最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
序章 兩人的開始
各位,晚上好、午安、早安。我是坦巴。
皆さん、こんばんわ、こんにちわ、おはようございます。タンバです。
初次見面的朋友們,初次見面。不是第一次見面的各位,好久不見。
初めましての人は初めまして。そうじゃない人はお久しぶりです。
這次的作品和以往有些不同,主角以暗中活動的帝位爭奪為主軸,是個會騙敵人也會騙盟友的主角。我以前很少寫這類主角,寫起來很有趣(笑)。
今回の作品は今までとは一味違う感じの作品となっています。主人公が暗躍する帝位争いをメインとなっていますので、敵も味方も騙す主人公となっています。あんまりこういう主人公は書いてこなかったので、書いていて楽しいです笑
那麼,雖是拙文,若能陪我看到最後,將不勝感激。
では、駄文ですが最後までお付き合いいただけると幸いです。
阿德拉西亞帝國,統治著福格爾大陸的中央地帶。
フォーゲル大陸中央部を支配するアードラシア帝国。
以黃金之鷲為象徵,被列為大陸三強之一的強國;其帝都維爾特今日也依舊繁榮。
黄金の鷲をシンボルにかかげ、大陸三強の一つに数えられる強国である。その帝都・ヴィルトは今日もおおいに栄えていた。
在那座帝都的冒險者公會中,出現了一位大人物。
そんな帝都にある冒険者ギルドに大物が姿を現した。
「哇……真的是本人啊……」
「すげー……本物だぞ……」
「喂,而且那個角不是王者米諾陶洛斯的角吧……」
「おい、しかもあの角ってキング・ミノタウロスの角だろ……」
「不會吧……那可是AAA級的稀有魔物啊……是一個人就打倒的嗎……?」
「まじかよ……AAA級のレアモンスターだぞ……一人で倒したのか……?」
眾人低聲議論的,全是驚嘆之詞。
口々に囁かれるのは驚嘆の言葉ばかり。
引人注目的是一位拖著巨大角、全身黑衣的魔導師。他黑髮,身穿長黑袍,但臉上唯一的特徵是戴著一副醒目的銀色面具。
注目を集めるのはデカい角を引きずってきた黒尽くめの魔導師。黒髪だし、着ているのも長い黒のローブだ。だが、唯一顔には特徴的な銀の仮面をつけている。
已經習慣他這副模樣的接待小姐毫不驚訝,照常應對。
すでにその姿に慣れている受付嬢は驚きもせず、普通に対応する。
「辛苦了,西爾伯先生。這是這次的報酬。」
「お疲れ様です。シルバーさん。これが今回の報酬となります」
SS級冒險者──西爾伯。接待小姐喊著我的化名,像往常一樣笑著把報酬遞上來。
SS級冒険者・シルバー。俺の仮の名を呼んで受付嬢はいつもどおり、笑顔で報酬を出してきた。
在場的冒險者們從未見過如此數量的金幣,啪地被遞了出來。
その場にいた冒険者たちが見たことのない量の金貨がポンと差し出される。
理所當然。王者米諾陶洛斯是冒險者公會指定的個體怪物,作為賞金首懸掛著高額懸賞。
当然だ。キング・ミノタウロスは冒険者ギルドが個体指定したモンスター。賞金首として多額の懸賞金が掛けられていた。
不久之前牠還不在帝國領內,A級冒險者組成的大規模隊伍曾來挑戰卻討伐失敗,之後牠才流入帝國領內。
少し前までは帝国領にはいなかったが、A級冒険者が大規模パーティーを組んで挑んだものの討伐に失敗し、帝国領に流れてきた。
所以,是我討伐了牠。
だから〝俺〟が討伐したわけだ。
「謝謝,總是麻煩你了。」
「ありがとう。いつもすまない」
「哪裡,反而是我們受益。大陸上只有五名的SS級冒險者西爾伯先生能在我帝都分部,令我們十分自豪!」
「いえ、こちらこそ助かっています。大陸に五人しかいないSS級冒険者のシルバーさんが我が帝都支部にいるのは鼻が高いですから!」
那位茶色髮的接待小姐這麼說著,臉上露出笑容。
茶色の髪の受付嬢がそういって笑顔を浮かべる。
