最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百五十話 忠義者
「幸好我比戈登先到。」
「ゴードンより早く私がついて幸いだったな」
威廉這麼說著,對垂首的亨里克說道。
ウィリアムはそう言って項垂れるヘンリックに告げた。
原本牽制哈尼許將軍的戈登,在得知亨里克撤退後正返回本營維斯馬爾。
ハーニッシュ将軍の軍を抑えていたゴードンは、ヘンリックの撤退を受けて本拠地であるヴィスマールへの帰路についていた。
因為那樣的話,很可能會被雷奧與哈尼許夾擊。
あのままではレオとハーニッシュに挟み撃ちされかねないからだ。
可見亨里克的撤退對整體局勢影響有多大。
それだけヘンリックの撤退は全体に影響を与える出来事だった。
戈登很快就會抵達維斯馬爾。
もうじき、ゴードンはヴィスマールに着くだろう。
像罪犯一樣被押到維斯馬爾的亨里克,在那裡等著戈登回來;但戈登一到,對亨里克而言也意味著末日。
罪人のようにヴィスマールに連れてこられたヘンリックは、そんなゴードンの帰りを待っていた。しかし、ゴードンが来た瞬間、それはヘンリックの終わりの瞬間でもある。
亨里克帶著哀求的目光望向威廉。
ただ、縋るようにヘンリックはウィリアムを見た。
看著那樣的亨里克,威廉嘆了口氣。
そんなヘンリックを見て、ウィリアムはため息を吐いた。
威廉一直在處理藩國的兵糧輸送問題。
ウィリアムは藩国における兵糧輸送問題に取り組んでいた。
在藩國肆虐的義賊有兩人。
藩国で暴れる義賊は二人。
其中一人是被稱為「朱月之騎士(ヴァーミリオン)」的弓手,長期以來對藩國的惡德貴族進行義賊活動;正因為他,藩國的貴族無法隨心所欲地行動。
朱月の騎士(ヴァーミリオン)と呼ばれる弓使い。藩国の悪徳貴族に対して、前から義賊活動をしている。この義賊のせいで、藩国の貴族たちは思ったような動きが取れないでいた。
然而,僅憑那一點無法解釋兵糧運輸的延誤。
しかし、それだけで兵糧の輸送が遅れるわけがない。
還有另一人,是專門狙擊兵糧的義賊。
もう一人。兵糧を狙い撃ちにする義賊がいた。
麻煩的是,這名義賊連人影都不曾露面。
厄介なことにこの義賊は姿すら現さない。
已知的只有他是一位高超的弓手,從未現身卻能將運輸部隊全數殲滅。
わかっているのは凄腕の弓使いで、姿も見せずに輸送部隊を全滅させているということ。
這位無名弓手的活躍,使藩國貴族開始不願涉入兵糧事務,因而讓聯合王國透過藩國運送兵糧時遭遇困難。
この名もない弓使いの活躍によって、藩国の貴族は兵糧に関わることを嫌うようになった。そのせいで連合王国は藩国経由での兵糧輸送に苦労していたのだ。
威廉對藩國的貴族下了明白的脅迫,逼他們保證會應對義賊並讓兵糧運搬順利。
ウィリアムは藩国の貴族たちにわかりやすい脅しをかけて、義賊への対応と兵糧の運搬をスムーズにさせることを約束させた。
那是威廉遲早必須要做的事;但一旦離開前線,雷奧就會自由行動,所以他一直沒辦法去做。
いずれウィリアムがやらなければいけなかったことだ。しかし、前線を離れればレオが自由に動いてしまう。だからできなかった。
而那樣的判斷並沒有錯。
そしてそれは間違いではなかった。
聽聞亨里克撤退後,威廉匆忙返回了維斯馬爾。
ヘンリックの撤退を聞き、ウィリアムは急いでヴィスマールに戻ってきたのだ。
他的回來比戈登略早一些,威廉在戈登見到亨里克之前已經和亨里克說上話。
