最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百二話 作為
飛來的,是綠色的老虎。
飛んできたのは緑色の虎だった。
每一隻大小都與一般老虎差不多。大概是進化史萊姆的分身吧。
どれも通常の虎くらいのサイズはある。エヴォリューション・スライムの分身といったところだろう。
牠們以超過一千隻的數量飛來。
それが千を超える数で飛来してきた。
若是鳥還說得過去,但老虎飛來實在少見——老虎本來就不會飛,更不會以這麼龐大的數量行動。
鳥ならまだしも、虎が飛来するというのは珍しい光景だ。そもそも虎は空を飛ばないし、これだけの数で行動することもない。
「哇啊啊啊!!??」
「ひぃぃぃぃ!!??」
「那是什麼!?」
「なんだあれは!?」
「牠們朝這邊來了!!」
「こっちに来るぞ!!」
城牆各處響起悲鳴。
城壁の各所で悲鳴が上がる。
而我對此沒有任何應變。
それに対して俺は一切の対処をしない。
「城市的防衛交給你們。我去找核心。」
「都市の防衛は任せた。俺は核を探す」
「防那種東西你不是最拿手的嗎?」
「ああいうのを防ぐのはあなたが一番得意でしょ?」
「要是有人能替我找核心,我願意隨時換班。」
「俺の代わりに核を探せるならいくらでも代わるが?」
「真討厭的回話。講得好像我們無能似的,真是的。」
「嫌な返し。私たちが無能みたいじゃない、まったく」
說著,莉娜雷斯向空中連續施展正拳直擊。
そう言ってリナレスは空に向かって正拳突きを連続で放つ。
伴隨爆響,正拳轟出一道道氣流,在覆蓋天空的虎群中打出風洞。
爆音と共に放たれた正拳突きは空を覆う虎の群れに風穴を開けていく。
但那還不夠。
しかし、それだけでは足りない。
「被叫不要放大招這事真麻煩。」
「思いっきりやっちゃ駄目っていうのは面倒ねぇ」
「沒辦法了。我來處理剩下的。做不完的就交給埃戈爾翁,拜託了。」
「仕方ないですね。私が残りをやります。やり残しはエゴール翁。頼みます」
「交給我了。」
「任された」
說罷,無名以冥神之力將虎群橫掃一片。
そう言ってノーネームが冥神で虎の群れを横に薙ぐ。
僅憑此招,老虎們便被斬擊淹沒。
それだけで虎たちは斬撃に呑まれていった。
剩下的數量寥寥。
残りは少数。
牠們朝城牆外飛去。
そいつらは城壁の向こう側に向かっていく。
還有很多人尚未撤離,一旦進入城市就會很麻煩。
まだ避難していない民も多い。都市に入られれば厄介だ。
然而,埃戈爾毫無動作。
しかし、エゴールは動かない。
「西爾瓦大人!城裡有老虎!!」
「し、シルバー殿! 街に虎が!!」
溫格羅夫因埃戈爾不動而不耐煩,向我求援。
動かぬエゴールに痺れを切らせ、ヴェンゲロフは俺に助けを求める。
然而我正專注用探查魔法尋找進化史萊姆的核心,沒有回應他。
だが、俺は探査魔法でエヴォリューション・スライムの核を探すことに集中しているため、それには応えない。
取而代之,埃戈爾淡淡地說了一句。
代わりにエゴールが一言告げた。
「已經斬掉了。」
「もう斬った」
「欸……?」
「え……?」
溫格羅夫驚訝地望向剩下的老虎。
ヴェンゲロフは驚いたように残りの虎を見る。
降落在城市中心附近的那些老虎,走了幾步後便碎裂四散,徹底失去形體。
都市の中心部あたりに着地した虎たちは、数歩の後、バラバラになって完全に形を失った。
被切得那麼零碎,應該沒辦法再生了吧。
あれだけ細切れにされては、再生もできないだろうな。
「快點,西爾瓦。我等要去支援防衛。」
「早くせい、シルバー。わしらは防衛に向かんのじゃ」
「催我也沒用。我一邊封住那龐然大物不讓它動彈,一邊找核心。你們應該體會一下我的辛苦。」
「急かされても困る。あの巨体を動かないように封じつつ、核を探している。こちらの苦労も知ってほしいものだ」
「用轉移把牠們傳到空中如何?在空中地形就無所謂了吧?」
「転移で空へ飛ばしたらどうです? 空なら地形は関係ありませんよ?」
「你覺得讓那龐然大物漂浮在空中,我要消耗多少魔力?不管是轉移還是其他方法,消滅牠絕對更省魔力。」
「あの巨体を空に浮かすのに、俺がどれほど魔力を消費すると思っている? 転移にしろ、別の方法にしろ、消滅したほうが安上がりなのは間違いない」
