最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第百七十四話 人情債
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お待たせしましたm(__)m
「沒想到你還留在這裡,真讓人意外。」
「あなたがまだここに留まっていたのは意外だ」
帶著艾露娜回到帝都幾日後,我以席爾瓦的身分再次回到避難的都市。
エルナを連れて帝都に戻ってから数日。俺はシルバーとしてまた避難先の都市に戻ってきた。
雷歐他們都出去護送避難的民眾了,城裡仍然留下了埃戈爾。
レオたちは避難した民の護衛で出払っていたが、都市にはまだエゴールが残っていた。
「別那麼說。我也年紀大了,打得太拼會累的啊。」
「そう言うでない。わしも年でな。それなりに思いっきり戦うと疲れるのじゃ」
「原來如此。」
「なるほど」
我並非完全信以為真。
それをすべて鵜呑みにしたわけじゃない。
他是最古老的SS級冒險者,也是走遍大陸的老人。就算累了也很少會在同一處久留。
最古のSS級冒険者にして、大陸中を歩き回る老人だ。疲れたからといって同じ場所に長く留まるのは珍しい。
「說起來,仙姬的女兒很生氣。她大喊著:『竟然把我一個人丟下不管,這算什麼!』」
「そういえば仙姫の娘さんが怒っておったぞ。妾を置いていくとは何事か!? とな」
「啊,說起來我完全忘了這回事。」
「ああ、そういえばすっかり忘れていた」
「名義上若是委託人的話就該一併帶走。那樣以後會很麻煩的。」
「建前上は依頼人だったのなら一緒に連れて行くべきだったの。あとで面倒じゃぞ」
「她平時就是個麻煩的少女,麻煩多一點也沒問題。」
「普段から面倒な少女だ。多少面倒さが上がっても問題はない」
聽我這麼說,埃戈爾愉快地笑了起來。
俺の言葉にエゴールは愉快そうに笑う。
就在我和埃戈爾所在的房間裡,索尼亞出現了。
そんな俺とエゴールがいた部屋にソニアが現れる。
「老爺子,中午了喔。」
「お爺さん。お昼だよ」
「喔,真是抱歉,精靈姑娘。」
「おお、申し訳ないの。エルフの娘さん」
索尼亞對我在場感到驚訝,但很快就恢復常態,將埃戈爾的飯菜擺上桌。
ソニアは俺がいたことに驚いたが、すぐに慣れた様子でエゴールの食事を机に並べていく。
然後她似乎覺得自己礙事,什麼也沒說,低著頭離開了房間。
そして自分は邪魔だと思ったのか、何も言わずに頭を下げて部屋から出て行った。
「是因為被年輕姑娘伺候而覺得開心,才留下來的嗎?」
「若い娘に給仕されるのが嬉しくて残っているのか?」
「也有這個原因吧。」
「それもあるのぉ」
「哼,看起來相當中意呢。你竟然會為了別人留下來。」
「ふっ、ずいぶんと気に入ったみたいだな。あなたが人のために残るだなんて」
若埃戈爾真是個喜歡年輕女孩的色老頭,公會也不會為難了。
エゴールが若い娘が好きなエロ爺ならギルドも苦労しない。
這個老頭好像把幫助人當成嗜好,所以一直行走於大陸各地,也不太會對特定的人上心。
この爺さんは人を助けることが趣味みたいな人だ。だから大陸中を歩き続ける。だから特定の人間に入れ込むことはあまりしない。
即便如此,埃戈爾為了索尼亞才留在這裡。要是克萊德在場,恐怕早就把索尼亞挖角入公會了吧。
そんなエゴールがソニアのためにこの場にいる。たぶんクライドあたりがこの場にいたら、ソニアをギルドにスカウトしただろうな。
「幫助那些尋求幫助的人是我的工作。然而……就算擊倒了靈龜,那位姑娘似乎仍在尋求援助啊……」
「助けを求める者を助けるのがわしの仕事じゃ。しかし……霊亀を倒したあともあの娘さんは助けを求めているように思えての……」
「她的情況是怎麼回事?」
「彼女の事情は?」
「我沒打聽過,那孩子看起來也不想多說話。」
「聞いておらん。あの子も話す気はなさそうじゃ」
作為SS級冒險者的埃戈爾,很有可能能幫上索尼亞的忙。
SS級冒険者であるエゴールならばソニアを助けられる可能性は高い。
但索尼亞討厭牽連他人,想必才不肯多談吧。
だがソニアは巻き込むことを嫌って喋らないんだろうな。
光是這點就能看出索尼亞變了。
