最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第七百五十七話 目標
夜晚。
夜。
某處貴族的別墅。
とある貴族の別荘。
一群人趁著黑夜,悄悄包圍著這座早已廢棄不用的別墅。
既に使われなくなっているその別荘の周りを闇夜に紛れながら包囲する集団があった。
三年前的大戰帶走了許多貴族的性命。
三年前の大戦にて多くの貴族が命を落とした。
因此,帝國各地散落著不少仍無定主的宅邸。
その結果、帝国各地にはいまだ持ち主が定かではない屋敷が点在していた。
即便想要確認,許多文件在帝都的戰鬥中已經遺失。
確認しようにも、多くの書類は帝都での戦闘で失われてしまった。
結果還是無人照管,只得放任荒廢。
結局、手が行き届かず、放置するしかないのだ。
對於尋找藏身之處的人來說,這反而相當便利。
それは隠れ家を求める者たちにとっては好都合だった。
「時間到了」
「時間です」
「突入,無一人可放過!」
「突入。一人も逃すな」
下達指示的是一名宛如雕像般英挺的美丈夫。
指示を出したのは彫刻のような美丈夫。
他本人也手持兩把劍衝了上去。
自身も二本の剣をもって、突入していく。
「我們是奈爾貝·里特!停止抵抗!!」
「ネルベ・リッターだ! 抵抗はやめろ!!」
一邊喊出警告,那些顯示出抵抗意圖的人便被迅速斬倒。
警告はしつつ、抵抗の意志を見せた者はことごとく斬り伏せていく。
「已全部制伏!」
「制圧完了いたしました!」
「找到目標了嗎?」
「ターゲットはいたか?」
「是!已確保!」
「はっ! 確保いたしました!」
「帶來!」
「連れて来い」
奈爾貝·里特的隊長拉斯大佐下令,命手下將以此別墅為據點的人帶了過來。
ネルベ・リッターの隊長、ラース大佐は部下にそう命じて、この別荘を拠点としていた人物を連れて来させた。
「我本不想在這種地方見到您,萊納·馮·霍爾茲瓦特『侯爵』。」
「このような場所ではお会いしたくはありませんでした。ライナー・フォン・ホルツヴァート〝侯爵〟」
被捕的是霍爾茲瓦特家的次子──萊納。
捕まったのはホルツヴァート家の次男、ライナーだった。
萊納嘆了口氣,回答道。
ラースの言葉にライナーはため息を吐きながら告げる。
「我是公爵,大佐。」
「公爵だ、大佐」
「那是三年前的事。現在您是侯爵。阿爾滕堡家也是如此。陛下與皇太子陛下已赦免了那些曾追隨埃里克殿下卻在關鍵時刻拋棄他的人,不過爵位被降了一級,官職也被沒收。」
「三年前の話です。今は侯爵です。それはアルテンブルク家も同様。エリク殿下に付き従い、そして土壇場でエリク殿下を見限った方々を陛下と皇太子殿下はお許しになられた。ただし、爵位は一つ格下げになり、役職も没収となりましたが」
「不只我一人對那項處分不服。」
「その処置に納得していないのは僕だけじゃない」
說著,萊納露出一副自信滿滿的表情。
そう言いながらライナーは余裕の表情を浮かべる。
別墅內的人已全數被拘捕。
この別荘にいた者たちは皆、捕縛した。
現在正搜尋是否有人逃脫。
現在、逃げた者がいないかも捜索中だ。
但拉斯見那份從容,心裡覺得有所不妥。
けれど、この余裕。何かあるとラースは踏んだ。
「所以你們打算向陛下與皇太子舉兵嗎?」
「それで陛下と皇太子殿下に弓を引いたわけですか」
「別亂扣帽子。我們這裡只是在和同伴談話。當然,也在討論復權的事,但光憑那就說我們要舉兵,實在令人不服。我們只是想奪回權力,並非發動叛亂。」
「言いがかりはよしてくれ。ここでは仲間と話していただけだ。もちろん、自分たちの復権を話し合っていたが、それだけで弓を引くと言われるのは心外だな。あくまで権力を取り戻したいという話であって、反乱じゃない」
三年前的大戰使帝國勢力圖大幅改變。
三年前の大戦で帝国の勢力図は大きく変わった。
追隨埃里克的人多數下臺,取而代之的是以實力論拔擢上來的諸多要員。
エリクについた者たちの多くは失脚し、代わりに実力主義で多くの者が重要な役職に採用された。
其中當然有大量來自雷奧納爾特陣營的人。
もちろん、その中にはレオナルト陣営の者が多く含まれていた。
理所當然。
当然だ。
畢竟皇位之爭的勝利者是雷奧納爾特陣營。