看著那情景我苦笑著,放下幾枚金幣,朝公會的入口走去。
それを見て俺は苦笑しつつ、いくつかの金貨を置いてギルドの入り口へ向かう。
「那個……?西爾伯先生,這是?」
「あの……? シルバーさん。これは?」
「這一頓我請,大家隨意喝酒。不過,如果再有高難度委託的話,請優先分配給我。」
「この場の全員に奢りだ。酒でも飲んでくれ。ただ、また高難度の依頼の話が来たら俺に優先的に回してほしい」
「啊、好!知道了!」
「あ、はい! わかりました!」
接待小姐高興地緊握著金幣,而公會內的冒險者們更是開心得大肆喧鬧起來。
受付嬢は嬉しそうに金貨を握る。それ以上にギルド内にいる冒険者たちが幸せそうにバカ騒ぎを始めた。
我只接受高難度的委託,所以公會也會優先把高難度的任務交給我;但也有冒險者因此不滿,像這樣發洩一下情緒是很重要的。
俺は高難度の依頼しか受けない冒険者だ。だからギルドも俺に高難度の依頼は優先的に回してくれる。だが、それをよく思わない冒険者だっている。こうやってガス抜きをするのは大切だ。
我也不是能任意行動的身分。
俺も自由に動ける身分じゃないしな。
想到這些,我匆匆離開公會,前往常去的旅店。
そんなことを思いながら俺はさっさとギルドをあとにして、いきつけの宿屋に向かう。
在那裡我脫下銀色面具與黑袍,換上了上流階級的衣服,這些細節我相當講究。
そこで銀の仮面と黒いローブを脱ぎ、服を上流階級のものへ変えた。ここらへんはかなり気を遣っている。
「要是被發現皇子竟然當起冒險者,那可麻煩大了。」
「曲がりなりにも皇子が冒険者やってるなんてバレたら一大事だからな」
「既然您有自覺,就請自重,阿爾諾特皇子。」
「御自覚があるなら自重くださいませ。アルノルト皇子」
無聲無息出現並叫我名字的人,是從母親那代就侍奉的執事塞巴斯提安。金髮的老人已超過六十,但背脊仍挺得筆直,執事服也穿得很得體。
音もなく現れて俺の名を呼ぶのは母の代から仕える執事のセバスチャン。金髪の老人でもう六十を越えるが、背筋はピンと伸び、執事服も見事に着こなしている。
正如他能無聲無息出現所示,這位執事除了本職以外,實力也絲毫未減,真是個了不得的老傢伙。
音もなく現れたことからもわかるとおり、執事以外の実力もまったく衰え知らずのとんでも爺さんだ。
而且正如這位執事所說,我的名字是阿爾諾特·雷克斯·阿德拉,乃此帝國的第七皇子。
そしてこの執事が言ったとおり、俺の名はアルノルト・レークス・アードラー。この帝国の第七皇子だ。
「我不是跟你說過好幾次不要無聲無息出現了嗎?塞巴斯。」
「音もなく現れるなと何度も言ってるだろ? セバス」
「這是習慣,還請見諒。」
「習慣ですのでご容赦ください」
「而且我也不想聽說教。『廢皇子』想做什麼不都由他自己決定嗎?」
「それと説教も聞きたくない。〝出涸らし皇子〟が何をしようと勝手だろ?」
我有一個雙胞胎的弟弟。
俺には双子の弟がいる。
武勇出眾,頭腦明晰,性格良好;無論交付何事,總能迅速達到一流水準的天才。
武勇に優れ、頭脳明晰。性格良好。なにをやらしてもすぐに一流に到達する天才。
明明長得一模一樣,他卻總被誇讚有氣質、優雅;而我則被說成沒有鬥志、缺乏英氣,任人指指點點。聽說求婚者絡繹不絕,雖然是我的弟弟,真讓人憤慨。
同じ顔なのに、品があるとか優美だとか、向こうはやたら称賛される一方、俺は覇気がないとか精悍さに欠けるとか言いたい放題言われてる。求婚者も後を絶たないというから我が弟ながら腹立たしい。
另一方面,我是個無能無氣力的廢材皇子。從小只顧玩樂,因我的放蕩,曾任我家庭教師的許多秀才都放棄了。這種名聲很快傳遍帝都乃至整個帝國,給我取的綽號是把弟弟所有優點都吸走的「被榨乾的皇子」。至今城中各色人等仍以鄙視的目光看我,背地裡不斷說長道短。