その戻りは少しだけゴードンより早かった。そしてウィリアムはゴードンがヘンリックに会う前に、ヘンリックと話すことができたのだ。
「……有什麼要對我說的嗎,亨里克皇子?」
「……何か私に言うことがあるのではないか? ヘンリック皇子」
「……屢次失禮,實在……抱歉……」
「……度重なる不敬。申し訳……ありませんでした……」
「不用在意那些失禮的事。我想聽的是你的反省。」
「不敬など気にしない。私が聞きたいのは君の反省だ」
「……我……不想讓你立下功勞……那是個重大的過失……」
「……僕は……あなたに手柄を立てられたくなかった……それは大きな過ちでした……」
「那並非過錯。我是他國之人。作為支持戈登的皇族,想把我排除並非無理,這也是一種選擇。但你決定性地缺少了一樣東西。你知道那是什麼嗎?」
「それは過ちではない。私は他国の人間だ。ゴードンに与する皇族として、私を排除しようとするのは過ちではない。そういう選択肢もあるだろう。しかし、君には決定的に欠けていたものがあった。それが何かわかるか?」
「……是經驗嗎……?」
「……経験でしょうか……」
亨里克戰戰兢兢地低聲喃喃。
恐る恐ると言った様子でヘンリックは呟く。
對此,威廉靜靜地搖了搖頭。
それに対してウィリアムは静かに首を横に振った。
「那是一種能冷靜看待自己的眼光。若能冷靜地看待自己,也能冷靜地看待他人;若能冷靜地看待他人,也能冷靜地看清局勢。把我排除或許不是錯,但在那種情況下排除我,雷奧納爾特會趁機攻入,這是顯而易見的。你卻選擇排除我,因為你高估了自己。你並不像你所想的那麼優秀。」
「自分を冷静に見る目だ。自分を冷静に見られれば、他者も冷静に見られる。他者を冷静に見られれば、状況も冷静に見られる。私を排除するという選択肢は過ちではないが、あの状況で私を排除すれば、レオナルトが攻め込んでくるのは目に見えていた。それでも君は私を排除した。自分を過大評価していたからだ。君は君が思うほど優れてはいない」
「不、不是那樣的……!」
「そ、そんなことは……!」
「即便敗北了仍無法承認,這正是證明。優秀的人會從失敗與敗北中學習。」
「こうして敗北しても認められないのがその証拠だ。優れた者は失敗や敗北から学ぶ」
無法坦然接受這些話,是因為在心裡還未承認。
言葉を素直に受け取れないのは、心の中で認めていないから。
正因為有不會輸給雷奧的自負,亨里克才想排除威廉;更進一步說,他自認比雷奧優越,於是也不曾變得謹慎。
レオに負けないという自負があったから、ヘンリックはウィリアムを排除した。もっといえばレオよりも優れていると自負していたから慎重にもならなかった。
威廉看穿了,根本的問題在於亨里克對自己的評價過高。
根本的な問題はヘンリックの自己評価の高さだとウィリアムは見抜いていたのだ。
「我……我!」
「僕は……僕は!」
「僅撤離本陣等同於拋棄士兵。既然士兵逃亡會被處罰,總大將的逃亡亦應受罰。你會被戈登斬殺。」
「本陣のみの撤退は兵を見捨てることに等しい。兵士の逃亡が処罰される以上、総大将の逃亡も処罰される。君はゴードンに斬られるだろう」
「不、不要……請救救我!」
「そんな……どうか助けてください!」
「若要我幫你,就先說說我能從中得到什麼好處?」
「助けるメリットを提示してみたらどうだ?」
「我、我……是皇族!從聯合王國的角度來看,應該好對付!」
「ぼ、僕は……皇族です! 連合王国から見れば扱いやすいはず!」