帝位争いの勝者はレオナルト陣営だったのだから。
「我們已掌握情報:你們似乎計畫襲擊在帝都舉行的皇太子殿下與宰相閣下的婚禮,是嗎?」
「すでに情報は得ています。帝都での皇太子殿下ならび宰相閣下の結婚式を襲撃する計画を立てていたそうですね?」
「我不知道這回事。若屬實那真是嚴重事態。你們本不該在這裡鬧事吧?」
「知らない話だな。本当なら由々しき事態だ。君たちはここを襲撃している場合じゃないはずだが?」
「別裝傻了。你們應該已用古代魔法文明的遺物安排好襲擊流程,並招集能操控它們的魔導師。」
「とぼけるのはおやめください。古代魔法文明の遺物を使って、襲撃する手はずを整え、それを扱える魔導師を招集したはずです」
「那種東西不存在。」
「そんなものは存在しない」
看著堅稱不知情的萊納,拉斯眯起眼睛。
知らないという態度を貫くライナーを見て、ラースは目を細める。
情報無誤。
情報に間違いはない。
那批遺物確實被運進了這裡。
ここに遺物は運び込まれた。
我們就是在確認了那點後才行動突入的。
それを確認したうえで突入しているのだ。
然而。
けれど。
「隊長!找到地下室了!」
「隊長! 地下室を見つけました!」
「馬上過去!」
「すぐ行く」
拉斯把萊納交給部下,與他們一同衝入地下室。
ラースは部下にライナーを任せて、部下と共に地下室に突入する。
但裡面只有幾件破損的魔導具和一個巨大的魔法陣。
しかし、そこにあったのは壊れたいくつかの魔導具と大きな魔法陣。
「啧」
「ちっ」
拉斯啧了一聲,掉轉馬頭。
舌打ちをして、ラースは踵を返す。
那是個用於傳送的魔法陣。
そこにあったのは転移の魔法陣。
大概是把幾件魔導具組合起來實現的……。
いくつかの魔導具を組み合わせて、それを行ったのだろうが……。
「既然能準備到這種程度,協力者肯定比想像中更多。透過冒險者公會與帝都聯繫,我們立刻回帝都。」
「これほどの用意ができるとなると想像以上に協力者がいる。冒険者ギルドを通して、帝都と連絡を取れ。我々はすぐに帝都へ戻るぞ」
古代魔法文明的遺物在市面上幾乎看不到。
古代魔法文明の遺物は市場にはめったに出回らない。
凡是流通的,都走黑市暗道。
出回るのは裏ルート。
若要從那裡大量購買物資,需要相當龐大的資金。
そこから大量の物品を購入するとなると、相当な金がいる。
萊納等失勢的貴族只是掩護。
ライナーたち失脚した貴族たちは隠れ蓑。
敵人比想像中還龐大。
敵は想像以上に大きい。
「怎麼樣?大佐,沒找到吧?」
「どうかな? 大佐、なかっただろう?」
「……為何要背叛至此?背棄戈登殿下、背棄埃里克殿下,這回又背棄陛下與皇太子殿下。為何要走到這一步?」
「……なぜ裏切るのです? ゴードン殿下を裏切り、エリク殿下を裏切り、此度は陛下と皇太子殿下を裏切った。なぜそこまで裏切るのです?」
「我們只是依情勢選邊而已。我們是霍爾茲瓦特公爵家,就這樣小心翼翼地周旋,保全了這血脈。那是對的。霍爾茲瓦特公爵家至今仍然存在,不像那些喪命或『消失的傻瓜』。」
「情勢によってつく陣営を選んでいるだけさ。僕らはホルツヴァート公爵家。そうやって慎重に立ち回り、この血を守り抜いてきた。それは正しかった。ホルツヴァート公爵家はいまだ存続している。命を落としたり、〝消えた馬鹿者〟とは違って、ね」
「是嗎,那麼現在你們就缺了慎重。」
「なるほど、では今は慎重さに欠けましたね」
說罷,拉斯冷不防將劍直刺入萊納的胸膛。
そう言ってラースはスッと剣をライナーの胸に突き刺した。
萊納根本沒想到會中劍,瞪大眼想說些什麼,話音未落便滿口噴血。
まさか自分が刺されると思っていなかったライナーは目を見開き、何かをしゃべろうとするが、その前に口いっぱいに血が溢れる。
「咳……」
「こふっ……」
「我們是『傷痕之騎士』。教導不知忠義者何為真忠。皇太子殿下已下令……不要取你的性命。霍爾茲瓦特公爵家是……我兄長幼年玩伴的家門。然而,即便如此我也要取你性命。對於不懂忠義、禮節、恩義的愚者我可原諒,但絕不容許對『主』的侮弄。」
「我々は傷跡の騎士。忠義を知らぬ者に真の忠義を教える者。皇太子殿下は……あなたの命を取るな、とご命令された。ホルツヴァート公爵家は……兄の幼馴染の家だから、と。しかし、それでも私はあなたの命を貰い受ける。忠義、礼儀、恩義、それらを知らぬ馬鹿者は許すが……〝主〟への愚弄は決して許さない」
