國。」
「たしかに今のところ、積極的な活動範囲は帝国ですが」
『既然目標是帝國,那冒險者公會就該保護帝國,不是嗎?西爾瓦』
『標的が帝国ならば冒険者ギルドで帝国を守ればいい。そうは思いませんか? シルバー』
王太子向我投來冷冷的目光。
王太子が俺に冷たい目を向けてきた。
那是一雙缺乏熱情的眼神。
熱量の欠けた目だ。
其中帶有說不清的陰冷感。
底が知れない不気味さがある。
但那又如何?
だが、それがなんだ?
對冒險者來說,詭異絕非停手的理由。
冒険者にとって不気味は止まる理由にはならない。
「『也許』……是冒險者討伐魔物時常掛在嘴邊的說法。可能會攻擊人、可能很危險。在可能性的階段,冒險者就會討伐怪物,為的是減少未來的損失。王太子,你該知道吧?」
「〝かもしれない〟……冒険者がモンスターを討伐する時の文句だ。人を攻撃するかもしれない。危険かもしれない。可能性の段階で冒険者はモンスターを討伐する。これからの被害を減らすためだ。ご存じか? 王太子」
『當然』
『もちろん』
「那麼這點也請同意吧?魔奧公團目前已在王國設立據點,可能會危及大陸,冒險者公會會徹底調查。為了大陸,多少損失在所難免,請諒解。」
「ならばこれも了承していただけるな? 魔奥公団は現在、王国に拠点を移している。大陸に危険を及ぼすかもしれないから、冒険者ギルドによって徹底的に調査する。多少の被害は大陸のためだ。諦めてくれ」
我的話讓王太子的表情凝固。
俺の言葉に王太子の表情が固まった。
其他諸王的臉色也微微變差。
ほかの王たちも顔色が少し悪くなった。
這或許可以說是激進之論。
暴論と言えるだろう。
但我就是憑這套理論,討伐了聯合王國的聖龍。
だが、それを振りかざして俺は連合王国の聖竜を討伐した。
當時雖然沒有人採取行動,但那已足以對民眾造成威脅。
あの時点で何もしてなかったが、十分に民の脅威になりえたからだ。
惡魔亦然。僅僅存在就構成威脅,故必須排除。這是五百年前留下的教訓;放任其大量出現便無勝算。
悪魔もそう。いるだけで脅威だ。ゆえに排除しなければいけない。それは五百年前からの教訓だ。放置して大挙して現れたら勝てる保証がない。
因為他們還在暗中蠢動,尚未完全成形。
裏でコソコソと動くのはまだ完全ではないから。
若要徹底掃蕩,時機就是現在。
掃討するなら今だ。
『西爾瓦,你是在懷疑我王國嗎?』
『シルバー、君は我が王国を疑っているのかな?』
「當然。從帝國弱化中得利的,是王國與皇國。王國趁帝國內亂之機發動攻勢,並拉攏藩國與聯合王國。把攻擊帝國的犯罪組織與覬覦帝國空隙的王國視為同夥,這樣的推論會不會太過?」
「無論だ。帝国が弱体化して利を得るのは王国と皇国。そして帝国で起きた反乱に乗じて、王国は攻め込んだ。藩国と連合王国を巻き込んでな。帝国を攻撃する犯罪組織と、帝国の隙を窺っていた王国。手を組んでいると考えるのは飛躍しすぎか?」
『鄰國一旦弱化便出兵進攻是常理。至於理由我們無從得知,請別牽強附會。』
『隣国が弱体化したら攻め込むのは基本だ。その理由までは知る由もない。こじつけはやめてもらおう』
「但他們不合作。可疑的國家不給配合,這不更讓人起疑嗎?」
「だが、非協力的だ。疑わしい国が非協力的。疑いが深まるのは仕方ないのでは?」
『若我國真的與惡魔勾結,理應會更大張旗鼓地配合,不會做半套的事。畢竟那樣會引來反擊。』
『我が国が悪魔と手を組んでいるというなら、もっと大々的に協力してもらう。中途半端なことなどしない。こうやって反撃が来るのがわかっているのだから』
一旦惡魔的存在被揭露,王國會是第一個被懷疑的對象。
悪魔の存在が知れれば、王国が真っ先に疑われる。
這正是舉行這場會議的原因。
この会議があるからだ。
如果是他們會更精明地行事——王太子就用這套理論來擺脫我的追問。
自分ならもっと賢く立ち回る。そういう理論で王太子は俺の追求を躱す。
但若要用那套理論來應對的話——
だが、そういう理論で来るなら。
「原來如此。確實沒錯,非禮在此向你道歉。但魔奧公團已將據點轉移到王國,這是事實。聰明的王太子應該知道為了大陸該怎麼做,對吧?」
「なるほど。確かにその通りだ。非礼はお詫びしよう。しかし、魔奥公団が王国に拠点を移しているのは事実だ。賢い王太子ならば大陸のためにどうすればよいかお分かりだと思うが?」
『……我國目前正與帝國交戰。』
『……我が国は現在、帝国と戦争中だ』
『為了大陸,停戰也是無可避免的。我們應儘速撤軍。』
『大陸のためならば停戦もやむを得ん。早々に軍を退こう』
父上直接封殺了王太子的逃避之言。
父上が王太子の逃げを潰す。
王太子輕瞪父上一眼,然後嘆了口氣。
王太子は軽く父上を睨み、そしてため息を吐く。
『哎呀哎呀……既然要停戰,那就准許調查吧。隨你們辦。』
『やれやれ……停戦するというなら捜査を許可しよう。好きにするといい』