「你可是造成大敗的罪魁吧?就算他們覺得你好控制,也不會把你推出來的。」
「大敗北の張本人だぞ? 扱いやすかろうと担ぎ出す気はない」
「不會吧……我……我……」
「そんな……僕は……僕は……」
「你沒有任何實績。沒有實力,也沒有經驗與技術。能拿得出來誇耀的只有血統。被逼到絕境時,談判籌碼只有那個,就代表你唯一有價值的也只是血脈。」
「君には実績がない。力もない。経験も、技術も。誇れるのは血筋だけ。追い詰められたときに交渉材料がそれしかないということは、価値があるのは血筋だけということだ」
被威廉直面現實,赫爾里克深深垂下了肩膀。
ウィリアムに現実を突き付けられ、ヘンリックは大きく肩を落とした。
他拼命想著要怎麼反駁威廉,卻怎麼也想不出話來。
必死にウィリアムへの反論を考えるが、思いつかない。
然後他終於明白過來。
そしてようやく悟った。
『威廉說得沒錯。』
ウィリアムの言う通りだと。
「我……是個不成器的皇族……」
「僕は……皇族の出来損ないだ……」
「阿德拉一族很優秀。你的血裡也流著那份血。但你沒有學習的姿態。無法正確把握自己力量的人,無法成為強者。」
「アードラーの一族は優秀だ。君にだって血は流れている。だが、君は学ぶ姿勢ができていなかった。自分の力を正確に把握できない者は強くなどなれない」
赫爾里克並沒有無能到可以稱作廢物的地步。
出来損ないというほどヘンリックは無能ではない。
只是,拿來比較的對象實在太強了。
ただ、比べる相手が悪すぎた。
不必要的逞強反而有害。
必要以上の背伸びは害悪だ。
每個人都有自己的格局。
人には人の器がある。
只要明白了這點,就還有很多挽回的餘地。
それがわかったならいくらでも挽回はできる。
「我會救你的命,在我身邊學習吧。若你還想起那些喪命的士兵,就別讓這次的失誤白費。」
「命は助けよう。私の傍で学べ。命を落とした兵士たちのことを思うなら、今回の失態を無駄にするな」
「救我……對你有何益處……?」
「僕を……助けて何になるんですか……?」
「這樣你的摯友就不用親手害死他的弟弟。而且……你能信任會連弟弟都斬的總大將嗎?」
「親友が弟を手にかけずに済む。それに……弟すら斬る総大将を信頼できるか?」
威廉說著「把一切交給我」,然後走出了房間。
すべて私に任せろと告げてウィリアムは部屋を出たのだった。
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過了一會兒,戈登回到了維斯馬爾。
それから少しして、ゴードンはヴィスマールに帰ってきた。
他的目標是赫爾里克所在的房間。
目指すのはヘンリックがいる部屋。
他手中緊握著一把拔出的利劍。
その手には抜き身の剣が握られていた。
「赫爾里克!!還有什麼遺言嗎!!」
「ヘンリック!! 言い残すことはあるかぁ!!」
踹開房門衝進來的戈登,這麼威脅著赫爾里克。
部屋を蹴破るようにして入ってきたゴードンは、ヘンリックをそう恫喝した。
赫爾里克把頭貼在地板上,不停地道歉。
それに対してヘンリックは床に頭をこすりつけて謝罪を口にした。
「非常抱歉……一切都是……我的責任。」
「申し訳ありません……すべて……僕の責任です」
「說得好!把他的頭拿來!以儆效尤,給全軍一個警示!」
「その通りだ! その首を差し出せ! 全軍への見せしめとしてやる!」
戈登揮起了劍。
ゴードンは剣を振り上げる。
然而,威廉抓住了他的手腕。