若真沒別的方法也無奈,但周圍聚集了這麼多同等實力者。
方法がないなら仕方ないが、周りには同格の実力者がこれだけいる。
我不想仰賴那種耍技法子。
そんな離れ業に頼る気にはなれない。
而且還得再用轉移把牠們送走,我不想再損耗魔力。
そもそもこいつらを送り返すのに転移をさらに使わなきゃいけないんだ。これ以上、魔力を失いたくはない。
好不容易恢復了,要是再如此浪費魔力,又會得睡去。
せっかく回復したってのに、これ以上無駄使いしてたらまた眠る羽目になる。
更何況,這個進化史萊姆讓人感覺背後有刻意安排。
ましてや、このエヴォリューション・スライムは作為を感じる。
當時若只有我在總部接受審問,這傢伙就會由我來對付。要是它做出改變地形的攻擊,那審問恐怕會更加棘手。
本部で俺だけが査問を受けていたら、こいつの相手は俺がしていた。地形を変えるような攻撃をしていたら、きっと査問はさらに面倒なことになっただろう。
那樣一來就不得不採用消耗魔力的手段。
そうなると魔力を消費する手段を使わざるをえない。
魔力與時間,我兩樣都被奪去了。
魔力と時間。俺はどちらも奪われていた。
是帝國裡的誰,還是外國的誰?目的不明,但看起來有人不希望有個叫西爾瓦的冒險者出現在帝國,應該是他們唆使的。
帝国の誰かか、もしくは他国の誰かか。目的はわからんがシルバーという冒険者が帝国にいると困る奴らがおり、そいつらの差し金とみるべきだろう。
如果連審問也是他們的陰謀……那麼就按他們的意思行事實在令人生氣。雖然麻煩,但就把這些麻煩傢伙最大限度利用,省點力氣。
査問も含めて、すべてそいつらの差し金だとするなら……ここで思い通りに行動してやるのは癪だ。面倒だが、この問題児どもを最大限に利用して省エネといかせてもらおう。
「所以對於多少地形改變這點,應該睜一隻眼閉一隻眼。」
「だから多少、地形が変わることは目を瞑るべきです」
「SS級冒險者都齊了,連那點事都做不到會被人笑死吧?」
「SS級冒険者がこれだけ揃って、その程度のこともできないなら笑われるぞ?」
「倒是想說就讓他們笑去……不過身為副公會長也要顧慮,還是照現在的做法進行吧。」
「笑わせておけばいい……って言いたいところだけど、副ギルド長の立場もあるし、このまま行きましょう」
「真是的……真想換成傑克來做。」
「まったく……ジャックと代わりたいもんじゃ」
「是啊,這種事正是傑克的拿手好戲。」
「そうね。こういうのはジャックの得意分野だもの」
有傑克在場確實會讓局面好辦許多。
たしかにジャックがいればこの局面は楽になる。
交給傑克守城,我就能迅速去搜尋核心。
防衛はジャックに任せて、俺はさっさと核を探せばいい。
這三人在一起我擔心他們會太衝動改變地形,難以專心。
この三人だと勢い余って地形を変えないか心配で、なかなか集中できない。
我正這麼想時,進化史萊姆瞬間膨脹了。
そんな風に思っていると、エヴォリューション・スライムが一瞬、膨張した。
結界雖阻止了移動,但無法阻止它射出分身。
移動は結界で阻んでいるが、分身を射出するのは防げない。
那樣一來就必須完全覆蓋住它。要做出能完全封鎖那東西的結界非常困難。
そうなると完全に覆わなきゃいけないからだ。あれを完全に封じる結界を作るのは難しい。
「又會來了。」
「また来るぞ」
就在我說出那句話的瞬間。
そう俺が言った瞬間。
進化史萊姆的形態改變了。
エヴォリューション・スライムの姿が変わった。
由虎化為鳥。
虎から鳥へ。
我立刻改變結界形狀將其囚住,但從它的本體仍射出無數分身。
咄嗟に結界の形を変えて捕縛したが、その体からは無数の分身が発せられた。
它吞噬的並不只是綠植虎吧。
取り込んでいたのは緑植虎だけじゃなかったか。
「是棘雀呢,比剛才還麻煩。」
「棘雀じゃな。さっきより厄介じゃぞ」
單憑外形,埃戈爾就說出了怪物的名字。
形からエゴールがモンスター名を言い当てた。
棘雀顧名思義,是被刺覆蓋的麻雀。
棘雀はその名のとおり、棘に覆われた雀だ。
那些刺能夠射出,但更值得注意的是其速度。
その棘は射出することもできるが、特筆すべきはその速度。
牠們以彈丸般的速度突進敵人,並以刺造成傷害。