一方、俺は無能無気力のダメダメ皇子。子供の頃から遊んでばかりで、その放蕩っぷりに俺の家庭教師を務めた多くの秀才たちが匙を投げた。評判はすぐに帝都全体、そして帝国全体に広がり、ついたあだ名が弟に良いところをすべて吸い取られた〝出涸らし皇子〟。今も城にいるあらゆる人間に蔑んだ目で見られ、陰口を叩かれ続けている。
沒有人對我抱期待,身為皇族卻處於底層;這就是身為皇子的我。
誰からも期待されず、皇族でありながら底辺。それが皇子としての俺だ。
「別在意那些小人的話。他們並不知道你的真正實力。」
「そのような小人の言うことをお気になさいますな。皆、あなたの本当の力を知らぬのです」
「我才不在意。只是被那樣對待而已,誰也沒有資格談論什麼皇子的義務。」
「気にしちゃいない。ただそういう扱いを受けてるんだ。皇子としての義務がどうとか言われる筋合いもないって話さ」
雖然這麼說多少有些卑怯,畢竟是自己先那樣行事,但正是靠著這個藉口,我才能自由自在地過日子。
自分からそういう風に振舞っているのに卑怯な言い分といえば卑怯な言い分だが、この言い分のおかげで俺は自由気ままに生きていける。
然而。
しかし。
「我理解你的說法,但情勢已不同,請立刻返回城裡。」
「言い分はわかりますが、そうも言ってはいられない状況になりました。すぐに城へお戻りください」
「……發生了什麼事?」
「……なにがあった?」
「多米尼克將軍已經過世了。」
「ドミニク将軍がお亡くなりになりました」
「那位老將軍嗎?」
「あの老将軍が?」
他是帝都守備隊的名譽將軍。已退休,雖然沒有特別顯赫的戰績,卻在前線征戰五十餘年並倖存下來。
帝都守備隊の名誉将軍だ。すでに引退した人物で、特別優れた戦歴はなかったが五十年以上も前線で戦い、生き残った人物だ。
憑藉那些功勞,他被任命為帝都守備隊的名譽將軍,並成為意見領袖般的存在。
その功労により帝都守備隊の名誉将軍に任じられ、ご意見番のような立場にいた。
他雖年事已高且有心臟方面的舊疾,但那應該不是會突然致死的病症。
高齢で心臓に病を抱えていたが、いきなり死ぬような病状ではなかったはずだ。
腦中掠過了『暗殺』兩字。
暗殺の二文字が頭をよぎる。
「是那『三人』中的某個人嗎……」
「あの〝三人〟の誰かか……」
「詳情尚不明。但恐怕不會有人去追查犯人。」
「詳細は不明です。しかし犯人が捜されることはないでしょう」
他個性直率,容易樹敵,但談到暗殺,動機就只有一個。
歯に衣着せぬ物言いで敵を作りやすい人物だが、暗殺となれば要因は一つだ。
最近,多米尼克將軍插手了帝位爭奪。向來對皇子皇女吹毛求疵的他,卻開始偏袒一位皇子。
最近、ドミニク将軍は帝位争いに首を突っ込んだ。常々、皇子や皇女に駄目だしをしていた人だったが、一人の皇子だけは気に入って肩入れし始めたのだ。
而那些視之為危險的人,也就是在帝位爭奪中領先的那些人,便下手暗殺了他。大概就是如此。
そしてそれを危険視した者たち。つまり帝位争いで先頭を走る者たちに暗殺された。そんなところだろうな。
畢竟只是名譽將軍,對帝國實質上沒有損失。很可能會被當作病死來處理。
所詮は名誉将軍。実質的な被害は帝国にはない。病死として処理されるだろう。
真正受到打擊的,只有失去盟友的那位皇子。
ダメージがあるのは味方を失った皇子だけ。
那位皇子名為第八皇子,雷奧納爾特·雷克斯·阿德勒,是我的雙胞胎弟弟。
その皇子の名は第八皇子、レオナルト・レークス・アードラー。俺の双子の弟だ。
「雷奧總是自然而然會聚攏支持者……他應該不是刻意為了登基而去建立勢力……」
「レオは自然と味方を作るからな……別に帝位につくつもりで勢力を作ったわけじゃないだろうけど……」
「被視為一股勢力才是問題。這樣一來,雷奧納爾特皇子就被覬覦帝位的人認定為『敵』了。」
