最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第七十八話 黑色球體
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あと二、三日くらいでいけるかなぁ。
最近每逢里程碑都錯過,所以下次一定不會再錯過(笑)。
最近、節目のとき毎回見逃しているので次は見逃さないようにします(笑)
「保護逃難的民眾!不要讓他們被追擊!」
「逃げる民を守れ! 追わせるな!」
雷歐用盡全力下達了那道指示。
レオはあらん限りの声でそう指示を出した。
正朝巴薩烏前進的雷歐等人立刻察覺到,在巴薩烏上空浮現出一個巨大的黑色球體。
バッサウに向かっていたレオたちはすぐにバッサウ上空に黒い巨大な球体が浮かび上がったのを察知した。
見到那個黑色球體的異常,雷歐立刻做出戰鬥準備,並點燃紫色的狼煙通報緊急;那黑球異常得讓雷歐直覺到情況不妙。
その黒い球体の異常さを見て、レオは即戦闘準備を始め、緊急事態を告げる紫の狼煙をあげた。それほどに黒い球体は異質であり、直感であれはまずいものだとレオは察知したのだ。
那個從未見過的存在超出雷歐的理解,而它所引發的事態亦然。
見たこともないそれはレオの理解を超えており、同時にそれが起こす事態もレオの理解を超えていた。
唯一的安慰是,儘管近衛騎士曾勸說太過草率,雷歐仍舊升起了紫色狼煙,而結果證明那是正確的。
唯一の救いは、早計すぎると進言する近衛騎士の制止を振り切り、紫の狼煙を上げたことが結果的に正しかったことだろう。
「可惡!」
「くっ!」
雷歐一邊騎乘一邊揮劍。
レオは騎乗しながら剣を振るう。
劍尖所指是一個只剩骨頭的怪物。
その切っ先の先には骨だけのモンスターがいた。
那是被稱作骷髏的下位怪物,屬於不死系的特殊存在,平時幾乎不會出現。
スケルトンと呼ばれる下級モンスターだ。アンデッド系に属する特殊なモンスターであり、普通ではまず発生しないモンスターだ。
雷歐擊碎其胸口的弱點,擊倒了一隻,但那不過是杯水車薪。
弱点である胸部を砕き、レオは一体倒すがそんなものは焼石に水だった。
骷髏如同杯中之水溢出一般,不斷從巴薩烏湧出。
まるでコップから水が溢れ出るようにスケルトンがバッサウから湧いてきていた。
光是眼見的數量就有數百隻以上。
その数は見えているだけで数百はくだらない。
巴薩烏的居民在這股骷髏軍團中驚慌逃竄。
そんなスケルトンの軍団からバッサウの民は逃げまどっていた。
「雷歐納爾特殿下!請後退!」
「レオナルト殿下! お下がりください!」
近衛騎士邊說邊瞬間斬倒圍在雷歐周圍的骷髏。
そう言って近衛騎士がレオの周囲にいたスケルトンを瞬時に切り伏せる。
然而無論斬殺多少,骷髏仍源源不絕地湧出。
だが、どれだけ斬ってもスケルトンは湧いてくる。
「沒完沒了!先撤退吧!」
「キリがありません! 一度退きましょう!」
「不,我們要在這裡阻止他們。」
「いや、ここで食い止める」
「殿下,您還清醒嗎!?」
「正気ですか、殿下!?」
近衛騎士對雷歐的判斷發出近似悲鳴的聲音。
レオの判断に近衛騎士は悲鳴のような声をあげる。
在場的只有雷歐和擔任護衛的近衛騎士隊,還有琳菲亞,以及阿貝爾和他的隊員;總人數說不定連二十都不到。
この場にいるのはレオとその護衛である近衛騎士隊。あとはリンフィア、そしてアベルとそのパーティーメンバーだけだ。総数でいえば二十に届くかどうか。
要阻止數百隻骷髏,不管怎麼想都不可能。
数百を超えるスケルトンを食い止めるのはどう考えても不可能だった。
「若在此撤退,逃難的民眾便會遭到背後襲擊。絕不撤退。就在此處維持戰線。」
「ここで退けば逃げる民が背を討たれる。撤退はしない。この場で戦線を維持する」
「那麼殿下請您後退!」
「ならば殿下はお下がりください!」
「我不會後退。還有什麼要說的嗎?」
