最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二百二十四話 代替勇者
武鬥大會從正午開始。
武闘大会の開催は正午から。
在那之前,祭典裡會舉行各種活動,逐步炒熱氣氛,迎向高潮──武鬥大會。
それまでは祭りの中でイベントが行われ、クライマックスである武闘大会へ盛り上げていく。
本來,直到武鬥大會之前都是自由時間,要人們以及負責接待的皇子、皇女是可以外出的。
本来、武闘大会までは自由時間のため、要人たちとその接待役である皇子、皇女は外に出ることができる。
不過,或許是因為前一天發生了聖女被綁架這起駭人事件,各要人的行動變得遲緩。
しかし、前日に聖女の拉致というとんでも事件が起きたせいか、各要人たちの動きは鈍い。
誰也受不了成為第二、第三個目標。
第二、第三の標的にされたらたまったもんではないからだ。
在那種情況下,竟然還有人悠哉地在我房間裡懶散著。
そんな中、暢気に俺の部屋でゴロゴロしている要人もいるわけだが。
「累死了——」
「つーかーれーたー」
「好啦好啦,辛苦了」
「はいはい。お疲れ様」
我這麼說著,向躺在沙發上側躺的織姬表示慰勞。
そう言って俺はソファーの上で横になるオリヒメをねぎらう。
織姬一夜之間修復了被皇旗無力化的玉座之間的結界;作為代價,她不得不熬夜,顯得相當疲憊。
オリヒメは皇旗によって無力化された玉座の間の結界を一晩で修復してみせた。その代償として徹夜する羽目になり、相当疲れたようだ。
本來帝國理當以國之名義表達感謝,甚至有人提出酬謝,但織姬婉拒了,就這樣在我房間裡懶散著。
本来なら帝国をあげて感謝し、お礼しなけりゃいけないし、実際にそういう申し出もあったのだが、オリヒメはそれを断って俺の部屋でゴロゴロしている。
她自己說,在不熟悉的地方無法安心休息。
本人いわく、慣れていないところでは気が休まらないらしい。
『一瞬間閃過「勢力範圍」這個詞,這是祕密。』
縄張りという言葉が一瞬よぎったのは内緒だ。
「總覺得好像沒有感受到感謝」
「なんだか感謝されていない気がする」
「我有在感謝啦,非常感謝」
「感謝してるぞ。とってもな」
「從言語裡感受不到感謝──」
「感謝が言葉から感じられぬー」
平常會吵鬧的織姬,此刻卻癱軟在沙發上一動不動。
いつもなら騒ぐところだろうに、オリヒメはソファーでぐったりしたまま動かない。
看來是真的很累。
本当に疲れているんだろう。
玉座之間是皇帝的所在,負責那裡警備的結界重建是當務之急。
玉座の間は皇帝の居場所。その警備に重要な役目を担っている結界の再構築は急務だった。
正因如此,才讓織姬不得不勉力而為。
だからこそ、オリヒメには無理をしてもらったのだ。
對織姬來說,比起展開一個巨大的結界,反而不斷製作許多細小結界更令人精神疲憊。
オリヒメにとって大きな結界を展開するよりも細かい結界をいくつも作るほうが精神的に疲れるらしい。
帝國實在對織姬感激不盡。
本当に帝国はオリヒメに頭が上がらないな。
「那我要怎麼讓感謝表達得更清楚?」
「じゃあどうしたら感謝が伝わるんだ?」
「嗯……要多多崇拜妾,稱讚妾。」
「うーむ……もっとこう、妾を崇め称えよ。つまり褒めよ」
「要我稱讚妳也不是那麼容易啊……」
「褒めよといわれてもな……」
此刻的織姬疲憊得沒有往常的活力。
今のオリヒメは疲れ切っており、いつもの元気のよさがない。
個性有些棘手的織姬,活力幾乎是她唯一的優點;沒有活力的織姬不過就是個高高在上的人而已。
性格的に難のあるオリヒメは元気の良さだけが取り得と言っても過言ではない。元気のないオリヒメなんて、ただの偉そうなやつだからな。