「勢力と見なされたことが問題です。これでレオナルト皇子は帝位を狙う方々に〝敵〟と認識されました」
聽了塞巴斯的話,我嘆了一口氣。
セバスの言葉に俺はため息を吐く。
在展開帝位爭奪的繼承者中,有實力的只有三人:第二皇子、第二皇女、第三皇子。
帝位争いを繰り広げる帝位継承者の中で有力なのは三人。第二皇子、第二皇女、第三皇子だ。
這三人各自擁有勢力,其中任何一人登基的可能性都極高。
この三人は各自の勢力を有しており、この三人の誰かが帝位につく可能性は極めて高い。
而其他的繼承者有兩條路可走:要麼投靠他們或至少保持中立,要麼反對他們,追求帝位。
そしてほかの帝位継承者には二つの道がある。一つは味方につくか、せめて中立を保つこと。もう一つは敵対し、帝位を目指すこと。
若選擇後者而敗北,依那三人的性格,頂多被放逐,最壞則會被處刑。這樣的處罰也會波及相關者;以雷奧為例,我們的生母和我都屬於相關者。
後者を選んで負けた場合は三人の性格上、よくて追放、悪くて死刑だ。その処罰は関係する者にも及ぶだろう。レオの場合は俺たちの生母や俺が関係者にあたる。
而雷奧不知不覺地選擇了後者那條路。
そしてレオははからずも後者を選ぶ形となった。
現在才去拉攏人或宣示中立已經沒有意義。既然如此,也沒辦法。
今更味方についたり、中立宣言は意味ないだろう。こうなっては仕方ない。
「只能把雷奧推上皇位了嗎……」
「レオを皇帝にするしかないか……」
「您沒有親自成為皇帝的打算嗎……?」
「ご自身が皇帝になるという道はないのですか……?」
「我哪配當皇帝。那些麻煩事我一向丟給弟弟,這次也讓他來處理吧。」
「俺が皇帝なんて柄かよ。面倒なことは全部弟に投げてきた男だぞ? 今回もそうさせてもらう」
我本想過隨心所欲的冒險者生活,但照這樣一直下去,無異於直奔死刑的結局。
気ままに冒険者ライフといきたかったが、このままじゃ死刑まっしぐらだ。
雖然極其麻煩,但也沒辦法。
面倒極まりないが仕方ない。
那就為了弟弟暗中活動吧。
弟のために暗躍するとしよう。
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我從位於帝都中央、宛如利劍般聳立的帝劍城返回後,馬上就往雷歐納爾特的房間走去。
帝都の中央にある剣のような城、帝剣城に戻った俺はすぐにレオナルトの部屋に向かっていた。
但在途中卻碰巧遇到了幾位大臣和貴族。
しかし、その途中で数人の大臣と貴族にばったり遭遇してしまった。
「哎呀哎呀,阿爾諾特皇子。今天看起來也精神奕奕啊」
「これはこれはアルノルト皇子。今日もお元気そうですな」
「幸好如此」
「おかげさまでな」
「是啊,阿爾諾特皇子每天看起來都很無憂無慮,讓人好生羨慕。相較之下,雷歐納爾特皇子據說每天都在勤練各種功課」
「ええ、アルノルト皇子は毎日毎日お気楽そうで羨ましいですよ。それに引き換え、レオナルト皇子は毎日さまざまな稽古に励んでいるとか」
「那傢伙不像我,確實更有天賦」
「あいつは俺と違って出来がいいからな」
「完全沒錯!繼三位兄姊之後,他還打算加入爭奪帝位的行列。阿爾諾特皇子也不能坐視不管啊」
「まったくもってその通り! 三人の兄姉様方に続いて、帝位争いにも加わる予定だとか。アルノルト皇子も負けてはいられませんなぁ」
「拿雷歐納爾特皇子來相比未免太可憐了吧!就算是雙胞胎,阿爾諾特皇子和雷歐納爾特皇子之間的才能確實有差距!」
「これ、レオナルト皇子と比べるのはお可哀想であろう! アルノルト皇子とレオナルト皇子は双子といっても才能に差があるのだぞ!」
「喔喔!是是,的確如此。實在失禮了」
「おお! そうであったそうであった。これは失礼を」
「別放在心上。說的都是事實」
「気にするな。全部事実だ」
