最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第七百七話 你的判斷
作者出差,明日暫停更新,敬請見諒m(__)m
作者出張のため、明日の更新はお休みさせていただきますm(__)m
劍與劍交擊。
剣と剣がぶつかり合う。
交鋒片刻後,拉斐爾退後一步。
鍔迫り合いのあと、ラファエルは一歩引いた。
從一開始就幾乎全力揮出一擊。
最初からかなり全力で一撃を放った。
艾爾娜接住了那一擊。
そんな一撃をエルナは受け止めた。
在那時點,毫無疑問她比克洛伊還要強。
その時点で、クロエより強いのは間違いない。
即便如此。
それでも。
拉斐爾確信艾爾娜已經被削弱。
ラファエルはエルナの弱体化を確信した。
「你現在還沒恢復到本來的狀態就出來,這樣可以嗎?」
「本調子じゃないのに出てきていいのかい?」
「就算沒完全恢復,像你這種程度我也能應付。」
「本調子じゃなくてもあなたくらいならどうとでもなるわ」
她沒有說出奇怪的逞強話。
変な強がりは言わない。
身體還無法順利發力。
まだ上手く体に力は入らない。
憑過去的經驗劍能揮動,但頭腦與身體並未協調一致。
これまでの経験で剣は振るえるが、頭と体が一致していない。
艾爾娜只是憑著身體的感覺在戰鬥。
体の感覚だけでエルナは戦っていた。
即便腦袋在思考該如何揮劍,身體早已記住該怎麼做。
頭ではどうやって剣を振ればいいのか、そんなことを考えていても、体が覚えている。
那份身體的記憶,正是現在艾爾娜力量的來源。
その体の記憶だけが今のエルナの強さだった。
「以你現在的狀態,是打不贏我的吧?你不如躲在仙姬的結界裡比較好?」
「今の君じゃ僕には勝てないよ。仙姫の結界に閉じこもっていたほうが良かったんじゃないかい?」
「別再讓我說了。像你這種程度,我能輕鬆應付。」
「何度も言わせないで。あなたくらいならどうとでもなるわ」
艾爾娜說完便發起攻勢。
そう言ってエルナは攻撃を仕掛ける。
頭腦仍然不靈光。
いまだに頭は働かない。
彷彿有一層薄霧籠罩著她。
靄でもかかっているかのようだ。
然而,一旦握劍投入戰鬥,身體便會自動反應。
けれど、剣を握って戦闘となれば体が勝手に動く。
數道強力攻擊接連襲來。
強力な攻撃がいくつも飛ぶ。
一邊招架那些攻勢,拉斐爾笑了。
それらを受け止めながら、ラファエルは笑う。
「唉……就這點本事啊。阿爾諾特皇子的死,讓你受了那麼大的打擊嗎?」
「やれやれ……この程度とは。そんなにアルノルト皇子が死んだのがショックだったのかい?」
一瞬間。
瞬間。
艾爾娜的劍朝拉斐爾的脖子刺去。
ラファエルの首にエルナの剣が向かった。
速度遠遠超過剛才。
先ほどまでとは段違いの速度。
來不及反應,只能依靠風之障壁。
反応できず、風の障壁に頼るしかなかった。
但那道風之障壁也被突破,拉斐爾好不容易扭頭閃避開來。
けれど、その風の障壁も突破されて、ラファエルはなんとか首をひねって回避する。
即便如此,他還是受了傷。
それでも傷はついた。
「多嘴會惹禍呢?」
「口は災いの元よ?」
「原來如此……」
「なるほど……」
拉斐爾急忙拉開距離,重新架起劍勢。
咄嗟に距離を取ったラファエルは、剣を構えなおした。
眼前的艾爾娜確實被削弱了。
目の前のエルナは確かに弱体化している。
不過,她依然是艾爾娜·馮·阿姆斯貝爾格。
それでも、エルナ・フォン・アムスベルグであることに変わりはない。
拉斐爾重新振作精神,低聲說道。
気合を入れなおしたラファエルは呟く。
「你知道我的目的嗎?」
「君は僕の目的を知っているかい?」
「不可能知道的吧」
「知るわけないでしょ」
「我的目的就是根絕勇者之血脈。『這種血』的存在正是禍害的根源。」
「僕の目的は勇者の血の根絶さ。〝こんな血〟があるから悪いんだよ」
拉斐爾這麼說著,伸手擦拭脖子上的傷。
そう言ってラファエルは首についた傷を手で拭う。
沾在手上的鮮紅血跡。
その手についた赤い血。
可憎的血。
忌々しい血。
他一邊喃喃自語,一邊摘下了鏡片。