「他是這麼說的喔?」
「だそうだぞ?」
「我們會立刻從冒險者公會派遣人手。」
「すぐに冒険者ギルドより人員を送ります」
『希望不要太過肆虐。冒險者公會向來行事粗暴。能否保證事後不會把王國的地形給改變?』
『あまり暴れないでほしいものだ。冒険者ギルドはいつも手荒い。終わったあとに王国の地形が変わっている、などというのはないと約束してもらえるかな?』
「那要看對手了。」
「相手によるだろうな」
「會盡力而為。那麼冒險者公會將以三名SS級冒險者為核心派遣人員,大家沒有異議吧?」
「善処しましょう。では冒険者ギルドよりSS級冒険者三名を中心とした人員を送ります。異論はありませんね?」
諸王沒有提出異議。
王たちから異論はでない。
既然據點位在王國,調查便成了既定方針。
現在、拠点が王国にある以上、捜査は既定路線だ。
原本令人擔憂的帝國與王國之戰也因而停戰。
懸念だった帝国と王国との戦争も停戦となる。
若在此時提出異議,恐怕會被視為同惡魔為伍。
これで異論を唱えれば悪魔に与していると見られかねない。
『不過,若能成功徹底摧毀所有據點,我們便要自由行動,屆時請不要阻撓。公會長可以接受嗎?』
『しかし、すべての拠点を壊滅させることに成功したならば好きに動かさせてもらいます。構いませんね? ギルド長』
「一切結束後,我們不會干涉諸國事務。」
「すべて終わったならば国に干渉はしません」
『多謝。皇帝陛下,他們是這麼說的。』
『感謝します。だそうですよ? 皇帝陛下』
『既然如此,我方帝國也會放手讓你們行動——前提是等一切結束。』
『そういうことなら我が帝国も自由にやらせてもらおう。すべてが終わったならば、な』
王太子與父上相互對視,彼此對峙。
王太子と父上が睨み合う。
停戰終究仍只是停戰。
停戦は所詮停戦。
隨後會進入和談,若條件談不攏仍有可能再起戰端。
そこから講和会議に入るだろうが、条件がまとまらなければ再戦だ。
我並不認為兩人會因此達成一致。
そして二人ともまとまるとは思っていない。
『SS級冒險者的人選打算如何安排?公會長?』
『SS級冒険者の人選はどうするつもりじゃ? ギルド長』
「我會派傑克、里納雷斯、埃戈爾三人前往。東側的牽制交由無名者負責,中央則由具備傳送能力的西爾瓦駐守。」
「ジャック、リナレス、エゴールの三人を向かわせます。東の抑えはノーネームに任せ、中央には転移能力のあるシルバーにいてもらいます」
『明智之舉。若被要求派出無名者,我還真不知如何是好。』
『賢明じゃな。ノーネームを送り出せと言われたら困っていたところじゃ』
『別說些無根無據的話。我聽說你們在大型儀式魔法的開發上取得了成功?而且是與傳送有關的?』
『心にもないことを。大規模な儀式魔法の開発に成功したと聞いたが? しかも転移関係の』
『消息真快啊,仙姬』
『耳が早いのぉ。仙姫』
『嗯!因為耳朵很靈通嘛!』
『うむ! 耳が良いからな!』
織姬得意地搖了搖耳朵,顯得十分自豪。
ピコピコとオリヒメが自慢げに耳を動かす。
皇王對此無奈地低聲嘆道。
それに対して皇王は呆れながら呟く。
『不過那還未完成,反噬太大,實在不敢妄用。嗯,若真是非得派無名者不可,也不是完全沒得考慮。』
『しかし、それは未完成じゃ。反動が大きすぎる。とてもじゃないが使う気にはならんよ。まぁ、どうしてもノーネームが必要というなら考えなくもないがのぉ』
「到時候可能會請您幫忙。」
「その時はお願いするかもしれません」
克萊德向皇王微微低頭致謝。
クライドはそう皇王に頭を下げる。
然後。
そして。
『那麼細節一旦確定就聯絡。現在開始命令前線軍撤退。』
『では詳細が決まり次第、連絡を。これより前線の軍を退かせます』
『我們也會如此,派出使者。』
『こちらもそうしよう。使者を出す』
『好,會等候你們的消息。』
『いいでしょう。お待ちしています』
說罷王太子與父上便離席而去。
そう言って王太子と父上が姿を消す。
見狀皇王也離開,諸王隨之陸續散去。
それを見て皇王も姿を消し、続々と王たちが姿を消していった。
『那麼再會了!西爾瓦!』
『ではな! シルバー!』
「那麼,改日再見。」
「では、またいつか」
我向織姬道別。
俺はオリヒメに別れを告げる。
留下的只有羅傑一人。
残ったのはロジャーだけだった。
『承蒙關照,公會長。』
『ご配慮に感謝します。ギルド長』
「這是皇帝陛下的提議。若要表達感謝請向帝國道謝……只是帝國與聯合王國有密談,希望不會有什麼異狀。」
「皇帝陛下からの申し出です。感謝なら帝国に……しかし、帝国と連合王国の秘密会談とは。何事もなければよいのですが」
『希望沒事,但那就只有諸王知道了。』
『大丈夫だと思いたいですが、それは王のみぞ知ることです』
說完後羅傑也離去。
そう言ってロジャーも姿を消す。
就這樣,賢王會議宣告結束。
こうして賢王会議は終わりを告げたのだった。