「僕は下がらない。他に言うことは?」
雷歐一邊斬殺骷髏一邊質問道。
レオはスケルトンを斬りながら訊ねる。
後退很容易,但那麼一來應該守護的民眾就會陷入危險。
退くのは簡単だ。だが、それをしてしまえば守るべき民が危険にさらされる。
不能為了自保而將民眾置於危險之中。
我が身可愛さに民を危険に晒すわけにはいかない。
目前的雷歐並非皇帝。如果他的性命對帝國來說至關重要,或許會考慮撤退;但現在的雷歐畢竟只是帝位候補。
今のレオは皇帝ではない。その身が帝国にとって重要ならば退くことも考慮したかもしれない。だが、今のレオは所詮は帝位候補。
他的性命並不像皇帝那般重。
その命は皇帝ほど重くはない。
「我來到南部是為了堅持自我。我在此,是因為希望幫助受苦的人,這一點至今未曾改變。你們呢?作為近衛騎士在那日奉獻利刃,當初在皇帝面前發的誓言,是否仍然銘記於心?」
「僕は南部に我を通しに来た。苦しむ人を助けたいと願って、この場にいる。それは今も変わらない。君らはどうだ? 近衛騎士として剣を捧げたあの日。皇帝陛下に誓った思いはいまだに胸にあるか?」
面對越來越多湧出的骷髏大軍,原本建議撤退的近衛騎士沉默了。
どんどん沸き上がるスケルトンの軍団に対して、撤退を進言していた近衛騎士は押し黙る。
近衛騎士曾作為皇帝之劍,在皇帝面前宣誓,對所獻的長劍與自身的榮譽發下盟誓。
近衛騎士は皇帝の剣として、皇帝の前で宣誓する。捧げた剣と自らの誇りに誓うのだ。
「我曾發誓要為帝國與百姓獻身,這個誓言不會從心中抹去。」
「帝国と民のためにこの身を捧げると誓いました。胸からその誓いが消えることはありません」
「很好,那就戰鬥吧。於此處爭取到的時間,必定有其意義。」
「よろしい。なら戦うんだ。ここで稼ぐ時間はきっと意味あるモノとなる」
「是!」
「はっ!」
即便如此,已經沒有人再催促雷歐撤退。
それでもはやレオに撤退を促す者はいなくなった。
雷歐也並非只是憑著情緒說要留下。
レオとてただ感情に任せて残ると言ったわけじゃない。
接連湧出的骷髏並非無秩序行動,而是朝附近的敵人聚集。
次々に溢れてくるスケルトンは無秩序に行動しているわけじゃない。近場にいる敵に集まっているのだ。
換言之,正是雷歐他們吸引了這些骷髏。
つまりレオたちがスケルトンを引きつける形となっている。
若在此撤退,失去最近目標的骷髏可能會散布到整個南部地帶。
ここで退けば最も近い目標を失ったスケルトンが南部一帯に散りかねない。
那樣一來,南部的領主們將被迫獨自保衛領地,討伐骷髏也會更加耗時。
そうなれば南部の領主たちは独力で自分の領地の防衛を強いられ、スケルトンを討伐するのも時間がかかる。
考量到帝國,判斷留在此處當『誘餌』是最佳選擇。
帝国のことを考えればこの場に残って〝囮〟になるのが一番だと判断したのだ。
「雷歐納爾特殿下,有件事想商量。」
「レオナルト殿下。ご相談が」
「怎麼了,琳菲亞。別跟我說你也要建議撤退?」
「なんだい、リンフィア。まさか君まで撤退を進言しないよね?」
「後方就是我的故鄉村落。很抱歉,但殿下若撤退的話會帶來大問題。」
「後ろには故郷の村があるんです。申し訳ないですが、殿下に撤退されては困ります」
「果然。你看得很清楚。」
「さすが。よくわかってるね」
得知琳菲亞也有相同想法,雷歐苦笑了一下。
リンフィアが同じ考えに至っていたことにレオは苦笑する。
在南部貴族被懷疑有不法行為的情況下,若骷髏散布到南部,最先受害的會是流民村落。願意出手守護的領主恐怕不多,而真正有能力守住的更少。
南部貴族の不正が疑われている中で、南部にスケルトンが散ることになれば真っ先に被害を受けるのは流民の村だ。おそらく守ろうとする領主は少数だし、守り切れるだけの力を持つ領主はさらに少数だ。
「那麼,是關於什麼的商量呢?」
「それで、どんな相談かな?」
「我們去呼叫援軍吧。」
「援軍を呼びましょう」