我這麼一說便從他們身旁走過。
そう言って俺はそいつらの横を通り過ぎていく。
他們恭敬地低著頭,卻全都在看不起我。那種表面恭維實則無禮的語氣和措辭,是因為他們知道我不會去向皇帝告狀,即便告了也不會有人理會。
恭しく頭を下げているが、全員が俺を馬鹿にしている。慇懃無礼な口調や言葉も俺が皇帝に告げ口をしないし、したところで聞いてもらえないと知っているからだ。
在皇族中只有我沒有被當成皇族對待。地方的貴族還好說,但身在帝都的貴族和大臣們是從心底裡瞧不起我。
皇族の中で俺だけは皇族としての扱いを受けていない。地方の貴族はともかく、帝都にいる貴族や大臣たちは心底、俺のことを舐め切っている。
不過,那也是因為我自己一直那樣表現的緣故。
ま、そういう風に俺が振舞っているからなんだが。
我之所以不改變行為,是因為我覺得那樣挺好。正因為沒人理會我,我才能以西爾瓦的身分活動,做自己想做的事。
振舞いを変えないのはそれでいいと思っているからだ。誰も俺を気にしないからこそ、シルバーとして活動できるし、好きなことをやってられる。
作為皇子要做自己喜歡的事,就只能把自己置於這種立場。
皇子の身分で好きなことをやるならばこういう風な立場に身を置くしかないってわけだ。
一邊這麼想,我來到雷歐的房間。
そんなことを思いながら俺はレオの部屋にたどり着く。
「打擾了──」
「邪魔するぞー」
「哥哥……」
「兄さん……」
沒敲門就闖進房間,見到雷歐坐在椅子上垂著頭。年齡十八,當然跟我同歲,但因為他比較沉穩,常被看成比我年長。
ノックもせずに部屋に入ると椅子に座って項垂れたレオがいた。年は十八。当然、俺と同い年だが落ち着きの関係かレオのほうが年上に見られることが多い。
外貌完全一模一樣,但雷歐把頭髮梳得整齊,而我頭髮蓬亂。衣著方面雷歐穿得端正,我則衣衫不整。背脊雷歐挺直,我則駝背。長大後倒是比較少被人認錯了。
容姿は完全に瓜二つだが、レオは髪をきちんと整えているのに対して、俺はぼさぼさ。着ている服もレオはきちんと着ているのに対して、俺は着崩している。背筋もレオは伸びているが、俺は猫背。わりと成長してから間違えられることはなくなった。
那個雙胞胎弟弟雷歐的臉色看起來十分憔悴。
そんな双子の弟、レオの顔は憔悴しきっている。
看到那張和我一模一樣卻沉鬱的臉,連我的心情也跟著低落。
自分と瓜二つの顔が沈んでいるのを見るとこっちまでテンションが下がるな。
「我聽說了。那個老頭好像死了」
「話は聞いた。あの爺さんが死んだらしいな」
「嗯……」
「うん……」
「據說大概是被暗殺吧?」
「多分暗殺だろうって話だが?」
「……恐怕是吧」
「……恐らくね」
也不會有人天真地說『兄姊不會下手暗殺』這種幼稚話吧。
さすがに兄や姉が暗殺するはずがない、なんて青臭いことは言わないか。
就情況來看,暗殺的可能性最高。
状況的に考えれば暗殺の可能性が一番高い。
「那要怎麼辦?」
「どうすんだよ?」
「……我不想和家人爭鬥」
「……僕は身内で争うなんてしたくない」
「就知道你會這麼說」
「言うと思った」
雷歐根本沒打算謀奪帝位。
レオは帝位を狙う気なんてさらさらなかった。
只是周遭因為被雷歐的人格所吸引的人開始動了心,其中以多米尼克最為積極。
ただレオの人柄に惹かれた周りがその気になっただけだ。その筆頭がドミニクだった。
正如剛才所說,雷歐本人對於在家族內爭奪帝位是持否定態度的。
レオ自身は今いったように帝位を身内で争うことに否定的だったわけだ。
然而,才華出眾且人格優秀的雷歐,不論他本人意願如何,正逐漸成為繼第二皇子、第二皇女、第三皇子之後的第四勢力。
だが、才能に恵まれ、人格にも優れるレオは本人の意思とは関係なく第二皇子、第二皇女、第三皇子に次ぐ第四勢力となりつつあった。