雖然覺得難以找到稱讚的點,我還是把注意力放到她的尾巴上。
褒めるところがないと思いつつ、俺は尻尾に着目した。
那條平常能有趣地表露織姬情緒的尾巴,現在似乎因為疲累而無精打采地垂著。
いつもならオリヒメの感情を面白いぐらいに表す尻尾だが、今は疲れからかだらーんとしている。
「我一直覺得……妳的尾巴真不錯呢」
「前から思っていたが……良い尻尾だな」
「嗯姆!不愧是阿爾諾特!眼光真到位!尾巴可是妾的魅力之一!」
「むむ! さすがアルノルトだ! よいところに目がいくではないか! 尻尾は妾のチャームポイントの一つだぞ!」
「啊,嗯。是啊」
「ああ、うん。そうだな」
比想像中還反應熱烈。
思った以上に食いついてきた。
怎麼辦,我只是隨口稱讚,如果被問到細節就糟了。
どうしよう、なんとなくで褒めたから詳しいこと聞かれたら困るんだが。
「你覺得哪裡好!?妾是覺得手感好,不過也有人會稱讚形狀喔!」
「どこがよいと思う!? 妾としては手触りなのだが、形を褒める者もおるぞ!」
「嗯……是形狀吧。圓潤飽滿,總覺得挺不錯的。」
「えっと……形だな。ふっくらしてて、なんとなくいい感じだ」
「嗯!還真會稱讚呢!」
「うむ! なかなか褒め上手ではないか!」
若這也算稱讚高手,那世上早就充斥著稱讚高手了。
これで褒め上手なら世の中、褒め上手で溢れかえってる。
大概織姬有把事物往對自己有利的方向理解的傾向。我那隨便的讚美大概也被她誤解成了精彩的稱讚。
たぶん物事を自分の都合のいいほうに取る傾向があるオリヒメのことだ。俺の雑な褒め言葉もうまく勘違いして素晴らしい褒め言葉に脳内変換しているんだろう。
嗯,既然她能這麼誤會,那也好,總比惹她不高興好。
まぁ、勘違いしてくれるならそれでいい。機嫌を損ねるよりはよっぽどマシだ。
「失禮了,阿爾大人、織姬大人」
「失礼します。アル様、オリヒメ様」
「喔喔!菲妮!」
「おお! フィーネ!」
織姬看到走進房裡的菲妮立刻跳了起來。
部屋に入ってきたフィーネを見て、オリヒメが飛び起きる。
她抱住菲妮,然後把她拖到沙發那邊。
そしてフィーネに抱きつくと、そのままソファーのほうへ引きずってきた。
菲妮手上端著放著點心的托盤。
そんなフィーネの手にはお菓子が乗ったお盆があった。
「累的時候還是甜食最療癒!」
「疲れたときは甘い物に限るからな!」
織姬這麼說著,和菲妮一起坐到沙發上開始吃點心。
そう言ってオリヒメはフィーネと共にソファーに座って、お菓子を食べ始める。
她吃得太猛讓人擔心會噎到,果不其然織姬就把點心卡到喉嚨了。
その食べる勢いがすごいため、喉に詰まらせるんじゃないかと心配になるが、案の定、オリヒメがお菓子を喉に詰まらせた。
「嗚咳!?」
「ぐっ!?」
「來,水」
「はい、お水です」
事先準備好水的菲妮迅速遞給織姬,織姬也一口氣灌下去。
あらかじめ水を用意していたフィーネは、手早くオリヒメにそれを手渡し、オリヒメも勢いよく水を流し込む。
等到呼吸穩定後,織姬又繼續吃起點心。
そして呼吸が整うと、オリヒメはまたお菓子を食べ始めた。
「再冷靜一點」
「もうちょっと落ち着け」
「不行!若不在這裡稍微回復,日後會出差錯的!」
「ならん! ここで少しでも回復しておかねば後に差し支えるでな!」
「你是想去參加武鬥大會嗎……」
「武闘大会に参加でもする気かよ……」
我無言以對,菲妮則帶著寵溺的微笑看著織姬。
俺は呆れ、フィーネは微笑ましそうにオリヒメのことを見つめる。
時間就那樣流逝著。
そしてそのまま時間が流れていく。
我希望這樣的平和時光能一直延續,但事實並非如此。
