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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第六百七十九話 陰謀

「拔劍……突擊!!」

「抜剣……突撃!!」

在帝都的市區被追兵追趕的三葉一行,因為友軍現身而得以停下腳步。

帝都の市街で追手に追われていたミツバたちだが、味方の出現で足を止めることができた。

「只要把他們趕走就行!撤離是最優先!」

「追い払うだけでいいわ! 脱出が最優先よ!」

發出那樣指示的,是身著鎧甲的安娜·馮·阿姆斯伯格。

そう言って指示を出すのは鎧姿のアンナ・フォン・アムスベルグだった。

「妳穿上鎧甲的樣子,已經好久沒見了吧?」

「あなたの鎧姿なんて、何年ぶりかしら?」

「我還以為再也不會穿了呢。」

「もう着ることはないって思っていたわ」

安娜一邊和三葉開著玩笑,一邊將兩名騎士斬倒。

ミツバと軽口をたたきながらアンナは騎士を二人斬り伏せる。

她作為劍爵家的女兒長大,成為勇爵的妻子,也是艾爾娜的母親。

剣爵家の娘として育てられ、勇爵の妻となり、エルナの母となったアンナだ。

她的劍術毫不遜色於近衛騎士。

その剣の腕前は近衛騎士にも引けを取らない。

而安娜所率領的,正是劍爵家派來的援軍。

そんなアンナが率いていたのは剣爵家からの援軍だった。

勇爵家直屬的騎士們都已外出。

勇爵家直属の騎士たちは皆、出払っている。

儘管如此,作為暫代看守勇爵家之人,安娜還是出陣了。

それでも勇爵家の留守を預かる者として、アンナは出陣した。

因為她認為現在哪怕多一點人手也有幫助。

今は少しでも人手が必要だと思ったから。

「從東門突圍!」

「東門から抜けるわ!」

「三葉大人!安娜大人!我會前往西門!」

「ミツバ様! アンナ様! 私は西門へ向かいます!」

驅散追兵後,安娜帶著三葉等人朝東門方向前進。

追手を退かせた後、アンナはミツバたちを連れて東門へと向かい始めた。

就在這其中,菲內提出了自己的想法。

その中で、フィーネがそんなことを告げた。

「菲內小姐……」

「フィーネさん……」

「如果是西部的話,我想自己也能有所幫助。」

「西部ならば私にもできることがあるかと」

「……既然是妳決定的,我不會阻止妳。」

「……あなたが決めたことなら止めはしないわ」

「非常感謝!」

「ありがとうございます!」

得到三葉的允許後,菲內使勁地鞠了一躬。

ミツバの許可を得て、フィーネは勢いよく頭を下げる。

然而。

だが。

「雖然沒關係,但護衛要怎麼安排?」

「構わないけれど、護衛はどうするのかしら?」

「我會跟去的。」

「私がついていきましょう」

「就知道妳會這麼說,但只有賽巴斯一個人就夠了嗎?」

「言うと思ったけれど、セバスだけで平気?」

對於安娜的詢問,菲內微微一笑。

アンナの問いにフィーネはニコリと微笑む。

然後。

そして。

「沒問題的,我們有可靠的人在。」

「大丈夫です。頼れる方々がいます」

