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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百六十五話 魔導爆彈

接獲傳令說戈登軍已開始撤退上山,雷歐便把本陣待命的精銳部隊派往先鋒。

ゴードン軍が山への退避を開始しているという伝令を受けて、レオは本陣に待機させていた精鋭部隊を先陣に送り出した。

目的是在敵人還沒完全登上山前,盡可能造成傷亡。

敵が山に登り切る前にできる限りの損害を与えるためだ。

「哎呀……總算輪到我了嗎」

「やれやれ……やっと出番か」

一邊這麼說,出現在前線的是滿身濕透的齊格。

そう言って前線に現れたのはずぶぬれのジークだった。

戰鬥正處於中盤。他突發奇想覺得或許能游過河潛入敵本陣,便跳進急流,差點淹死。

戦の中盤。川を泳いで敵本陣に潜入できるのでは? という思いつきで流れの速い川に飛び込み、おぼれかけたからだ。

「別擺出一副大人物的樣子。要不要我把你丟進河裡?」

「大物ぶるのはやめなさい。川に放り込みますよ?」

「太過分了!?」

「ひどい!?」

齊格身旁是看起來不悅的琳菲亞。

ジークの横では不機嫌そうなリンフィアがいた。

本來齊格該在本陣待命,琳菲亞則會早早上前線。

本来、ジークが本陣に待機してリンフィアは早々に前線に向かうはずだった。

但因為齊格動不了了,琳菲亞也被迫留在本陣待命。

しかし、ジークが動けなくなったため、リンフィアも本陣待機になっていたのだ。

「戰場真討厭啊……大家都緊張得太過頭了」

「戦場ってのは嫌だねぇ……みんなピリピリしすぎだっての」

「你只是太鎮定了而已。」

「あなたが落ち着きすぎなだけですよ」

在關乎生死的情況下,緊張也是無可避免的。

自らの生死が掛かった状況ではピリピリしても仕方ない。

強者能像往常一樣從容應對。

強者ならいつもどおりに振る舞える。

但那樣的強者畢竟寥寥無幾。

だが、そんな強者は一握りだ。

正聊著天時,兩人已抵達最前線。

そんな会話をしていると二人は最前線に到着した。

敵人布下了防陣,顯然不打算讓我們再前進。

これ以上は行かせないとばかりに、敵が防陣を敷いていた。

手持長槍,隊形緊密地聚集著。

長槍を構え、集団密集している。

「琳菲亞,你來了真是太好了」

「リンフィア。よく来てくれたわ」

「夏洛特大人」

「シャルロッテ様」

在前線指揮的夏洛特見到琳菲亞,便向她招呼道。

前線で指揮を取っていたシャルは、リンフィアの姿を見つけて声をかける。

她的臉上浮著幾顆大汗珠。

その顔には大粒の汗が浮かんでいた。

因為在前線一直施放雷屬性魔法,夏洛特的魔力已經消耗不少了。

前線でずっと雷魔法を放ち続けたため、シャルは魔力をかなり消耗していた。

「妳還好嗎?」

「大丈夫ですか?」

「還好,沒事。只是想稍微休息一下。」

「なんとか平気よ。ただ、少し休憩したいわ」

「明白了。那道防陣就由我們來突破。」

「わかりました。あの防陣は我々で突破します」

正當兩人說話時,齊格拿著毛巾跑了過來。

そんな会話をしていると、ジークがタオルを持ってやってきた。

然後向夏洛特跳去。

そしてシャルに向かってジャンプする。

「夏洛特小姐──!!我要幫妳擦汗──!!」

「シャルロッテ嬢―!! 汗拭いてあげるー!!」

「你的對手在那邊」

「あなたの相手は向こうです」

「啊──!!??」

「あー!!??」

向夏洛特跳去的齊格在半空中被琳菲亞抓住,然後被丟向敵陣。

シャルに向かってジャンプしたジークは、空中でリンフィアに掴まれて敵陣に放り投げられた。

畫出一個拋物線,齊格落在了敵防陣的後方。

放物線を描いて、ジークは敵の防陣の後ろに落ちていく。

突然掉下來的熊造成敵方一陣慌亂。

突然落ちてきた熊によって敵に動揺が走った。

琳菲亞不放過這個機會,將劍變成槍,緩緩朝防陣前進。

それを見逃さず、リンフィアは剣を槍に変化させて、ゆっくりと防陣に向かっていく。

「全員到我身後。因為我無法控制,別被捲進來。」

「全員、私の後ろに。巻き込まれないようにコントロールはできないので」

說著的同時,琳菲亞開始不停地快速旋轉長槍。

そう言いながらリンフィアは槍をグルグルと回し始めた。

並沒有什麼異常的聲響,但支撐防陣的士兵們的眼皮卻開始一個接一個地下垂。

変わった音が聞こえるわけじゃない。しかし、防陣を支えている兵士たちの瞼がどんどん落ちていく。

他們處於極度緊張的狀態。雖然還不到睡著,但即使敵人就在眼前,他們也無法集中注意力。

極限の緊張状態だ。眠りほどではないが、敵が目の前にいるのに集中できないでいた。

然後琳菲亞用長槍將那些士兵一個個斬倒。

そしてリンフィアはそんな兵士たちを槍で切り裂いていく。

本來實力就有差距,再被睡意襲來,根本沒有勝算。

元々、実力に差があるのに眠気に襲われている状態では勝てるわけがない。

防陣出現了缺口,然而本應填補缺口的後方士兵根本抽不出身來。

防陣に穴が空く。だが、その穴を埋める役割を担う後ろの兵士たちはそれどころではなかった。

「嗬啊——!!」

「てぇぇぇぇりゃ!!」

吉克揮舞長槍,將後方的士兵一一掃倒。

槍を振り回し、ジークは後方にいる兵士たちをなぎ倒していく。

一開始大家驚訝於有熊能拿槍,接著又被那隻熊驚人的力量嚇到;即便被驚懼逼著攻擊,也因為難以命中那小小的身軀而感到絕望。

まず熊が槍を扱えるという点に驚き、その熊が恐ろしいほど強いということに恐怖する。そしてその恐怖に押されて攻撃しても、小さな体に攻撃を当てるのが難しすぎることに絶望する。