だが、その腕をウィリアムが掴んだ。
「住手,戈登。」
「やめろ、ゴードン」
「為什麼要阻止!?」
「なぜ止める!?」
「若現在就斬,他們會因畏懼肅清而動搖。不能斬。」
「今斬れば、将軍たちは粛清を恐れるようになる。斬ってはいけない」
「他連向部下下令都沒有,本陣卻撤退了!?若不懲處那個把前線士兵拋下不管的總大將,怎麼交代得過去!」
「配下に号令もかけず、本陣のみが撤退したのだぞ!? 前線にいる兵士を置き去りにした総大将を罰せずにいたら、示しがつかん!」
「赫爾里克皇子不過是名義上的總大將!真正把持局勢的是那些把守側翼的將軍!本來總大將是我,但那些為了爭功把我趕走的側翼將領也在!如果斬了赫爾里克皇子,他們也會被牽連斬首!」
「ヘンリック皇子は名ばかりの総大将! 脇を固める将軍たちがいた! 元々は私が総大将だった! それを手柄争いで私を追い出したのは脇を固める将軍たちだ! ヘンリック皇子を斬れば、彼らも斬ることになるぞ!?」
「就直接斬了!不懂看情勢的無能之輩不要了!」
「斬ってしまえばいい! 状況も読めぬ無能などいらん!」
「現在還能說出這種話嗎!?接下來還有和雷奧納爾特的決戰在等著我們!?現在應該饒他一命,給他挽回的機會!」
「そんなことを言ってられる状況か!? これからレオナルトとの決戦が待っているんだぞ!? 今は許し、挽回のチャンスを与えるべきだ!」
「你為何如此庇護赫爾里克?是接到本國的指示嗎!?」
「どうしてそこまでヘンリックを庇う? 本国からの指示か!?」
就連戈登也不懷疑他與威廉之間的友情。
ゴードンとてウィリアムとの友情は疑わない。
但對威廉的本國──聯合王國,他並未抱持完全的信任。
しかし、ウィリアムの本国である連合王国には全幅の信頼を置いてはいなかった。
想把亨里克推上來代替自己出面。那種程度我早有心理準備。
自分の代わりにヘンリックを担ぎ出そうとする。その程度は想定していた。
但是。
だが。
「你若想擁立除你之外的人,我就會斬了我的父親!正因為有你我才會待在這裡!別誤會!我保護亨里克皇子,是為了你和你手下的軍隊!」
「お前以外を担ぎあげようとするなら、私が父を斬る! お前がいるから私はここにいるんだ! 勘違いするな! ヘンリック皇子を庇うのはお前とお前の軍のためだ!」
威廉與戈登目光牢牢相對,僵持不下。
ウィリアムとゴードンの目ががっちりと合い、にらみ合いが続く。
緊繃的氣氛籠罩著房間,旁邊的士兵都覺得壓抑得幾乎喘不過氣來。
張り詰めた空気が部屋を支配し、傍にいた兵士たちが息苦しさを感じるほどだった。
在彷彿永恆般的時間中,亨里克只是一直低著頭。
永遠とも思える時間の中、ヘンリックはただ頭を下げ続ける。
若戈登揮劍落下,亨里克的頭便會被砍下。但此刻,亨里克已無選擇,只能託付給威廉。
ゴードンが剣を振り下ろせば、自分の首が飛ぶ。だが、もはやヘンリックにはウィリアムに任せるしかなかった。
接著。
そして。
「……你就不覺得不甘心嗎?」
「……お前は悔しくないのか?」
「我的不甘心比你的勝利還有價值嗎?」
「私の悔しさがお前の勝利よりも価値があるのか?」
「……好吧。就照你說的辦。亨里克不會被斬!」
「……いいだろう。お前の言う通りにしよう。ヘンリックは斬らん!」
戈登這麼說著,垂下了手臂。
そう言ってゴードンは腕を下した。
有人於是從戈登的臂彎處抽回了手來。
そんなゴードンの腕から手を離す。
然而,問題並未因此解決。