この平和な時間がずっと続けばいいと思ったが、そうもいかない。
正午逼近,城內乃至整個帝都都開始忙亂起來。
正午が近づき、城はもちろん帝都全体が慌ただしくなりはじめた。
「失禮了。阿爾諾特殿下、織姬閣下、菲妮大人,請問接下來有何行程?」
「失礼いたします。アルノルト殿下、オリヒメ猊下、フィーネ様。今後のご予定はどうされますか?」
負責護衛的近衛騎士如此向我們詢問。
護衛についていた近衛騎士がそう俺たちに訊ねてきた。
菲妮當然會留在城裡,名義上是因為擔心克莉絲塔。
フィーネはもちろん城に残る。名目としてはクリスタが心配だというものだ。
在黑暗精靈的襲擊中,克莉絲塔曾陷入危險。要說想留在她身邊,誰也不會反對。
ダークエルフの襲撃によって、クリスタは危険にさらされた。そのクリスタの傍にいたいと言えばだれも文句は言わない。
問題在我和織姬。
問題は俺とオリヒメだ。
原以為織姬會在房裡安靜休息,但她現在稍微恢復了些,滿心想要前往鬥技場。
オリヒメの状態的に部屋で大人しくしていると思ったが、今は少しだけ元気になっており、闘技場に向かう気満々だ。
我本來想留在城裡,但既然織姬要出門,作為她的接待者我就得跟去。
できれば城にいたいのだが、オリヒメが出向くならついていかなければいけない。俺は接待役だからだ。
不過在帝都內即便天球啟動也能傳送,總是有辦法的。
まぁ帝都内なら天球が発動しても転移はできるし、やりようはあるといえばあるんだが。
城內情況的掌握會因此稍稍延遲,這是無可避免的。
城の状況把握が少し遅れてしまうのは避けられない。
畢竟在場比較好處理局面,就算要脫身也必須找個合情合理的理由。
やはりその場にいたほうが手は打ちやすいし、抜け出すにしても自然な形で抜け出さないといけない。
既然塞巴斯不在,要掩飾也難上加難。
セバスがいない以上、誤魔化すのも難しいしな。
真希望她能說不要去就好了。
できれば行かないと言ってほしいんだが。
「妾當然會去」
「妾は無論行く」
「我會在克莉絲塔殿下身旁」
「私はクリスタ殿下のお傍にいます」
「知道了。我們會準備馬車,準備好時請告知。」
「わかりました。では馬車を用意しておりますので、準備ができましたらお声がけください」
說罷近衛騎士便退下。
そう言って近衛騎士が下がる。
嗯,沒辦法。
まぁこれは仕方ない。
「那就出發吧」
「じゃあ行くか」
我這麼說著從椅子上站起,織姬歪著頭看著我。
そう言って俺が椅子から立ち上がるとオリヒメが首を傾げた。
「嗯?要去的只有妾一人喔?」
「うん? 行くのは妾だけだぞ?」
「蛤?那不行吧?我是你的接待官啊」
「はぁ? そういうわけにもいかないだろ? 俺はお前の接待役なんだから」
「睡著再說夢話吧。你在成為妾的接待役之前,不是帝國的皇子嗎?」
「寝言は寝て言うがよい。そなたは妾の接待役の前に〝帝国の皇子〟であろう?」
那句話太出乎意料了。
それは意外すぎる言葉だった。
織姬直直地看著我,靜靜地微笑。
オリヒメは真っすぐと俺を見つめ、静かに微笑む。
「這座都城一直瀰漫著不祥的氣味。令人不安。就算你的弟弟去救聖女,這股氣息不但不會消散,反而更濃。你要去應付它嗎?」
「この都にはずっと不穏な匂いが漂っておる。嫌な匂いだ。そなたの弟が聖女を助けにいってもこの匂いは消えるどころか、濃くなっておる。そなたはそれに対処するのであろう?」
「織姬……」
「オリヒメ……」
「你的臉上寫著想留在城裡。如果為了處理那件事你必須留在城裡,雖然寂寞,妾便一人前往。若城內發生什麼事,現下的妾也幫不上太多忙。說實話,連站著都辛苦,最多也只能不動地佈下結界。那樣會不會反而造成麻煩呢?」