吉克把防陣的後方搞得一片狼藉。

ジークによって防陣の後方は荒らしに荒らされていた。

吉克以輕盈的步伐閃開四面飛來的武器,並以精湛的槍法讓敵人紛紛倒地。

四方から飛んでくる武器をジークは軽い身のこなしで躱し、見事な槍捌きで敵を沈黙させていく。

林菲亞也加入了這股攻勢。

その流れにリンフィアも加わった。

兩人身處敵陣中央。

二人は敵陣の中央。

儘管被敵人四面包圍,也絲毫不為所動。

四方を敵に囲まれた状態でありながら、敵の攻撃をものともしない。

而夏爾不會放過兩人吸引敵人注意時露出的破綻。

そして二人に気を取られた隙を見逃すシャルではない。

夏爾率領精銳部隊衝破敵方防陣。

精鋭部隊を率いて、シャルは敵の防陣を突破した。

夏爾就這樣率隊衝出敵方前線。

そのままシャルは部隊を率いて敵の前線を抜く。

然而,留下的只有前線的殿軍,前線之外已是空無一人。

しかし、すでに残っているのは前線の殿部隊だけであり、前線の先はもぬけの殻だった。

「應該還在上山途中!偵察周圍!」

「まだ山を登っている途中のはずよ! 周囲を偵察!」

一邊下達指示,夏爾踏入了敵本陣。

指示を出しながらシャルは敵本陣に足を踏み入れた。

就在那瞬間。

その瞬間。

本陣內出現一道赤紅的光柱直衝天際。

本陣の中から赤い光が天に上ったのだった。

夏爾看見那一幕,瞪大了眼睛。

それを見て、シャルは目を見開く。

那現象近似魔導師的魔力暴走,但又有些不同。

その現象は魔導師の魔力暴走に近い。しかし、それとはどこか違うようだった。

「全員後退!!」

「全員下がりなさい!!」

為了應付異變,夏爾朝光處靠近的同時,讓周圍的偵察兵退後。

異変に対処するためにシャルは光に向かいつつ、周りにいた偵察兵を下げた。

因為如果是魔力暴走,士兵們無能為力。

魔力暴走ならば兵士にできることはないからだ。

夏爾發現了一頂發出光芒的天幕。

そしてシャルは光を発する天幕を見つけた。

他小心地掀開天幕,眼前的景象讓夏爾目瞪口呆。

慎重にその天幕を開けると、そこにはシャルを絶句させる光景が広がっていた。

「不會吧……」

「嘘……」

「嗚咽……」

「うー……」

那裡有大約十個孩子。

そこにいたのは十人ほどの子供だった。

孩子們被蒙住眼睛,嘴被塞上口枷。

目隠しと猿轡。

而這十個孩子被拘束具連結在一起。

そして十人が拘束具によって一緒に連結されていた。

顯然沒被好好餵食,身體瘦得只剩皮包骨。

満足に食事もさせてもらっていなかったのだろう。体はやせ細っている。

正打算立刻救援,卻又一次有赤紅的光柱升向天空。

すぐに助けようとするが、再度赤い光が天に上る。

那道比剛才更為巨大。

それは先ほどよりも大きい物だった。

「暴走在互相共鳴……?」

「暴走が共鳴している……?」

光看就知道,這些孩子擁有相當高的魔力。

見ただけでわかるほど、子供たちは高い魔力を持っていた。

其中魔力最強的小男孩正在暴走,周圍的孩子們似乎在共鳴。

その中で最も大きな魔力を持つ小さな男の子が暴走している。周りはそれに共鳴しているようだった。

「周圍對一人共鳴,正在放大暴走……」

「一人に対して周りが共鳴し、暴走を増幅させているのね……」

分析過後,夏爾伸手去碰那拘束具。

分析したシャルは拘束具に触れようとする。

但他的動作讓孩子有了反應,然後更大的赤光再度升起。

だが、その行動に対して子供が反応して、さらに大きな赤い光が上がってしまう。

只要受到刺激,隨時可能爆炸。就是這副模樣。

刺激すれば今にも爆発しかねない。そんな様子だった。

夏洛特環顧四周。