そう呟きながら、ラファエルは目からレンズを外す。
接著他把水壺裡的水潑在自己身上。
そして水筒の水を被った。
摘下鏡片後,露出的本來瞳色是翡翠色。
レンズを外したあと、出てきた本来の瞳の色は翡翠色。
特殊塗料脫落後的髮色是櫻花色。
特殊な塗料が落ちたあとの髪色は桜色。
那是勇者一族的特徵。
それは勇者の家系の特徴だった。
「這血……讓我不幸。」
「この血が……僕を不幸にした」
「就只有這些嗎?」
「それだけかしら?」
艾爾娜看著拉斐爾的瞳色與髮色,並沒有感到驚訝。
エルナはラファエルの瞳や髪色を見ても驚かない。
如今再被告知他流著和我相同的血,已經不足為奇。
今更、自分と同じ血が流れていると言われても驚くには値しなかった。
他能與我勢均力敵。即便他擁有勇者之血,也不奇怪。
自分と互角に打ち合えているのだ。勇者の血を引いていたとしても、不思議ではない。
「就只有這些嗎?真令人驚訝呢。」
「それだけとは驚いたね」
「流血雖然是大罪,但並非前所未有。還要繼續以悲劇自居嗎?」
「血の流出は大罪ではあるけれど、今までなかったわけではないわ。悲劇自慢は終わり?」
「你這麼說真讓人惱火,那這個怎麼樣?」
「そう言われると癪だな。それじゃあこんなのはどうだい?」
說罷,拉斐爾釋放了自身的風之力。
そう言うとラファエルは自らの風の力を解放した。
那是先前決戰中曾多次見過的同類之力。
それは先の決戦で幾度も見たものと同種だった。
無疑是權能。
間違いなく権能。
然而,權能是惡魔專有的力量。
しかし、権能は悪魔だけの力。
「將勇者之血與惡魔之血混合會有什麼結果?我就是那個實驗體。」
「勇者の血と悪魔の血を混ぜたらどうなるか。その実験体が僕さ」
「所以你選擇了投靠惡魔一方,是吧?」
「それであなたは悪魔を選んだわけね」
「……我根本沒有選擇的權利。我的母親是被惡魔附身的魔女,父親則是年邁的先代艾梅爾特劍爵。被惡魔附身的人生下孩子會怎樣?這就是結果。經過數次失敗後,他們終於成功與最上等的血脈混合。從小我就能操縱風,我還以為那是魔法;當我發現那是惡魔之力時,你能理解我的心情嗎?」
「……選ぶ権利なんて僕にはないさ。僕の母は悪魔が憑依した魔女だった。そして父は高齢だった先代エメルト剣爵。悪魔が憑依した人間が子供を産んだ場合、どうなるのか? その結果さ。幾度の失敗の果てに、最高の血とのブレンドに成功したわけだ。昔から風は操れた。魔法だと思っていたよ。それが悪魔の力だと知った僕の気持ちがわかるかい?」
「我不懂。」
「わからないわね」
「大概吧。現任的艾梅爾特劍爵在找尋我的母親。因為強行附身而幾近力竭的母親,為了保護我,她安排讓我被皇帝陛下收為受保護者。那個惡魔竟然愛我,真可笑。於是我在孤兒院長大,在像父親般溫柔的皇帝陛下的關懷下成長。幼年的我曾立志成為近衛騎士,但現實卻殘酷──艾梅爾特劍爵告訴我我是『大罪之子』,然後……我發現自己比那更為罪孽深重。既是勇者的後裔,又是惡魔之子,我從出生那一刻起就不該存在。」
「だろうね。今代のエメルト剣爵は僕の母を探していた。無理な憑依で力尽きようとしていた母は、僕を守るために僕が皇帝陛下に保護されるように仕組んだ。悪魔のくせに僕を愛したわけだ。笑わせる。そのせいで、僕は孤児院で育った。父のように優しい皇帝陛下に見守られてね。幼い僕は将来、近衛騎士になると励んだ。それなのに現実は残酷だった。お前は大罪の子だとエメルト剣爵からは告げられ、そして……自分がそれ以上に罪深い存在だと知った。勇者の子孫でありながら、悪魔の子。僕は生まれた瞬間から存在してはいけない者だった」
拉斐爾一邊說著一邊笑了起來。
ラファエルは語りながら笑う。
艾爾娜只是靜靜地聽著那些話語。
その言葉をエルナはただ聞いていた。
然後。
そして。
