最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
外傳・第十三話 黑暗之力
≪吾為篡奪者,自冥府深處奪取黑暗≫
≪我は簒奪者なり・冥府の底より黒を簒奪した≫
黑色的魔力從克洛伊體內溢出。
黒い魔力がクロエの内からあふれ出す。
克洛伊將膨脹的魔力凝縮回體內。
膨れ上がったその魔力をクロエは自分の内へと凝縮していく。
≪爬出吧,冥黑;使萬象沉入黑暗≫
≪這い出ろ冥黒・万象を闇へ沈めろ≫
凝聚成的漆黑魔力。
凝縮された漆黒の魔力。
為了穩定它,克洛伊咬緊牙關。
それを安定させるために、クロエは歯を食いしばる。
不能讓它暴走。
暴走は許されない。
身後有一名少年,肩上坐著名為西爾伯的人影。
後ろには少年がおり、自分の肩にはシルバーの名が乗っている。
絕對不能失敗。
失敗などできるわけがない。
≪漆黑之王即是那黑・深淵之主亦是那黑≫
≪漆黒の王とは其の黒なり・深淵の主とは其の黒なり≫
凝聚的漆黑魔力尋找發洩口。
凝縮された漆黒の魔力がはけ口を求める。
克洛伊以蠻力壓下那股魔力,繼續向前。
それを力づくで抑え込み、クロエはさらに先へと進む。
≪根源之冥黑・終點之漆黑≫
≪根源の冥黒・終点の漆黒≫
魔力的反撥越來越強。
魔力の反発が強くなっていく。
每當快被那股反撥擊倒時,克洛伊就會想起一句話。
その反発に負けそうになる度に、クロエは一つの言葉を思い出す。
『不要放棄。』
諦めるな。
依靠師父的那句話,她振作起即將崩潰的自己,慢慢向前邁進。
師匠のその言葉を頼りに、今にも挫けそうな自分を奮い立たせ、少しずつ前へと進む。
≪一切由那黑而生・一切沉沒於那黑≫
≪すべてはその黒より現れ・すべてはその黒に沈む≫
從時間上來說很短。
時間としては短い。
但對克洛伊而言,卻是漫長戰鬥的末了。
しかし、クロエにとっては長い戦いの末。
先前反撥的黑色魔力逐漸在克洛伊身上平息下來。
反発していた黒い魔力がクロエの身に落ち着いていく。
不久那股魔力包覆住克洛伊。
やがてその魔力はクロエを包み込んだ。
在那狀態下,克洛伊念起了最後一節咒語。
その状態でクロエは最後の一節を紡いだ。
≪集結並染化――黑暗之力≫
≪集いて染めよ――ダークネス・フォース≫
由十一節組成的古代魔法。
十一節の古代魔法。
漆黑的魔力包裹住克洛伊。
漆黒の魔力がクロエを包み込む。
披著黑暗的克洛伊對少年說了一句話。
闇を纏ったクロエは一言、少年に告げた。
「快跑」
「走って」
被那悄聲說出的話驅使,少年再度奔跑起來。
静かに告げられたその言葉に、少年は突き動かされて、また走り出した。
沒有回頭看後方。
後ろは振り向かない。
雖然不知道為什麼,但心裡有種『應該沒事』的想法。
なぜだかはわからないが、大丈夫だろうという思いがあった。
事實上,這並非錯誤。
実際、それは間違いではなかった。
逼近的怪物大軍。
迫るモンスターの大群。
面對那群連數都覺得多得可笑的怪物,克洛伊瞬間斬入。
数えるのも馬鹿らしいその大群に、クロエは一瞬で斬り込んだ。
「哈啊啊啊啊!!!!」
「はぁぁぁぁぁっ!!!!」
雙劍交叉,像張開雙手般揮舞著劍。
両の剣を交差させ、両手を開くように剣を振るう。
只靠這一動,前頭的隊伍被吹飛。
それだけで先頭集団が吹き飛んだ。
毫不間斷地,克洛伊蹬地衝出。
間髪容れず、クロエは大地を蹴る。
瞬間加速的克洛伊斬倒了一個個怪物。
一瞬で加速したクロエは、モンスターたちを斬り伏せていく。
那一幕讓怪物們停住了腳步。
その姿にモンスターたちの足が止まっていく。
對於因地震而開始行動的那些怪物來說,移動本身是最重要的。
地震という脅威によって、動き出したモンスターたちにとって、移動こそが最重要だった。
但,情況改變了。
だが、それが変わった。
因為比那更大的威脅出現在眼前。
それ以上の脅威が目の前に現れたからだ。
「還沒結束!!」
「まだまだぁ!!」
她劈斷飛來的鳥形怪物,一揮之下便將衝向自己的狼形怪物吹飛。
飛来した鳥型モンスターを両断し、自分へ殺到する狼型のモンスターを一振りで吹き飛ばす。
然而,怪物們的氣勢並未停止。
だが、モンスターたちの勢いは止まらない。
克洛伊在劍上覆以漆黑魔力,斬出巨大的斬擊。
クロエは剣に漆黒の魔力を纏わせ、巨大な斬撃を飛ばした。