話音一落,安娜便將目光轉向周圍房屋的屋頂。

その言葉と同時にアンナは周囲の家の屋根に目を向ける。

在黑夜中,有人影在屋頂間飛來飛去。

闇夜の中、屋根を飛び回る者たちがいた。

看到那一幕,安娜輕聲低喃。

それを見て、アンナは静かに呟く。

「是亞人商會呢……」

「亜人商会ね……」

不知不覺,許多亞人已經聚集在他們周圍。

気づけば多くの亜人たちが自分たちの周りにいた。

就在那群人中,一名女子走了過來。

そんな中、一人の女が歩いてきた。

那是亞人商會的代表、銀髮的吸血鬼尤莉雅。

亜人商会の代表をつとめる銀髪の吸血鬼、ユリヤだ。

「菲內的護衛就交由我們這邊負責。」

「フィーネの護衛はこちらで引き受けるわ」

「亞人商會的代表究竟是怎麼想的呢?」

「亜人商会の代表さんがどういう風の吹き回しかしら?」

亞人商會一直在紮實地協助雷歐陣營。任何行動都需要資金,而他們一直持續提供那些資金。

亜人商会はしっかりとレオ陣営に協力していた。なにをするにも金がいる。その資金を常に提供してきたのだ。

只是,他們從不公開行動。

ただ、表立って動くことはなかった。

因為亞人商會在帝都的立場相當微妙。

なぜなら亜人商会は帝都での立場が微妙だったから。

亞人商會並非在帝都紮根已久的商會,而是新來者,而且成員幾乎全是亞人。

亜人商会は古くから帝都に根付いてきた商会ではない。新参者であり、かつ亜人ばかりの商会。

表面上或許被接納,但還談不上被真心接納。

表面上は受け入れられても、やはり心から受け入れられるまでには至っていない。

因此無法做出太高調的行動。

だから、派手な動きはできなかった。

「是人家被拜託的,沒辦法啦,勇爵夫人。」

「頼まれたから仕方なくよ、勇爵夫人」

「那樣妳就無法再待在帝都了喔?」

「帝都にいられなくなるわよ?」

在這種情況下幫助菲妮,等同於放棄在帝都的一切生意。

この状況でフィーネを助けるということは、帝都での商売をすべて諦めるということだ。

就是要捨棄特地設立的帝都分店,以及過去與未來的所有利益。

わざわざ作った帝都支店とこれまでとこれからの利益をすべて捨てるということだ。

任何藉口都沒用,頂撞權力者就是這種下場。

言い訳など通じない。権力者に盾突くとはそういうことだ。

作為商人,要接受那樣的損失本來就很困難。

商人として、そこまでの損を受け入れるのは難しいはず。

歸根結底,涉入帝位之爭是因為能獲得利益。

結局、帝位争いに関わるのは得があるから。

那等同於是放棄這些利益的行為。

それを捨てるに等しい行動だ。

不過。

けれど。

「我對帝都沒什麼留戀。我們當初進出帝都,是因為判斷在阿德拉治理下的帝都,對亞人的歧視會比較少。雖然會有些差別,但相信不會變得過分。可是,如果那份信任消失了……就沒必要再在這裡執著了。」

「帝都に未練はないわ。あたしたちが帝都に進出したのは、アードラーが治める帝都ならば亜人への差別が少ないと判断したから。多少の差別はあれど、ひどいことにはならないという信頼があった。けれど、それが消え失せるのなら……ここにこだわる意味はないわ」