「即便被視為大罪之子,也應該能為陛下效力。至少侍奉在陛下身旁總該被允許。我想報答那位像親生孩子般愛我的陛下,抱著這想法成為了近衛騎士,可當我得知自己注定不被人類赦免時,我別無選擇只好站到惡魔那邊。我曾像父親一樣敬慕陛下,但若陛下知道我的出身,陛下會殺了我。那個我最想得到認可的人不會認可我,悲哀吧?然而……你那半數相同的血脈卻被捧為神童,與陛下宛若真正的家人。世界多麼殘酷啊,我也可能曾擁有那樣的未來。因此我要根絕勇者的血,那血既引來幸福也招來不幸。」
「大罪の子でも陛下の力になれるはず。陛下の傍にお仕えすることくらいは許されるはず。実の子のように愛してくれた陛下に恩を返そう。そう思い、近衛騎士になったのに……自分が人類からは決して許されない存在だと知った時点で、僕は悪魔側を選ぶしかなかった。父のように陛下を慕っていた。けれど、僕の出自を知れば陛下は僕を殺すだろう。世界で一番認められたい人に認められることはない。悲劇的だろう? それなのに……半分は同じ血を引く君は神童だともてはやされ、陛下とは本当の家族のようだった。世界はなんて残酷なんだろうね? 僕にもそんな未来があったかもしれないのに。だから僕は勇者の血を根絶する。この血は幸も不幸も引き寄せる」
「結束了嗎?」
「終わりかしら?」
艾爾娜簡短地問道。
短くエルナは問いかける。
對於艾爾娜那樣的態度,拉斐爾皺起了眉頭。
そんなエルナの態度にラファエルは眉をひそめた。
既沒有同情,也沒有憤怒。
同情もなく、かといって怒りもない。
只是帶著一副毫無興趣的神情而已。
ただ、興味のないといった雰囲気だった。
「我覺得你至少應該多點反應吧。這可是你家族的一件大事喔?」
「もう少し反応があってもいいと思うけどね。君の家系の一大事だよ?」
「我不感興趣。血脈與環境無關,一切都是你的決定。」
「興味ないわ。血筋も環境も関係ない。すべてはあなたの判断だもの」
艾爾娜真的毫無興趣。
エルナは本当に興味がなかった。
她對內容本身確實感到驚訝,但也僅止於驚訝。
内容自体には驚いた。けれど、驚いただけ。
興趣並未湧起。
興味は湧かない。
因為。
なぜなら。
「你把背叛那位像父親般敬慕的陛下,歸咎於自己的出身……但背叛是你的判斷。你以為被陛下發現就會被殺,於是深信不疑地背叛了。勇者的血或惡魔的血都無關,僅僅是你心太脆弱罷了」
「父のように慕った陛下を裏切ったのを、自らの出自のせいにしているようだけど……裏切ったのはあなたの判断よ。陛下にバレたら殺される。そう思い込んで、あなたは裏切った。勇者の血も悪魔の血も関係ないわ。あなたの心が弱かっただけ」
「好會說啊。明明從未置身於像我那樣的環境還這麼說。」
「言ってくれるね。僕のような環境に身を置いたこともない癖に」
「是啊。不過,誰都有對環境的不滿。阿爾身為皇族,卻被蔑稱為無用的廢太子,屢遭欺凌,但他從未萌生復仇之念。雷蒂西亞差點被她一心奉獻的王國當作祭品,可她也從未想過報復。我的朋友蓋伊在最外層長大,父親精神不太正常且家境貧困,但他並沒有依附於我或阿爾,而是有自己的生活與堅持。環境重要,出身亦重要;但一個人會成為怎樣的人,仍取決於那個人本身。你現在的樣子,是你做出判斷後的結果。就這樣。」
「そうね。けれど、環境への不満はだれしもあるわ。アルは皇族でありながら、出涸らし皇子と蔑まれ、幾度もいじめられていた。けど、復讐なんて考えなかった。レティシアは尽くした王国によって生贄にされそうになったけれど、復讐なんて考えなかった。私の友人のガイは、最外層で育ったわ。父親はまともではなかったし、貧乏だった。それでも私やアルに縋るようなことはしなかった。自分をもって生きていた。環境は大事、生まれも大事。けれど、どういう人間になるかはその人間次第よ。あなたの今は、あなたの判断の結果。それだけよ」
艾爾娜說完便像話已結束般邁步離開。
エルナはそう言うと話は終わりとばかりに歩き出した。
看到那樣的艾爾娜,拉法爾不禁退了一步。
そんなエルナを見て、ラファエルは思わず一歩退いた。
拉法爾因此瞪大了眼睛。
そのことにラファエルは目を見開く。
對方確實是艾爾娜,然而她已被削弱。
相手は確かにエルナだ。けれど、弱体化している。
如果是現在,肯定能贏。
今なら確実に勝てる。