弾丸のような速度で敵に突撃し、棘によってダメージを与えるモンスターだ。
「不曉得是怎麼被吞進去的?」
「どうやって取り込んだのかしらね?」
「應該是有人當作餌餵進去的吧。」
「誰かが餌として与えたのでしょうね」
綠植虎或許還能說是偶然,但會飛的棘雀就太不可能了。
緑植虎ならまだ偶然という線があるかもしれない。しかし、空を飛ぶ棘雀はさすがにありえない。
進化史萊姆不能同化屍體,也無法連續同化。
エヴォリューション・スライムは死体を取り込むことはできないし、連続の同化はできない。
要同化兩種怪物,只有同時發生才能辦到。瀕死的棘雀和綠植虎同時出現實在罕見。
二つのモンスターを取り込んだ場合、あり得るのは同時だった場合だ。瀕死の棘雀と緑植虎が転がっているというのはなかなか珍しい。
這可糟了。
これはまずいな。
「停止探查。由我來處理。」
「探査は中止だ。俺がやる」
「就照原計劃做。我們會盡力迎擊。」
「そのままやっておれ。できるだけわしらで迎撃する」
「光是『盡力』可不夠啊?」
「できるだけでは困るのだが?」
「稍微的入侵沒關係,城裡有傑克在。」
「多少の侵入なら問題ない。街にはジャックがおる」
「要我相信那個酒鬼?」
「あの酒飲みを信用しろと?」
「別小看他。就算是酒鬼,也是冒險者的一員,不會放過怪物的。」
「舐めるでない。あれでも冒険者の端くれ。モンスターを見逃しはせん」
「……那就信任埃戈爾翁的判斷吧。」
「……ならエゴール翁の判断を信じるとしよう」
我不去攔截,回頭繼續施放探查魔法。
俺は迎撃をせず、探査魔法に戻る。
此時無數棘雀飛來。
その間に無数の棘雀が飛来してくる。
若不顧周圍損害,或許能一擊吹飛全部,但既然禁止那麼做,要全部迎擊就很難了。
周りの被害を度外視するなら、全員一撃で吹き飛ばせるだろうが、それを禁止している以上は全部を迎撃するのは難しいだろう。
這些人好像比想像中更不會拿捏分寸,可能因為在做不必要的手下留情,並沒有如預期成為多大戰力。
こいつら、思ってた以上に手加減が下手みたいだからな。しなくていい力加減までしているせいか、思ったほど戦力になっていない。
「還真意外埃戈爾翁竟然那麼看得起傑克~」
「エゴール翁がそこまでジャックを買っていたなんて意外だわ~」
「當然啦,喝酒的人哪裡會是壞人!」
「当たり前じゃ。酒飲みに悪い奴はおらん!」
「……如果城裡的人會遭到波及,處理就交給你,西爾瓦。我會全力將那隻史萊姆消滅。」
「……街の方々に被害が出そうな場合、対処は任せます。シルバー。私が全力であのスライムを消滅させますので」
「但願不會到那一步。」
「そうならないことを祈るとしよう」
有些後悔自己竟然信了埃戈爾那沒有根據的判斷,我凝視著被結界束縛的進化史萊姆。
エゴールの根拠のない判断を信用してしまったことを少々後悔しつつ、俺は結界で捕らえているエヴォリューション・スライムを見据える。
到了萬不得已,真的只能不顧一切把它消滅。
いざとなれば本当に被害度外視で消滅させるしかない。
進化史萊姆的同化不能連續進行,但隔一段時間就能再度施行。放任這個長出翅膀的傢伙不管,日後會變得更麻煩。
エヴォリューション・スライムの同化は連続ではできないが、期間をおけば行える。翼を持ったこいつを野放しにすれば、そのうちもっと厄介な存在になる。
真會造出麻煩的怪物來。
厄介なモンスターを作ってくれたもんだ。
會做出這種蠢事的一向是魔奧公團,但這次是否有牽扯仍不得而知。
こういう馬鹿なことをしそうなのは魔奥公団だが、果たして今回は関係しているのかどうか。
如果真和他們有關的話。
もしも関係しているとするなら。
『究竟要散播多少災厄才肯罷休……』
「どれだけ災禍をまき散らせば済むのか……」
我已在心中把他們當成敵人,也許還是應該和在場的SS級冒險者一起把這個組織鏟除才好。
すでに俺の敵だと心に決めているが、もしかしたらこの場にいるSS級冒険者たちと共に滅ぼしたほうがいい組織なのかもしれない。
想到這些,我看著視野邊緣越來越多飛入城市的棘雀,輕輕啧了一聲。
そんなことを思いつつ、俺は視界の端でどんどん都市に侵入する棘雀を見て、小さく舌打ちをしたのだった。