だが、問題は解決していない。
「給予一次挽回的機會可以,但要把整件事一律不問嗎?」
「挽回のチャンスを与えるのはいいが、この一件をすべて不問とするのか?」
「懲罰是必要的。我打算讓霍茲瓦特公爵家來承擔……可以嗎,公爵?」
「罰は必要だ。それはホルツヴァート公爵家に受けてもらおうと思うが……よろしいか? 公爵」
威廉向房外的羅爾夫問道。
ウィリアムは部屋の外にいたロルフに問いかける。
羅爾夫恭敬地低下了頭。
ロルフはそれに対して恭しく頭を下げた。
「請,隨殿下的意思行事。」
「どうぞ、殿下の思うがままに」
「據說向亨里克皇子建議撤退的是您長子吉德。對於如何處置,您沒有異議吧?當然,您也不能再保有現在的地位。」
「ヘンリック皇子に撤退を進言したのはあなたのご長男、ギードだそうだ。どのように扱おうと異論はないな? もちろんあなたも今の地位にいられない」
「我兒子的失態。我當然甘心接受。」
「我が息子の失態。もちろん甘んじて受け入れます」
威廉看著那麼說的羅爾夫,皺起了眉頭。
ウィリアムはそう言うロルフを見て、顔をしかめる。
威廉不喜歡那個讓人難以看透心思的羅爾夫。
腹の底が読めぬロルフをウィリアムは好きではなかった。
更何況自己的兒子正身陷危機,羅爾夫卻連一絲掙扎或難過的樣子都不露。
ましてや自分の息子が危機にさらされているのに、堪えている様子すら見せない。
這點令他心底深感不快。
それが心底気に入らなかった。
「全員退下。我想和戈登兩人單獨談話。」
「全員、席をはずせ。ゴードンと二人で話したい」
威廉如此說著,便把包括亨里克與羅爾夫在內的人一一遣散。
ウィリアムはそう言ってヘンリックやロルフを含めて人払いをする。
接著,他對戈登說道。
そしてゴードンに告げた。
「你看過他的樣子了嗎?」
「奴の様子を見たか?」
「他一點也沒露出任何忍耐的樣子。」
「堪えた様子も見せなかったな」
「他的表情彷彿在說:要處決我兒就隨你便。最壞的情況,他會以此為藉口背叛。」
「息子を処刑するならどうぞご勝手にと言わんばかりの顔だ。最悪、それを口実に裏切る可能性もある」
「那要怎麼辦?如果不斬亨里克,最直接的就是斬吉德。」
「ではどうする? ヘンリックを斬らないならギードを斬るのが一番だぞ」
「也不一定。能用來振奮士氣或整肅軍心的,不只有斬首一途。」
「そうでもない。士気高揚や引き締めに使えるのは首だけではないからな」
說完這句話,威廉靜靜地把手搭在劍柄上。
そう言ってウィリアムは静かに剣に手をかけた。
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戈登召集了駐紮在維斯馬爾的全軍。
ヴィスマールに駐屯する全軍をゴードンは集めた。
然後他登上演說台,向全軍發表演說。
そして演説台に乗って、全軍に向けて演説を始めた。
「如同你們所聞,我軍在封鎖雷奧納特方面失敗了。我要直說:這是敗北!」
「聞いての通り、我が軍はレオナルトの封じ込めに失敗した。あえて言おう! これは敗北だ!」
一向不願承認敗北的戈登,竟然親口承認了這是敗北。
敗北を認めないゴードンがあえて敗北と告げた。
這使得士兵們動搖,但戈登不為所動,繼續他的演說。
そのことに兵士たちは動揺するが、ゴードンは気にせず話を続ける。
「我知道敗北的原因!總大將,也就是我的弟弟亨利克,被膽怯之風所支配!因此我本打算斬殺亨利克!這是理所當然的!想到在前線陣亡的士兵,親情根本無關緊要!」