明明如此卻仍退後了。
それなのに退いた。
他不自覺地感到害怕。
自分が無意識のうちに恐れたのだ。
「不愧是……事事皆被眷顧的人,說話果然不一樣呢」
「さすが……すべてに恵まれた人間は言うことが違うね」
「確實我很幸運……但你也同樣被眷顧。不是誰都能成為近衛騎士,也不是誰都能被陛下像兒子般相待。那些是你自己放棄的」
「確かに私は恵まれているけれど……あなただって恵まれているわ。誰だって近衛騎士になれるわけじゃない。誰だって陛下に息子のように接してもらえるわけじゃない。あなたはそれを自ら捨てたのよ」
艾爾娜一邊說著一邊揮劍。
エルナは言いながら剣を振るう。
自上方斬下的一擊。
上段からの攻撃。
拉法爾接住了看似普通的一擊。
何の変哲もない攻撃をラファエルは受け止める。
但其威力已經不同於剛才。
だが、さきほどまでとは威力が違う。
拉法爾的格擋被震飛了。
ガードの上から吹き飛ばされた。
艾爾娜察覺到光靠思考毫無意義,便只專注於全力攻擊。
頭で考えるだけ無駄だと察したエルナは、ただ全力で攻撃することに集中していた。
那股銳利與沉重,絲毫不像被削弱過的力量。
その鋭さ、重さは弱体化を感じさせないものだった。
「看招!」
「このっ!」
被壓制著。
押されている。
拉法爾雖然驚愕,仍努力想把對方推回去。
その事実にラファエルは驚愕しながらも、なんとか押し返そうとする。
『我也沒有輸。』
自分も負けていないのだ、と。
然而,無法對抗艾爾娜的攻勢。
けれど、エルナの攻撃に対抗することはできない。
艾爾娜在最終階段召喚了聖劍。那代表它可與初代匹敵。即便她找不到戰鬥的意義,或仍在徬徨也一樣。
エルナは聖剣を最終段階で召喚した。それは初代に匹敵するということだ。たとえ戦う意義を見出せなくても、迷っていても。
即便如此,它無疑仍然是最強級。
それでも最強格なのは間違いなかった。
所以。
だから。
「那麼……這招如何!!」
「それなら……こんなのはどうだ!!」
拉法爾後退拉開距離,舉起手臂向天。
ラファエルは距離を取って天に腕を掲げた。
艾爾娜見狀眯起眼睛。
それを見てエルナは目を細めた。
因為她看出他在打算做什麼。
何をしようとしているのか、わかったからだ。
「聽吾之聲,降臨吧!燦爛的星之劍!勇者此刻需要汝!!」
「我が声を聴き、降臨せよ! 煌々たる星の剣! 勇者が今、汝を必要としている!!」
白光自天而降。
白い光が天より落ちてくる。
它漸漸化作一把劍。
それはやがて剣へと変化していった。
聖劍·極光。
聖剣・極光。
由於初代的封印,只有具備勇者素質與才能的人才能召喚它。
初代の封印により、勇者の素質と才がある者にしかそれは呼び出せない。
能召喚它,代表拉法爾也擁有那樣的素質。
それが召喚できるということは、ラファエルにもその素質があるということだ。
「怎麼樣!?那把代表你身份的聖劍竟然在我手上!?」
「どうだい!? 君のアイデンティティである聖剣が僕の手にあるというのは!?」
拉法爾得意地說道。
勝ち誇ったようにラファエルは告げる。
即便如此。
それでも。
「那又怎麼樣?」
「だからどうしたの?」
「什麼……?」
「なに……?」
「那種東西……根本不是我的自我認同。召喚它,只不過是想被青梅竹馬稱讚,僅此而已。變強也是如此,對我來說也只有那麼一點價值。」
「そんなもの……私のアイデンティティでもなんでもないわ。それを召喚したのは、ただ幼馴染に褒められたかったから。それだけよ。強くなったのもそう。私にとってはその程度の価値しかないわ」
聖劍或勇者之血,對我來說毫無意義。
聖剣も勇者の血もどうでもいい。
即便會以此自豪,也絕不會將其視為自己存在的意義。
それを誇りにすることはあっても、自分の存在意義にすることはない。
『我的存在意義是──』
自分の存在意義は。
一想到那點,胸口深處便會隱隱作痛。
そう考えると胸の奥が痛む。
帶著那份痛楚。
その痛みを抱えながら。
艾爾娜朝拉斐爾走去。
エルナはラファエルに向かっていったのだった。