尤莉亞這麼說著笑了。

ユリヤはそう言うと笑う。

接著。

そして。

「帝都分店從今天起要搬遷了,應該會變成西部分店吧。」

「帝都支店は今日から移転よ。西部支店ってところかしら」

「謝謝你,尤莉亞小姐。」

「ありがとうございます、ユリヤさん」

「沒關係的。過去正因為在帝都有既得權益,所以無法提供武力……但從今以後,我們也會提供武力。」

「いいのよ。これまでは帝都での権益があったからこそ、武力を提供することはできなかったけれど……これからは武力も提供するわよ」

由亞人聚集而成的亞人商會,掌握著相當的武力。

亜人の集まりである亜人商会は、それなりの武力を持ち合わせている。

作為護衛綽綽有餘。

護衛として申し分ない。

因此,安娜注視著三葉,點了點頭。

だから、アンナはミツバを見つめて、一つ頷いた。

「……要小心,菲妮小姐。」

「……気を付けるのよ、フィーネさん」

「是的,三葉大人。」

「はい、ミツバ様」

「……過來這邊。」

「……こっちへ」

三葉輕輕將菲妮抱近懷裡。

ミツバはそっとフィーネを抱き寄せる。

緊緊擁抱後,三葉在她耳邊低聲細語。

強く抱きしめると、ミツバは静かに耳元で囁いた。

「不要做出魯莽的事。也請把這話告訴那孩子。」

「無茶は駄目よ。あの子にも……そう伝えてちょうだい」

「……好。」

「……はい」

聽到菲妮的回答,三葉露出笑容。

フィーネの返事を聞き、ミツバは笑顔を浮かべる。

菲妮並不感到驚訝。

フィーネに驚きはない。

因為她原本就沒打算能一直騙住三葉。

ミツバを騙し通せるとは思っていなかったからだ。

「我在東部有事情要處理,西部就拜託你們了。」

「私には東部でやることがあるわ。西部は任せたわよ」

「請交給我們。」

「お任せください」

說完,三葉便與安娜等人一道朝東門走去。

そう言ってミツバはアンナたちと共に東門に向かった。

三葉前往東部的理由。

ミツバが東部に向かう理由。

是為了取得率領東部國境守備軍的莉澤的協助。

それは東部国境守備軍を率いるリーゼの協力を取り付けること。

皇國的局勢,以及與維爾海姆之間的關係,使得莉澤處於無法行動的局面。

皇国の情勢、ヴィルヘルムとの関係。リーゼは動くに動けない状況だ。

即便如此,仍然需要莉澤的力量,因此不得不強行提出要求。

それでもリーゼの力は必要で、無理を言う必要があった。

為了那個目的,三葉才會前往東部。

そのためにミツバは東部へ向かうのだ。

正是因為宰相的最後指示。

宰相の最期の指示ゆえに。

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帝劍城。

帝剣城。

逃走的人並非都是最重要的人物。

逃げる者は最重要人物ばかりではない。

見到後宮燃燒的景象,貴族與駐守在帝劍城的官員們感到生命受威脅,紛紛開始撤離。

後宮が燃える姿を見て、貴族や帝剣城に詰めていた役人たちは身の危険を感じて脱出し始めていた。

試圖阻止他們的騎士全都被無力化了。

彼らを止めようとする騎士は、そのことごとくが無力化されていた。

這都是古斯塔夫在帝劍城內縱橫行動的手筆。

帝剣城内を縦横無尽に動き回るグスタフの仕業だ。

因此,維爾海姆旗下的騎士們完全無法取得成效。

それによって、ヴィルヘルム旗下の騎士たちはまったく成果をあげられていなかった。

不過,古斯塔夫並非最大的原因。

とはいえ、グスタフが一番の原因ではない。

維爾海姆不得不將大部分可動用的人力調往後宮鎮火。

動かせる人材の大部分をヴィルヘルムは、後宮の鎮火に回さなければいけなかったのだ。

「今任皇后捨身讓那些年輕人逃走……真是了不起啊。」

「今代皇后の捨て身が若者たちを逃がすか……見事じゃな」

古斯塔夫一邊喃喃自語,一邊拄著杖走進一間房裡。

呟きながら、グスタフは杖を突きつつとある部屋へ入る。

兩名發現古斯塔夫的護衛騎士試圖拔刀,但在他們動作之前,古斯塔夫揮了揮手臂。

グスタフに気づいた護衛の騎士が二名、剣を抜こうとするが、その前にグスタフが腕を振る。

只憑那一下,騎士們便被強勢吹飛,昏厥過去。

それだけで騎士たちは勢いよく吹き飛ばされて、気絶した。

「……繼續報告。」

「……報告を続けろ」

房間裡有一男一女。

部屋の中には男と女。

坐在椅子上的男人是艾利克,女子則是艾利克麾下的暗殺者小梅。

椅子に座っている男はエリクであり、女はエリクの配下である暗殺者、シャオメイだった。

小梅本想拔出武器,但在聽到艾利克的話後改為繼續報告。

シャオメイは武器を構えようとするが、エリクの言葉を受けて報告を続ける。

「哈、哈……各要人的城堡撤離已完成。帝都的撤離也應該很快就會完成。」