一邊說話,琳菲亞一邊清掃圍在雷歐周圍的骷髏。
話をしながらリンフィアはレオの周りにいるスケルトンを掃討していく。
她只是想要一點能好好交談的時間。
少しでいいからしっかりと話す時間が欲しかったのだ。
「援軍?從哪裡來?」
「援軍? どこから?」
「從南部一帶。要派傳令到最近的城鎮。」
「南部一帯からです。もっとも近い街まで伝令を送るんです」
「要催促領主嗎?」
「領主を急かすのかい?」
「不,領主不可靠。要仰賴的是冒險者。只要付報酬,他們不會背叛,而且會發揮作用,就像阿貝爾他們那樣。」
「いえ、領主はあてになりません。頼るのは冒険者です。彼らは報酬さえ払えば裏切りませんし、それなりに働いてくれます。アベルさんたちのように」
「啊,沒錯!拿了那麼多報酬我才不會跑!雖然說真的還是想馬上逃走啦!」
「ああそうだよ! 報酬をたっぷり貰ってるから逃げねぇよ! すぐに逃げたいところだがな!」
在近處作戰的阿貝爾一邊說著這些話,一邊斬殺骷髏,周圍的隊員則向他抱怨。
近場で戦っていたアベルがそんなことを言いながらスケルトンを斬っていく。周りではアベルのパーティーメンバーがアベルに不平を漏らす。
「隊長是被報酬誘惑才會這樣……」
「リーダーが報酬に釣られるから……」
「別怪到我頭上!?我們不是有討論過嗎!?」
「俺のせいにすんな!? みんなで相談しただろ!?」
「不是,明明大家都反對,但隊長卻硬要靠那股莫名其妙的正義感,說什麼不能丟下有困難的村子,所以把大家說服了吧?」
「いや、みんな反対したのに、リーダーが困ってる村を見捨てられるかって謎の正義感を出して押し切ったんじゃないか」
「喂喂!?現在還想把責任推給我?我們是隊伍啊,不是嗎!?」
「おいおい!? ここにきて責任を被せるのはやめようぜ!? 俺たちパーティーだろ!?」
阿貝爾的隊員們一邊打趣,一邊在適當的距離互相掩護。
アベルのパーティーたちはそんな愉快な会話を繰り広げながら、適切な間合いで互いをフォローしあう。
在對抗怪物的戰鬥中,冒險者是專業的。
対モンスター戦において冒険者はプロだ。
確實,若冒險者作為援軍前來,會是強而有力的助力。
たしかに冒険者が援軍としてくれば強力な助っ人となるだろう。
不過。
しかし。
「只有南部那些小分部的冒險者,根本杯水車薪。」
「南部にある小さな支部にいる冒険者だけじゃ焼石に水だ」
「我知道,所以會向整個公會發出請求。」
「それはわかっています。ですからギルド全体に依頼を出します」
「那是怎麼一回事?」
「どういうことだい?」
「要發包一個大型團隊討伐任務。」
「レイドクエストを発注します」
『團隊討伐任務』這個詞讓雷歐在記憶中稍微搜尋了一下。
レイドクエスト。聞きなれない言葉にレオは少し記憶を探る。
他曾經聽過這個詞。
聞いたことがある言葉ではあったからだ。
在記憶深處,應該是小時候從母親那裡聽過的故事裡出現過。
記憶の底。幼い頃に母に聞いた話の中で出てきたはず。
「應該是指能讓大量冒險者參加的大型任務吧?」
「たしか多数の冒険者が参加可能な大規模なクエストのことだね?」
「是的。近年很少舉辦,但這次正合適。」
「はい。最近ではめったに行われませんが、今回はうってつけでしょう」
「順帶一提,為何很少舉辦?」
「ちなみにめったに行われない理由は?」
「單純因為需要大量資金。」
「単純にお金がかかるからです」
雷歐對琳菲亞的回答表示理解。
リンフィアの答えにレオは納得する。
與其投入大量低階冒險者,不如一口氣請來一位高階冒險者,最典型的例子就是SS級冒險者。
低ランクの冒険者を多数投入するよりは、高ランクの冒険者を一人投入したほうがいい。その最たる例がSS級冒険者だ。
相比之下,直接委託SS級冒險者遠比發起團隊任務便宜,團隊任務就是那麼耗錢。
レイドクエストを依頼するよりは、SS級冒険者に依頼したほうがずっと安い。レイドクエストとはそれだけお金がかかるのだ。