「顔に城にいたいと書いておるしな。対処のためにそなたが城にいなければいけないというなら、寂しいが妾一人で向かおう。城で何か起こるなら今の妾は大して力にはなれんからな。正直、立っているのも辛い。動かずに結界を張るくらいが関の山。それでは迷惑がかかってしまうのだろう?」
的確如此。
そのとおりだ。
若是狀態萬全的織姬另當別論,但現在的織姬已疲憊不堪。
万全のオリヒメならいざ知らず、今のオリヒメは疲れ切っている。
被稱作仙姬的織姬,或許能施展無數結界,但肉體的疲勞無法勉強。一旦體力耗盡、連結界都張不出來,受害的人質只會增加。
仙姫といわれるオリヒメだ。結界はいくらでも張れるだろうが、体の疲労はいかんともしがたい。体力が尽きて、結界すら張れなくなれば人質が増える。
這次的事件未必會很快結束。
今回の一件、すぐに終わるとは限らないのだ。
況且仙姬本來就不同於勇者,她並非戰士。
そもそも仙姫は勇者とは違って、戦士ではない。
不能讓她太勉強。
そんなに無理はさせられない。
「不必勉強。如果辛苦就在這裡待著吧」
「気を遣う必要はない。辛いならここにいろ」
「並非出於體諒。若你在城裡有事,妾在鬥技場也有妾該做的事。」
「気を遣っているわけではない。そなたがここでやることがあるならば、妾も闘技場でやることがあるだけだ」
「妳累了吧?妳一天修復了玉座之間的結界,可以休息,這是帝國的事情。」
「疲れているんだろう? 玉座の間の結界を一日で修復したんだ。休んでいい。これは帝国の問題だ」
「喔?是妾的誤會嗎?我原以為仙國與帝國早已是友好國。友好國的問題與我國同義。放心吧,幫一次或幫兩次差別不大。」
「おや? 妾の勘違いであったか? 仙国と帝国はすでに友好国だと思っていたが? 友好国の問題は我が国の問題と同義。安心せよ、一度助けるのも二度助けるのも大して変わりはない」
「……」
「……」
「這只是妾的任性。妾想成為你的助力,不想看到你悲傷的模樣。若在此處幫不上忙,妾便前往能有所作為之地。可惜勇者不在,在那位勇者回來之前,妾將代替勇者守護你無法守護之物。對於你的父親與子民,妾絕不會讓任何人碰上一根手指。」
「これはただの我儘だ。妾はそなたの力になりたい。そなたの悲しい顔は見たくない。ここでは役に立てぬなら妾は妾が役に立てるところに向かおう。あいにく勇者が不在ゆえな。あの勇者が戻るまでは、勇者の代わりに妾がそなたが守れないモノを守ってみせよう。そなたの父と民には妾が指一本触れさせはせん」
逞強罷了。
強がりだ。
不可能施展出那麼強大的結界。
そこまでの結界を張れるわけがない。
儘管如此,我也只能依賴織姬的話。
それでも俺にはそのオリヒメの言葉に甘えるしかない。
「總有一天……我會還這個人情。」
「いつか……この借りは返す」
「嗯!到時候記得還!」
「うむ! いつか返すがよい!」
織姬說著揮了揮手,笑著走出房間。
そう言ってオリヒメは手を振って、笑顔で部屋を出ていった。
若真沒事發生,那麼把要人派去單獨面對的我真是失禮,但織姬也感覺到了那股不安。
これで何も起きなければ、俺は要人を一人で向かわせた不届き者だが、オリヒメも不穏なものを感じている。
一定會有什麼事發生。
きっと何かが必ず起こる。
「……織姬大人真是溫柔。」
「……お優しい方ですね。オリヒメ様は」
「嗯,確實如此。」
「ああ、そうだな」
讓外國的人做到這地步,若是失敗了可不是一句抱歉就能了事。
他国の者にここまでさせて、失敗しましたでは済まない。
「一定要守住。絕對不可以失敗。」
「必ず防ぐぞ。絶対にだ」
「是!」
「はい!」