それだけでもソニアが変わったことはうかがえる。
應該說比起當年對峙時更成熟了。已經不同於那個會用五五皆贏的策略、試圖討好兩邊的時候了。
かつて対峙したときよりも大人になったというべきか。五分五分の策を使い、両陣営に良い顔をしようとしていた頃とは違う。
感覺得到她有要自己承擔責任的決心。
自分の責任は自分で受け止めるという意思を感じる。
所以我簡單地向埃戈爾說明了索尼亞的情況。
だから俺は簡単にソニアの事情をエゴールに説明した。
聽了之後,埃戈爾沉默了片刻。
それを聞き、エゴールはしばし黙り込んだ。
「要怎麼行動就交給你了。我有事要辦,先告辭。」
「どう動くかはあなたに任せよう。俺は用があるのでこれで失礼する」
說完這些,我正想離開現場。
そう言って俺はその場を後にしようとする。
因為我真的只是順道來看看情況而已。
ここには本当に様子見に寄っただけだからだ。
真正的目的地並不是這裡。
本当の目的地はここではない。
所以我本要用傳送離開,但在那之前埃戈爾開口了。
だから転移で移動したのだが、その前にエゴールが口を開いた。
「……要去見第三皇子嗎?」
「……第三皇子に会いにいくのかの?」
「就是這樣。身為守護百姓的冒險者,這次的事不能視而不見。我會順便稍微給他們點顏色看看,去威脅一下。」
「そのつもりだ。民を守る冒険者としては今回の一件は見過ごせないのでな。少し嫌がらせを兼ねて脅させてもらう」
「是嗎……唉,西爾瓦,你願意欠我一個人情嗎?」
「そうか……のう、シルバー。わしに貸しを作る気はないかの?」
「欠你的人情?到底要我做什麼?」
「あなたに貸しを? 一体何をしろと?」
能有機會欠下SS級冒險者、甚至被稱為『迷路的劍聖』的埃戈爾一個人情,幾乎是沒什麼機會的。
SS級冒険者、迷子の剣聖とまでいわれるエゴールに貸しを作る機会なんてめったにない。
所以我被勾起了興趣,便反問道。
だから俺は興味を惹かれて聞き返す。
「這次的事,想請你去救那位精靈少女。」
「今回の一件であのエルフの娘さんを助けてやってほしいのじゃ」
「若是想救她,您不自己出手嗎?」
「助けたいならばご自分で動けばいいのでは?」
「我不擅長周旋,只會揮刀。想不出用溫和手段救出她的養育者。」
「わしは駆け引きは苦手じゃ。ただ斬ることしかできん。穏便に彼女の育ての親を救う方法は思いつかん」
「我可不會採用什麼溫和的辦法。」
「俺とて穏便な方法を使うわけではないが?」
「不過,你會把事情朝向解決的方向帶不是嗎?像我只會去找人質然後蠻力搶回,這樣並不能解決問題。我希望你能把那孩子解救出來,讓她重獲自由。」
「しかし、解決する方向には持っていくじゃろ? わしでは人質を見つけて力づくで奪うのみ。それでは解決にはならん。あの子を自由にしてやってほしいのじゃ」
「……看來你是真的很喜歡她呢。」
「……本当に気に入ったみたいだな」
「嗯,我很喜歡。你覺得呢?她在家人被當做人質的情況下,仍選擇在死地中拯救百姓,這樣的少女,不值得被救嗎?」
「うむ、気に入った。お主はどうだ? 自分の家族を人質に取られながら、それでも死地にて民を助けることを選んだ少女だが、助けるには値せんか?」
埃戈爾只是直直地盯著我看。
エゴールはただまっすぐに俺を見つめてくる。
大概是在試探我這個人吧。
俺という人間を試しているんだろうな。
埃戈爾是SS級冒險者。他一旦決定要救人,絕對會救;若我拒絕,他大概會動用蠻力。
エゴールはSS級冒険者。助けると決めたなら絶対に助けるだろう。俺が断れば力づくの手段を使うはず。
那樣肯定會給帝位之爭帶來混亂,而他做出那樣的事之後,埃戈爾恐怕再也不會接近帝國了。
それはきっと帝位争いに混乱をきたすし、それをした以上はエゴールは帝国には近づかなくなるだろう。
那樣的發展並不太好。
その展開はあまり好ましくない。
本來,戈登所做的只是一個軍人層面的判斷失誤,一個可以被這麼斷定的錯誤。
元々、ゴードンがしたことは軍人としての判断ミスだ。そう言いきられてしまう程度のミス。
從大局來看,那兩個逃得晚的平民幾乎可以視為不存在。而我無法視而不見,是因為我是冒險者。