シャルは周囲を見渡す。

她這麼做是想看看有沒有什麼情報。

何か情報がないかと思っての行動だった。

但就在那裡,夏洛特發現山上布下了一道巨大的結界。

だが、そこでシャルは山に巨大な結界が張られていることに気づいた。

「……打算拿來當自爆兵器吧……」

「……自爆兵器として使う気ね……」

雷奧與阿爾的軍隊已經幾乎突破了前線。

すでにレオとアルの軍はほとんど前線を突破してしまっている。

現在要讓軍隊撤退已是極其困難的任務。

今から軍を撤退させるのは至難の業だ。

如果此刻啟動巨大魔法,兩軍都會遭受毀滅性的損害。

ここで巨大な魔法が発動すれば、両軍ともに絶大な被害を受ける。

夏洛特感到背脊冒出冷汗,拼命在腦中思索。

シャルは背中に冷たい汗を感じながら、必死に頭を巡らせた。

但無論怎麼想,仍想不到能救人的辦法。

だが、どう考えても救う手段が思いつかない。

孩子們已經失控,驚慌失措。

子供たちは暴走し、怯え切っている。

只要靠近一步就可能扳動引信。

近づくだけで引き金を引いてしまうだろう。

在夏洛特面前,失控男孩的眼罩滑落了。

そんなシャルの前で暴走している男の子の目隠しが外れた。

看到那一幕,夏洛特下定了決心。

それを見て、シャルは決心した。

「向全軍通告!我名為夏洛特·馮·羅恩斯坦!敵方本陣有陷阱!儘可能向遠處撤退!」

「全軍に告ぐ! 私の名はシャルロッテ・フォン・ローエンシュタイン! 敵本陣に罠があるわ! できるだけ遠くに撤退を!」

她用擴聲魔法喊出後,夏洛特在天幕周圍施展出一道雷電防壁。

そう拡声魔法で告げると、シャルは天幕に雷の防壁を張った。

無法救援,唯有做出現實的判斷。

救うことはできない。ならば現実的判断をするしかない。

要盡可能將損害降到最低。

少しでも被害を抑えるのだ。

但即便是夏洛特全力築起的防壁,也難以完全抵擋。

だが、シャルの全力の防壁でも防ぎきることはできないだろう。

所以夏洛特把自己連同天幕一併納入防壁之中。

だからシャルは自分ごと天幕を防壁に取り込んだ。

既然是暴走,只要能讓失控者的意識覺醒便能停止。

暴走である以上、暴走している者が意識を覚醒させれば止めることはできる。

她打算在最後一刻之前持續用言語喚醒他們。

ギリギリまで言葉をかけ続けるつもりだった。

不過,連自己一同納入防壁,還有別的用意。

ただ、自分ごと防壁に取り込んだのは別の意図もあった。

「對不起……沒能幫上你們……」

「ごめんね……助けてあげられなくて……」

一邊道歉,夏洛特注視著那名男孩。

謝罪を口にしながらシャルは男の子を見つめる。

因為失控,他的視線游移不定。

暴走しているせいで、視点は定まっていない。

然而,那雙眼睛是虹膜異色。

だが、その目は虹彩異色だった。

這類事件已聽聞多次——擁有虹膜異色的孩子在各處被誘拐的案件層出不窮。

幾度も話には聞いていた。虹彩異色の子供が攫われるという事件があちこちで起きていると。

夏洛特雖沒有先天魔法,但她擁有高強的魔力和魔法資質。

シャルは先天魔法こそ備えていなかったが、高い魔力を持ち、魔法の資質を持っていた。

身為強大家族的貴族之女,她才能平安無事。

強力な貴族の娘だから無事だったのだ。

那可能也會落在自己頭上。夏洛特把自己代入那些孩子身上,於是無法選擇逃走。

自分にあったかもしれない可能性。子供たちに自分を重ねてしまったシャルは、その場で逃げるという選択肢を取れなかった。

「沒事的……現在會沒事的……」

「大丈夫だよ……もう大丈夫だから……」

喊話也喚不醒他。

声をかけても覚醒しない。