「就是這個!!」
「これでっ!!」
那道斬擊吞噬了怪物群,將它們連渣都不留地抹去。
その斬撃はモンスターたちの群れを飲み込み、跡形もなく消し去っていく。
作為代價,圍繞在克洛伊身上的漆黑魔力消散殆盡。
その代償としてクロエが纏っていた漆黒の魔力は消え去ってしまう。
但怪物們被徹底清除。
だが、モンスターたちは一掃された。
「呼……呼……」
「はぁはぁ……」
一口氣了結戰鬥的克洛伊喘著粗氣,靠在雙劍上。
一気に決着をつけにいったクロエは、荒い息を吐きながら両手の剣に寄りかかる。
然而,插在地上的劍瞬間黑化,隨即碎裂。
しかし、地面に刺した剣は一瞬で黒化し、砕け散る。
「咦……?」
「あれ……?」
那是因為劍無法承受克洛伊的魔力而崩壞了。
クロエの魔力に耐えきれず、崩壊してしまったのだ。
茫然地看著那一切的克洛伊,被新一陣地鳴聲拉回現實。
茫然とそれを見つめるクロエだったが、新たにやってきた地鳴りに現実へと引き戻される。
「還會再來嗎……?」
「まだ来るの……?」
搖搖晃晃站起,往前看去,發現又有一批與剛才同樣規模的大群逼近。
よろよろと立ち上がり、前を見ると先ほどと同じ程度の大群が迫っていた。
克洛伊緊握失去刀身的劍,但仍顯露出迎戰的意志。
クロエは刀身のなくなった剣を握り締め、それでも立ちはだかる意思を見せた。
已經沒有體力逃走了。
もはや逃げる体力もない。
那就只能迎上去。
ならば挑むしかない。
只是,並沒有勝算。
だが、勝ち目があるわけではない。
「再來一次大概很難吧……」
「もう一回は難しいかなぁ……」
她設法把魔力攢了起來,但已不足以再次施展黑暗之力。
何とか魔力をかき集めてみるが、もう一度、ダークネス・フォースを使えるほどではない。
「真糟糕……會被罵吧……」
「困ったなぁ……怒られるかなぁ……」
一口氣想了結的做法實在不妙。
一気に決めにいったのがまずかった。
克洛伊苦笑了。
そのことにクロエは苦笑する。
因為她真心希望能被責罵。
怒られたいと心から思っていたからだ。
就在這時,一道責備之聲傳入克洛伊耳中。
そんなクロエの耳に叱責の声が届いた。
「當然了。要想清楚後果。」
「当たり前だ。後先を考えろ」
「欸……?」
「え……?」
克洛伊回頭一看,看到的是西爾伯的身影。
クロエが振り向くと、そこにはシルバーの姿があった。
這一切只意味著一件事。
そのことが示すことはただ一つ。
「師父……媽媽怎麼樣了……?」
「お師匠様……お母さんは……?」
「放心。托伊迅速處理好了。雖然無法完全除去,還需要藥物治療……不過已經不用擔心生命危險。」
「安心しろ。トウイが素早く終わらせてくれた。完全除去とはいかなかったから、薬による治療が必要らしいが……もう命の心配はない」
「真的嗎……?真的真的嗎……?」
「本当……? 本当に本当……?」
「真的,真的沒錯。」
「本当に本当だ」
西爾伯撫摸著流淚的克洛伊的頭,安撫著她。
涙を流すクロエを落ち着かせるように、シルバーは頭を撫でる。
但就在那期間,怪物的大軍仍然逼近。
しかし、その間にもモンスターの大群が迫る。
不過,就在同時,西爾伯周圍出現了無數光源。
だが、それと同時にシルバーの周りには無数の光源が出現していた。
那些光源漸漸向橫向大幅擴散。
やがて、それは大きく横に広がっていく。
那帶狀擴散的光源,在西爾伯揮臂的瞬間。
帯状に広がったその光源は、シルバーが腕を振った瞬間。
猶如軍隊齊射般,發射出光彈。
まるで軍の一斉射のごとく、光弾を発射した。
奔跑的怪物們無法避開它。
走るモンスターたちにはそれを避ける術がなかった。
各處爆炸,光彈蹂躪著怪物群。
あちこちで爆発が起こり、光弾がモンスターたちを蹂躙していく。
在見到怪物們沉寂後,西爾伯便收起了光源。
その後、モンスターたちが沈黙したのを見て、シルバーは光源を消し去った。
然後。
そして。
「牢記在心。王牌要留到最後,因為你永遠不知道會發生什麼。」
「よく覚えておけ。切り札は最後まで取っておけ。何が起きるかわからないからな」
「嗯……!記住了!」
「うん……! 覚えた!」
「是嗎……不愧是我的徒弟,做得好。」
「そうか……さすが俺の弟子だ。よくやった」
輕拍了克洛伊的頭,西爾伯帶著她穿過了傳送門。
ポンとクロエの頭を叩き、シルバーはクロエを連れて転移門をくぐったのだった。