大局的な視点で見れば逃げ遅れた二人の民なんて、いないも同然だ。それを看過できないのは俺が冒険者だから。
僅憑這件事無法讓戈登下台。雖然動用『西爾瓦』的名聲能給他一些打擊,但那終究也只是報復而已。
この一件でゴードンを失脚させることは不可能だ。シルバーとしての名声を遣えばダメージを与えることはできるだろうが、それも結局嫌がらせだ。
那麼,倒不如向埃戈爾討一個人情比較好。
ならばエゴールに貸しを作るほうがいいだろう。
「唉……承知。我會與第三皇子交涉,救出她的養育者。」
「はぁ……承知した。第三皇子と交渉し、彼女の育ての親を救おう」
「喔!真是太感激了!」
「おお! ありがたい!」
「不過,一旦捲入帝位之爭,就不能說會絕對安全。她打算怎麼辦?」
「しかし、一度帝位争いに関わった以上は絶対に安全とは言えない。彼女はどうするつもりだ?」
「她的養育者我會藏在安全的地方。至於那位精靈少女……如果她願意,我想讓她來輔佐我。我方向感很差。」
「彼女の育ての親はわしが安全な場所で匿う。エルフの娘さんのほうは……彼女がよければわしの補佐を任せたい。わしは方向音痴だからの」
「真是令人驚訝。你竟然要對那個數百年來都沒人好好想過對策的問題,終於下定決心要畫下句點嗎?」
「これは驚いた。数百年間、対策を考えなかった問題についに終止符を打つ気か?」
「別那麼說。我也曾多次想要改變,甚至讓人留在身旁。只是大家都無法跟上我罷了。」
「そのような言い方はよせ。わしも何度も直そうとはしてきた。傍に人を置いたこともある。ただ皆、わしについて来れなかっただけじゃ」
「能跟得上您的人確實不多吧。」
「あなたについていける人は確かに少ないだろうな」
他是個自由自在的旅人,按自己的感性行事,會說出像『我聽見了聲音』那種莫名其妙的話,然後毫不在意地從大陸一端走到另一端。
自由気ままに旅をする人だからな。自分の感性で動き、声が聞こえたというわけのわからないことを言って、平気で大陸の端から端へ移動する人だ。
要跟著他也不容易,況且他極度沒有方向感。
ついていくのも一苦労だ。しかも極度の方向音痴だし。
索尼婭也會很辛苦,但待在他身邊確實比較安全。
ソニアも大変だろうが、傍にいれば安全であることも確かだ。
「再者,若那位精靈少女在我身邊,矮人與精靈的關係或許能稍微改善。」
「それにエルフの娘さんがわしの傍にいれば、ドワーフとエルフの関係も少しは良くなるじゃろうて」
「那是太樂觀的期待了。精靈族不會承認半精靈。」
「それは希望的な観測だろうな。エルフはハーフエルフを認めない」
「別以大框架一概而論。並不是所有精靈都不接受半精靈。一步一步來就好,慢慢改變便行。」
「大きな枠組みで括るでない。エルフが全員、ハーフエルフを認めないわけではない。少しずつでいいのじゃ。少しずつ変わればいい」
那番話帶著只有經歷漫長歲月的埃戈爾才能有的深度。
その言葉には長い歳月を生きてきたエゴールにしか出せない深みがあった。
在人生經驗上,埃戈爾遠非我可比;身為SS級冒險者,他肯定看過許多令人不快的事。
人生経験という点では俺なんかの比ではないエゴールは、きっとSS級冒険者として嫌なものを何度も見てきたはずだ。
儘管如此,埃戈爾仍持續援助那些尋求幫助的人。
それでもエゴールは助けを求める者を助け続ける。
他相信這最終會朝著好的方向發展。
それがきっと良い方向に向かうと信じて。
「慢慢來嗎……真是你的風格。那我也就試著去相信看看。」
「少しずつか……。あなたらしいな。では俺もそれを信じてみよう」
「嗯,那就照辦吧。說到底,我們能做的也只是幫助這個慢慢變化的世界一點一滴罷了。」
「ああ、そうするがよい。わしらにできるのは少しずつ変わる世界を手助けすることだけじゃからな」
我向埃戈爾的話點了點頭,然後以轉移離開了那裡。
エゴールの言葉に一つ頷き、俺は転移でその場を後にする。
接著前往的是位於北部邊境的要塞。
そして向かった先は北部国境にある砦だ。
對帝國而言,這是令人厭惡的土地。曾經皇太子就是從這座要塞出擊,最終悲劇性地喪命。
帝国にとっては忌々しい土地。かつて皇太子はこの砦から出撃し、悲劇の死を遂げた。