「敗北の原因はわかっている! 総大将である我が弟、ヘンリックが臆病風に吹かれたからだ! ゆえに俺はヘンリックを斬るつもりでいた! 当然のことだ! 前線で死んだ兵士たちを思えば、家族の情など関係ない!」
戈登接著說道。
しかし、とゴードンは続ける。
他手中緊握著被布包裹的某樣東西。
その手には布に包まれた何かが掴まれていた。
戈登撥開布,將它舉了起來。
その布を取り払い、ゴードンは掲げる。
那是一隻人的手臂。
それは人の腕だった。
「當我要砍下去的時候!亨利克的側近吉德·馮·霍爾茨瓦特竟然自行割下了一隻手臂!他說要用這隻手臂接受處罰,懇求給亨利克下一次機會!一位大貴族之子為亨利克獻出手臂!我知道此次敗戰並不足以與這隻手臂相當!但我決定要給亨利克機會!為什麼!?因為我們重視的是吉德所示的忠節!!我也發誓!諸位!我將以不辱吉德忠節的姿態戰鬥!我們必定會勝利!!我們不會再敗北!!」
「俺が斬ろうとしたとき! ヘンリックの側近であるギード・フォン・ホルツヴァートが自ら片腕を切り落とした! この腕で処罰を待ってほしいと! ヘンリックに次のチャンスをと懇願してきたのだ! 大貴族の息子がヘンリックのために腕を差し出した! 今回の敗戦、この腕に釣り合うモノではないのは承知している! しかし! 俺はヘンリックにチャンスを与えることにした! なぜか!? 我々が大切にするのは、このギードが示した忠節だからだ!! 俺も誓おう! 諸君らの! ギードの忠節に恥じぬ戦いをすると! 必ず俺たちは勝利する!! 我らはもう負けぬのだ!!」
戈登的話一出,全軍沸騰起來。
ゴードンの言葉を受けて、全軍が沸き立つ。
歡呼聲響起,士兵們口中高呼吉德的名字。
歓声が上がり、ギードの名を兵士たちは口にする。
然而,實際情況並非那麼光鮮。
しかし、実際はそこまで綺麗な物語ではない。
「把我哥哥塑造成獻出手臂的忠臣來提升全軍士氣……果然得稱讚威廉殿下的手段嗎?」
「ボクの兄を腕を差し出した忠節者に仕立てあげ、全軍の士気をあげるとは……さすがウィリアム殿下というべきでしょうか?」
在維斯馬爾的一座宅邸。
ヴィスマールにある屋敷。
其中的一間房間。
そこにある一室。
萊納在那裡對威廉說話。
そこでライナーはウィリアムに語りかける。
房間的床上躺著吉德,正沉睡著。
部屋のベッドにはギードが眠っていた。
周圍有醫師與侍女守護著。
周りには医師と侍女たちがいる。
因為剛才被切斷手臂時的大量出血,他的狀況有些危險。
さきほどまで腕を切り落とされた際の出血で、少し危険な状態になっていた。
之所以變成這樣,是因為吉德又哭又鬧、四處掙扎,導致無法立即施治。
そうなったのはギードが泣き喚き、暴れまわってすぐに治療ができなかったからだ。
吉德當然拒絕了威廉的提案。像自願獻出手臂這種事,吉德做不來。
ギードは当然ながらウィリアムの提案を受け入れなかった。自ら腕を差し出すなどギードにはできない。
然而,威廉毫不顧忌地將吉德的手臂斬下。
しかし、ウィリアムはお構いなしにギードの腕を切り落とした。
對威廉而言,吉德的意志根本無關緊要。
ウィリアムにとってギードの意思など関係ないのだ。
他已經對原本在亨利克本陣的士兵封口,並將他們編入威廉麾下的部隊,應該不會讓多餘的謠言傳開。
すでにヘンリックの本陣にいた兵士たちには口止めを行い、ウィリアム配下の部隊に組み込んでいる。余計な噂を流すことはないだろう。