即便如此,夏洛特仍不斷呼喚著。

それでもシャルは声をかけ続けたのだった。

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「讓擁有先天魔法且虹膜異色的孩子暴走,再用具備增幅魔法的孩子把周圍包圍。這樣一來,暴走的先天魔法就會被放大。」

「先天魔法を持つ虹彩異色の子供を暴走させて、その周りに増幅魔法を持つ子供で固めておきます。すると暴走した先天魔法が増幅されるというわけですな」

「聽說在南部那邊失敗了?」

「南部では失敗したと聞いたが?」

「那次是完全的暴走,而且放大召喚魔法是個失誤。這次讓它暴走的是爆炸系統的魔法。爆炸會吞噬整個戰場。」

「あれは完全な暴走ですし、召喚魔法を増幅させたのが失敗でした。今回暴走させているのは爆発系統の魔法です。戦場を包み込みますよ、爆発が」

興高采烈向戈登述說的,是一名魔導師。

喜々としてゴードンに語るのは魔導師だった。

他既是這次陷阱的設計者,也是魔奧公團的關係者。

今回の罠の仕掛人にして、魔奥公団の関係者。

他被派往戈登手下,準備了戈登所要求的魔導兵器。

ゴードンの下に派遣され、ゴードンが所望した魔導兵器を用意した。

「這是一次性兵器。威力應該沒問題吧?」

「使い捨ての兵器だ。威力は保証するのだろうな?」

「當然沒問題。而且擁有增幅魔法的孩子並不罕見。那種兵器的好處就在於,不需要每個人都有強大的能力。我們稱之為魔導爆彈。」

「もちろんですとも。それに増幅魔法を持つ子供というのは珍しくありません。一人一人が強い能力を持つ必要がないというのが、あの兵器の利点でしてね。我々はあれを魔導爆弾と呼んでおります」

魔導師如此說著,繼續講述它的特徵。

そう言って魔導師はさらに特徴を話し続ける。

語氣裡根本不把人當人看。

人を人とも思わない話し方だった。

要是威廉在場,肯定會怒火中燒衝上去揮刀攻擊。

ウィリアムがこの場にいれば激高して切りかかっていただろう。

正因為明白這點,戈登在威廉脫離前沒有動用它。

それを理解しているから、ゴードンはウィリアムが離脱するまでこれを使うことはしなかった。

就算是戈登,也對把孩子當成武器利用這種行為感到不快。

いくらゴードンでも子供を兵器利用するという行為には不快感を覚えていた。

儘管如此,他還是染指了那件事。

それでもそれに手を染めた。

「無論要用多麼骯髒的手段,都必須取勝。戰果會把一切抵銷。」

「どれほど汚い手を使おうと、勝たねばならんのだ。戦果がすべてを帳消しにしてくれる」

敗了就會失去一切。

負ければすべてを失う。

所以為了確保萬無一失,戈登站在能清楚看見本陣的空地上,從那裡不放過本陣的任何動向。

だからゴードンは確実を期すために本陣がよく見える開けた場所に立っていたし、そこから本陣の動きを見逃さなかった。

「可以就這樣放任羅恩施泰因公爵的孫女不管嗎?」

「ローエンシュタイン公爵の孫娘を放置していいのか?」

「應該沒問題。那些孩子已經被恐懼所支配。」

「問題ないでしょう。子供たちは恐怖に支配されておりますから」

「萬一出差錯,去把她們處理掉。」

「万が一がある。始末しにいけ」

「……那就好。我會派遣我方的魔導師前去。」

「……よいでしょう。こちらの魔導師を向かわせます」

話音一落,那魔導師便以殷勤卻無禮的態度行了一禮。

そう言って魔導師が慇懃無礼な態度で一礼したとき。

那聲音在整個戰場回響開來。

戦場全体に声が響いた。

「我去。別放棄。」

「俺が行く。諦めるな」

聽到那聲音,戈登皺起了眉頭。

その声を聞いてゴードンは眉をひそめたのだった。