因此,那個煽動他的人被暗殺了。
だから焚きつける者が暗殺された。
可是,這並不代表雷歐能因此平安無事。無論三人中的誰成為皇帝,等待他的都是一片黯淡的未來。
しかし、だからといってレオが無事に済むわけじゃない。三人の誰が皇帝になっても待っているのは暗い未来だ。
「你已經被當作敵人了。若不加入帝位之爭,等待你的只有死亡,這也會牽連到我和母上。」
「お前はもう敵として認識されてる。帝位争いに加わらないなら、待っているのは死だけだぞ。そしてそれは俺や母上も一緒だ」
「嗯……我知道……對不起」
「うん……わかってる……ごめん」
「別道歉了,先把方針說清楚。」
「謝るなよ。それより方針を示せ」
「……只能參與帝位之爭。」
「……帝位争いに加わるしかない」
雷歐帶著苦澀的表情開口說道。
苦渋の決断といった表情でレオは告げた。
如果只是雷歐一人,即便牽涉到性命,他大概也會選擇退讓。但正因為可能會波及周圍的人受到傷害,才促使他決意爭奪帝位。
レオだけならたぶん命に関わるとしても引き下がっただろう。しかし、周りに害が及ぶ可能性がレオに帝位を目指させた。
畢竟他就是那種人,大家都想伸出援手,並懇求他成為皇帝。
結局、そういう奴だからみんな手を貸したがるし、皇帝にと求める。
在我看來,他太溫柔了,似乎不太適合當皇帝……但這種話說了也沒用。
俺からすれば皇帝になるには優しすぎる気もするが……そこは言っても仕方ないだろう。
既然如此,就非讓他成為皇帝不可。
こうなった以上は絶対に皇帝になってもらうしかない。
「我雖然力量有限,但會協助。你先去拉攏盟友、建立勢力,勢力一大,他們就不敢輕易出手。」
「俺も微力だが協力する。お前はとにかく味方を集めて勢力を作れ。デカくなれば向こうも手を出せなくなる」
「嗯……哥哥你呢?」
「うん……兄さんは?」
「我會另覓盟友。但別抱太大期待。有力的大臣和貴族基本上都屬於上面那三人的派系。」
「俺は俺で味方を探す。ただあんまり期待するな。有力な大臣や貴族は基本的に上の三人の派閥に属しているからな」
「我知道……謝謝你,哥哥。我覺得比起我,你更適合當皇帝……」
「わかってる……ありがとう。兄さん。僕より兄さんのほうが皇帝に向いてると思うけどな……」
「別傻了。如果我成了皇帝,就沒法悠哉過日子。我的人生計畫是迎娶美貌的妻子,過著逍遙自在的生活。為了那個,我一定要讓你成為皇帝!」
「馬鹿言え。皇帝になんてなったら遊んで暮らせないだろうが。俺は美人な妻を迎えて、遊んで暮らすっていう人生設計があるんだ。そのためにお前にはなんとしても皇帝になってもらうからな!」
我一邊說著自私的話,一邊拍了拍雷歐的肩膀。
自分勝手なことを言いながら俺はレオの肩を叩く。
他的身子微微顫抖著。
その体は微かに震えていた。
唉,也沒辦法。就連優秀的雷歐,也把上面的三人當成怪物般的存在。
まぁ仕方ないだろうな。優秀なレオから見ても上の三人は化け物だ。
就能力而言,不管誰成為皇帝,帝國都能維持安定。當然,他們的勢力也非常強大。
能力的には誰が皇帝になっても帝国は安泰といえる。当然、その勢力も強大。
但再怎麼強大也不是無敵。正因為三人互相爭鬥,才讓雷歐也有了機會。
だが、いくら強大でも無敵じゃない。三人が争っている状況だからこそレオにもチャンスがある。
「先從拉攏盟友、爭取父上的認可開始吧。」
「とりあえず味方を増やし、父上に認めてもらうところから始めるか」
「沒錯。最終決定繼承人的,還是父上。」
「そうだね。最終的に後継者を決めるのは父上だしね」
「那麼,我們要怎麼讓皇上認可我們呢?」
「さて、我らが皇帝陛下にどうやって認めてもらおうかね」
於是,我們這對雙胞胎的帝位爭奪就此開始了。
こうして俺たち双子の帝位取りが開始したのだった。