「那麼資金從哪裡來?我可是沒帶那麼多錢喔?」
「それで資金のあてはあるのかい? 僕はそこまで持ってないよ?」
「阿爾諾爾特殿下給了我們一大筆資金,就用那筆吧。」
「アルノルト殿下が大金を持たせてくださいました。それを使わせていただきましょう」
「真是的……平日一毛不拔,卻會對別人一時爽快地塞給大筆金額。」
「まったく……普段はお金をぜんぜん使わないのに、他人にはポンと大金を渡すなんて」
「那不就是阿爾諾爾特殿下的作風嗎。他人很溫柔。」
「アルノルト殿下らしいではないですか。お優しい方です」
琳菲亞說著微笑,並將阿爾諾爾特交給她的錢袋遞給雷歐。
そう言ってリンフィアは微笑むとレオにアルから預かった袋を手渡す。
原本以為會由琳菲亞去辦理的雷歐歪著頭。
てっきりリンフィアが行くものと思っていたレオは首を傾げる。
「我覺得由你去辦手續會比較方便吧?」
「君が行ったほうが手続きとか楽だと思うんだけど?」
「不能說完全沒有背叛的可能。讓近衛騎士去會更安心。」
「裏切る可能性がないとは言えません。近衛騎士の方に行ってもらうほうが安心でしょう」
雷歐聽了琳菲亞的話後皺起眉頭。
レオはリンフィアの言葉に眉を顰める。
雷歐已經信任琳菲亞,不認為她會背叛或臨陣退縮,但那只是雷歐的個人信任。
すでにレオはリンフィアを信頼していた。裏切ることも臆病風に吹かれることもありえないと思っていた。だが、それはレオの個人的な信頼だ。
在這個重要關頭,不能把重任交給一名普通的冒險者。
この大事な局面で一介の冒険者に大任を与えるわけにはいかない。
這是琳菲亞考量到雷歐立場後的提案。
レオの立場を考えた上でのリンフィアの提案だった。
「我會留在雷歐納爾特殿下身旁戰鬥。我向阿爾諾爾特殿下承諾過,一定會成為你的助力。」
「私はレオナルト殿下のお傍で戦います。アルノルト殿下にお約束したのです。必ずあなたのお力になると」
「你已經幫了大忙了。有人願意自告奮勇當傳令員嗎!?誰敢自稱絕對不會逃跑!?」
「すでに十分、力になってもらっているよ。伝令役を買って出る者はいるか!? 絶対に逃げないと自負する者は!」
雷歐說著向近衛騎士們詢問。
そう言ってレオは近衛騎士に問いかける。
僅僅徵求傳令員,近衛騎士便不會點頭,因為那像是在敵人面前逃跑。更何況現在要守護的還有正在戰鬥的皇族雷歐,情況更為嚴峻。
ただ伝令役を求めても近衛騎士は頷かない。敵の前から逃げるような行為だからだ。ましてや守るべき皇族のレオが戦っている状況ではなおさらだ。
不過雷歐補充說,他要的是有自信不會逃走的人選。
だが、レオは逃げない自負を持つ者と付け加えた。
若在此處沒有人站出來,就等於沒有自信。
ここで名乗りをあげなければ自分に自信がないということになってしまう。
所有近衛騎士都站了出來,雷歐把袋子交給最擅長馭馬的騎士,並交代任務。
すべての近衛騎士が名乗りをあげる。その中で最も馬の扱いに長けた騎士にレオは袋を渡して指示を出す。
「前往最近的城鎮,向冒險者公會申請團隊討伐任務!冒險者公會能聯絡整個大陸!別忘了也要向帝都回報事件詳情!」
「もっとも近い街へ向かい、冒険者ギルドにレイドクエストを依頼するんだ! 冒険者ギルドは大陸中に連絡を取れる! 帝都に事の詳細を伝えてもらうことも忘れるな!」
「是!我馬上回來!祝武運昌隆!」
「はっ! すぐに戻ってまいります! 御武運を!」
「你也一樣!」
「君もな!」
騎士說罷便奔馳而去。
そう言って騎士は走り出す。
目送騎士離去後,雷歐把視線移向巴薩烏城。
それを見送り、レオはバッサウの街に視線を移す。
黑色球體散發出更不祥的氣息,骷髏的數量絲毫未減。
黒い球体は禍々しい雰囲気を増しており、スケルトンは数を減らさない。
彷彿是地獄的入口。
まるで地獄の入り口だ。
帶著那樣的感想,雷歐便無意識地開始揮舞長劍。
そんな感想を抱きながらレオはただ無心に剣を振り始めたのだった。