「は、はっ……各要人の城からの脱出が完了いたしました。帝都からの脱出も間もなくかと思います」

「繼續監視,退下。」

「引き続き、監視を続けろ。下がれ」

「不、但是……殿下。」

「し、しかし……殿下」

「退下。」

「下がれ」

在艾利克的強硬命令下,小梅不得已無聲地離開了現場。

エリクに強くいわれ、シャオメイは仕方なくその場を音もなく去った。

「……沒想到您還活著,古斯塔夫陛下。」

「……生きていたとは驚きました。グスタフ陛下」

「我自身無所謂。我來是有件事要問你。」

「儂のことなどどうでもよい。お主に聞きたいことがあって来た」

「是什麼事?」

「なんでしょうか?」

「……你究竟在追求什麼?背叛父親、背叛母親、背叛國家,逼迫兄弟……這一切的終點是什麼?」

「……何を目指しておる? 父を裏切り、母を裏切り、国を裏切り、兄弟を追いつめ、その先に何がある?」

面對古斯塔夫的話,艾利克神色不動。

グスタフの言葉にエリクは表情を崩さない。

艾利克面無表情,平靜地說道。

無表情のまま、エリクは淡々と告げた。

「――為了整個大陸的安定。」

「――大陸の安定です」

「被惡魔所管理,就能稱之為安定嗎?」

「悪魔に管理されることが安定というかのぉ?」

「陛下如何解讀我的話,盡在陛下自行決定。」

「私の言葉をどう受け取ろうと陛下のご勝手です」

古斯塔夫聽了那句話,慢慢地動了動右手。

グスタフはその言葉を聞いて、ゆっくりと右手を動かす。

在此處將其了結,就可以限制維爾海姆所能採取的手段。

ここで始末すればヴィルヘルムが打てる手は制限できる。

當前在維爾海姆陣營中,艾利克的勢力佔了大多數。

今のヴィルヘルム陣営のうち、大部分を占めるのはエリクの陣営だ。

在帝位爭奪中不曾高調出手,維持住自己的勢力。

帝位争いで派手に動かず、自分の勢力を保ち続けた。

只要討取那個陣營的首領,就能限制對方的行動。

その陣営のトップを討ち取れば、相手の行動は制限できる。

然而,艾利克並未露出動搖。

しかし、エリクは動揺を見せない。

只是,看上去彷彿已接受了一切。

ただ、なにもかもを受け入れているように見える。

「……你在想什麼,艾利克·雷克斯·阿德勒?」

「……お主は何を考えている? エリク・レークス・アードラー」

「正如我先前所說。」

「すでにお伝えしたとおりです」

聽了艾利克的話,古斯塔夫便安靜地開始凝聚魔力。

エリクの言葉を受けて、グスタフは静かに魔力を集め始めた。

然而,有人闖入古斯塔夫與艾利克之間。

だが、そんなグスタフとエリクの間に割って入る者がいた。

「在這種地方使用古代魔法可不行啦。」

「こんなところで古代魔法なんて使われたら困るっすよ」

拔劍上前,康拉德擋在艾利克與古斯塔夫之間。

剣を構え、コンラートがエリクとグスタフの間に割って入ったのだ。

然而。

しかし。

「別胡來了。你阻止不了我。」

「無茶をするな。お主では儂を止められぬ」

「退下,康拉德。」

「下がれ、コンラート」

「就算是艾利克兄長的話我也聽不下去啦。要是在這裡拋下不管……我沒臉見雷亞義姊啊。」

「エリク兄上の言葉といえど、聞けないっすね。ここで見捨てたら……レーア義姉上に顔向けできないっす」

雷亞。

レーア。

聽到那個名字的瞬間。

その名を聞いたとき。

艾利克的表情微微動了一下。

エリクの表情が少し動いた。

看到那個變化,古斯塔夫放鬆了戰鬥態勢。

その変化を見て、グスタフは戦闘態勢を解いた。

如果他真是那種不動感情、只為惡魔行事的男人,我本該在此討伐他,但……

感情を動かさず、ただ悪魔のために動くような男ならばここで討つべきかと思ったが。

「既能關心弟弟,也會因妻子的名字而動搖……你還算是個人啊。」

「弟を気遣うこともでき、妻の名で動揺することもできるならば……お主はまだ人間じゃな」

「我……」

「私は……」

「若你有陰謀,那正合我意。把那計謀……讓它成功。你既然也是阿爾德拉的人,就去完成吧。」

「企みがあるなら上々。その策……成功させてみせよ。お主もアードラーならば、な」

古斯塔夫說罷便離開了現場。

グスタフはそう言うとその場を後にした。

若艾利克只是威爾海姆的一枚棋子,我本想先誅艾利克,再誅威爾海姆,但艾利克似乎另有計策。

エリクがただヴィルヘルムの駒ならばエリクを討って、ヴィルヘルムをも討つ気でいたが、エリクには何かしらの策がある。

那麼,繼續在此處攪亂局面便不妥了。

ならば、これ以上、場をかき乱すのはよろしくない。

「這種像殘渣般的性命,就先擱到稍後再取吧。」

「この残りカスのような命はもう少し先に取っておくとするかのぉ」