知情的將領們一旦認為下一個可能是自己,自然會拼命作戰;這既是提振士氣,也是警告。
事情を知る将軍たちも次は自分たちと思えば、必死になって戦うだろう。これは士気高揚と同時に警告だからだ。
「兄長都處於危險之中,你居然還能如此從容?」
「兄が危険な状態だったというのに余裕だな?」
「因為他是個不中用的哥哥,死了我也無所謂。我是由父親撫養長大,哥哥則被母親寵壞。我早就覺得他遲早會出洋相,不過父親似乎曾抱過一點期望。」
「出来損ないの兄ですから。別に死んでくれても構いませんよ。ボクは父に育てられ、兄は母によって甘やかされて育った。いずれ失態をさらすとは思ってました。父は少し期待していたようですが」
「原來如此,所以你不像父親那般能看透人心嗎?」
「なるほど。だから父親のように腹の内が読めんのだな?」
威廉一邊說著,一邊瞪向萊納。
ウィリアムはそう言いながらライナーを睨みつける。
我難以想像羅爾夫會對無能的吉德抱有期待。
あのロルフが無能なギードに期待するとは思えない。
從兩人的反應,威廉做出了一個結論。
そして二人の反応からウィリアムは一つの結論に達した。
「你是料定吉德會犯錯吧?但霍爾茨瓦特公爵家對戈登陣營非常重要,知道他們的性命不會被取走,正因如此才顯得從容。」
「ギードが失態を犯すと読んでいたな? しかしホルツヴァート公爵家はゴードン陣営には重要。命は取られないとわかっていた。だからこその余裕だ」
霍爾茨瓦特公爵家是歸附戈登的貴族們的統率者。
ホルツヴァート公爵家はゴードンにつく貴族たちのまとめ役。
正因為霍爾茨瓦特公爵家在場,才有許多貴族加入戈登陣營。
ホルツヴァート公爵家がいるからゴードン陣営についた貴族も多い。
這不是一個可以像對亨利克那樣隨意斬殺的對手。
ヘンリック以上に斬るわけにはいかない相手だ。
即便想因吉德的失誤把他貶為閑職,也因為已將他塑造成忠節者而無從下手。
ギードの失態を受けて閑職に回そうにも、ギードを忠節者に仕立て上げたことでそうすることもできない。
雖然覺得他不可靠,卻也無法將他排除。
信頼できない相手だと思っているが、排除もできない。
正因為大家都明白這一點,霍爾茨瓦特公爵家才顯得從容不迫。
そしてそれがわかっているからホルツヴァート公爵家には余裕がある。
「那麼……該怎麼辦?」
「だとしたら……どうするのですか?」
「若背叛,便殺無赦。」
「裏切れば殺す」
威廉以眼睛都看不及的速度拔劍,將劍尖抵向萊納的脖項。
ウィリアムは目にもとまらぬ速さで剣を抜くと、ライナーの首に突きつけていた。
萊納立刻冷汗直流,臉部抽搐。
さすがにライナーは冷や汗をかき、顔をひきつらせる。
威廉對那表情感到滿意,收起劍,從萊納身旁走過。
その表情に満足しながらウィリアムは剣をしまい、ライナーの横を通っていく。
「在與雷奧納爾特的決戰中,就讓霍爾茲瓦特公爵家擔任先鋒。好好努力吧。忠義的霍爾茲瓦特公爵家擔當先鋒,應該不會有人反對。」
「レオナルトとの決戦ではホルツヴァート公爵家に先鋒を任せる。せいぜい頑張ることだ。忠義者のホルツヴァート公爵家が先鋒になることに誰も反対しないだろう」
「……榮幸之至。」
「……光栄です」
既然有背叛的可能,就先把他們用到耗盡為止。
裏切る可能性があるならば先に使いつぶすまで。
充分理解威廉意圖的萊納,瞪著離去的威廉背影。
ウィリアムの考えをよく理解したライナーは、去っていくウィリアムの背中を睨みつけるのだった。