戈登現在在這座要塞擔任國境守備軍的副將,負責北部邊境的防守。
ゴードンは今、この砦で国境守備軍の副将として北部国境の守備についている。
我在要塞的大門前以轉移現身。
俺はその砦の門の前に転移した。
「你……是何人!?」
「な、何者だ!?」
「黑色長袍,還戴著銀色面具!?」
「く、黒いローブに銀の仮面!?」
「不會吧……難道是……!?」
「嘘だろ……まさか……!?」
守門的衛兵們聚集起來加強防備,但看到我的身影後全都愣住了。
門の守備をしていた衛兵たちが集まってきて、門を固めるが俺の姿を見て全員が固まってしまう。
嗯,那也是理所當然的。
まぁそれはそうだろうな。
SS級冒險者來到邊境要塞這種事幾乎不會發生。
SS級冒険者が国境の砦に来るなんてまずない出来事だ。
「去傳話給戈登皇子,告訴他西爾瓦來拜訪了。」
「ゴードン皇子に伝えろ。シルバーが会いに来たとな」
「是、了解了!」
「りょ、了解しました!」
一名衛兵敬禮後匆忙跑進要塞內。
一人の衛兵が敬礼して、急いで砦の中へと入っていく。
剩下的衛兵仍舊持起武器,形成半圓把我包圍起來。大概是身為士兵的本能吧。
残った衛兵は一応、武器を構えて俺を半円にして取り囲む。兵士としての本能なんだろうな。
對於像我這種行蹤不明的人,他們大概只有把武器對準我才覺得安心吧。
俺みたいな何をするかわからない奴には武器を突きつけてないと安心できないんだろう。
那種情況持續了一會兒,剛才去跑傳令的衛兵回來了。
しばらくその状態が続くが、さきほど伝令に走った衛兵が戻ってくる。
他的臉色鐵青。
その顔はひどく青い。
「哼……臉色真差啊。」
「ふっ……ひどい顔色だな」
「戈登皇子……似乎不會接見您……」
「ご、ゴードン皇子は……お会いにはならないそうです……」
「是嗎。理由是什麼呢?」
「そうか。理由は何かな?」
「因、因為沒有見他的理由……」
「あ、会う理由がないと……」
那名衛兵幾乎要倒下,一邊喃喃自語。
衛兵は今にも倒れそうになりながらつぶやく。
聽到那話,我把手搭在那名衛兵的肩上。
それを聞いて、俺はその衛兵の肩に手を置く。
「是嗎,辛苦了。」
「そうか。ご苦労だったな」
「啊、真是非常抱歉……」
「あ、も、申し訳ありません……」
「不,並不是你的錯。」
「いや、君が悪いわけじゃない」
我說著,緩緩向前踏出一步。
そう言って俺はゆっくりと足を前に進めた。
原本以為我會離開的衛兵們,表情頓時變得驚愕。
話がまとまり、俺が帰ると思っていた衛兵たちがギョッとした表情を浮かべた。
我以低沉的聲音對那些衛兵說道。
そんな衛兵たちに俺は低い声で告げた。
「就算他們那邊沒有理由,我也有見他的理由。讓我進去。」
「向こうにはなくても俺には会う理由があるんでな。入らせてもらおう」
「停、停下!就算是SS級冒險者,也不能強行闖入軍事設施……啊、啊啊……」
「お、お止まりを! いくらSS級冒険者でも軍の施設に無理やり入るなんて……あ、ああ……」
持槍的衛兵們被我釋放出的不祥魔力震懾,紛紛跌坐在地。
槍を構えていた衛兵たちは俺が解放した禍禍しい魔力にあてられて尻餅をつく。
我從那些衛兵身旁走過,然後把大門打開。
そんな衛兵たちの横を通り過ぎ、俺は門を開ける。
「你們該慶幸我沒有用轉移那種無禮的方式直接闖入。我只是客氣地來拜訪,目的是見戈登皇子。我不會攻擊任何人,也不會破壞任何東西;當然,如果有人要攔我,我會迎擊。」
「転移で入るような無礼を働かないだけましだと思ってほしいものだ。俺はただ丁寧にお邪魔するだけだ。ゴードン皇子に会うのが目的だからな。誰にも攻撃しないし、何も壊さない。もちろん迎撃はするがな」
說罷,我緩緩走進了要塞內。
そう言って俺はゆっくりと砦へと入った。
同時,遠處守望的士兵敲響了宣告緊急事態的鐘聲。
同時に遠くから見ていた兵士が非常事態を告げる鐘を鳴らす。
「緊急事態!緊急事態!西、西爾瓦侵入了要塞!」
「緊急事態! 緊急事態だ! し、シルバーが砦に侵入した!」
對於北部邊境的這座要塞而言,這則消息的衝擊僅次於皇太子的噩耗。
それは北部国境の砦において、皇太子の悲報に次ぐ衝撃的な報告だった。