拉斯靜靜地對萊納說完,拔出長劍,拂去血跡。
ラースは静かにそうライナーに告げると、剣を引き抜いて、その血を払う。
「向帝都前進!」
「帝都へ向かうぞ!」
拉斯跨上坐騎,下達出發命令。
ラースは馬に跨り、号令をかける。
然而,敵人已利用傳送離去。
しかし、敵は転移で移動した。
既然是被引誘出來,從這裡能否及時趕上就成了未知數。
誘い出される形となった以上、ここから間に合うかどうかは微妙なところだ。
「能召喚召喚獸的法杖……若規模夠大,恐怕會出大事。」
「召喚獣を召喚する杖……その規模次第ではまずいことになるかもしれん」
拉斯低聲喃喃,繼續馳騁。
呟きながら、ラースは駆け続けるのだった。
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「北部發生海嘯!!收到北部貴族增援請求!!」
「北部にて津波発生!! 北部貴族より増援要請が届いています!!」
婚禮的前一天。
結婚式の前日。
就在原本應該風光亮相的日子,傳來了這樣的通報。
いよいよ晴れ舞台という日に、そんな報告が飛び込んできた。
若海嘯成災,就必須投入相當的軍力應對。
津波が発生したとなれば、それなりの戦力を投入する必要がある。
然而目前大批兵力已分派去戒護婚禮。
だが、結婚式の警護に戦力を割いている状況だ。
要立刻抽調整編的部隊前往相當困難。
いきなりまとまった戦力を派遣するのは難しい。
「克洛艾小姐在哪兒?」
「クロエさんは?」
「她剛去了東部討伐魔物!」
「東部のモンスター討伐に向かったばかりです!」
「那就與北部國境守備軍聯合應對海嘯!向王國的SS級冒險者求援!」
「それなら北部国境守備軍と合同して、津波へ対処! 王国のSS級冒険者に応援要請を!」
「但那樣會花太多時間!」
「しかし、それでは時間が掛かりすぎます!」
下達命令的同時,雷奧納爾特也明白這點。
指示を出しながら、レオナルトもそのことはわかっていた。
時間拖得越久,民間的災情就會越嚴重。
時間がかかれば、それだけ民の被害が広がる。
「我去。」
「私が行くわ」
對猶豫的雷奧納爾特,艾爾娜如此說道。
迷うレオナルトに対して、エルナがそう告げた。
雷奧納爾特臉色一變。
レオナルトは顔を歪ませる。
那意味著什麼。
それが意味することは。
「艾爾娜……可是……」
「エルナ……けど……」
「我本想參加你的婚禮……但沒辦法。作為近衛騎士,驅散你心中的不安是我的職責。」
「あなたの結婚式は出たかったけれど……しょうがないわ。近衛騎士としてあなたの不安を払拭することが私の役目だもの」
青梅竹馬的婚禮。
幼馴染の結婚式。
艾爾娜也很期待。
エルナとて楽しみにしていた。
雷奧納爾特最想邀請的人正是艾爾娜。
何よりレオナルトがぜひ招待したい人物がエルナだった。
從小相識的朋友。
子供の頃からの友人。
比家人還親近。
家族よりも家族に近い。
要派遣這樣的艾爾娜上陣,讓雷奧納爾特有些抗拒。
そんなエルナを派遣することは、レオナルトには抵抗感があった。
他一方面想讓她出席婚禮,另一方面也希望多年來一直忙於尋找魔導具的艾爾娜能露出笑容。
それは自分の結婚式に出席してほしいという思いもあったが、この数年、ずっと魔導具の捜索ばかりをしているエルナに笑ってほしかったから。
他原以為這會是個好機會。
そのよい機会だと思っていた。
然而。
なのに。
「……命令艾爾娜·馮·阿姆斯貝格以及近衛第三騎士隊出擊。」
「……エルナ・フォン・アムスベルグならびに近衛第三騎士隊に出撃を命じる」
私情終究是私情。
私情は所詮、私情。
現在不是為私情猶豫的時候,要為百姓著想。
民のために迷っている場合ではない。
因此,雷奧納爾特下達了命令。
だから、レオナルトは命令を下した。
以皇太子的身分。
皇太子として。
艾爾娜也以騎士的禮節回應了命令。
それにエルナも騎士の礼で応えた。
第三近衛騎士隊立刻出發。
すぐに第三近衛騎士隊は出撃していく。
幾乎就像交替一般,遲到的藩王一行也進入了帝都。
それと入れ替わるようにして、遅れていた藩王一行が帝都へ入ったのだった。