最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百六十八話 雙黑皇子下令
「還活著嗎……?」
「生きてるの……?」
「看起來是」
「みたいだな」
我回應了低聲嘟囔的夏爾。
呟くシャルに俺は答える。
夏爾驚了一下,立刻跑向那些孩子。
シャルはハッとして、子供たちに駆け寄った。
看起來相當衰弱,不過性命應該無礙。
かなり衰弱しているようだが、命に別状はなさそうだ。
夏爾鬆了一口氣。
シャルはホッと息を吐く。
我穿過夏爾身側,朝前邁進。
そんなシャルの横を通り過ぎて、俺は前に進む。
老實說血快不夠了,差點就要倒下,但還有事要做。
正直、血が足りなくて倒れそうだ。けど、まだやることはある。
戰場一片混亂。
戦場は混乱していた。
因為在低空飛行的飛龍全都接連墜落下來。
低空を飛行していた飛竜がことごとく落下してきたからだ。
飛龍靠魔力飛行,魔力一被抹去,飛行當然會出問題。
飛竜たちは飛行するのに魔力を使う。それを消されれば、当然飛行にも影響が出る。
第六近衛騎士隊似乎察覺到我要使用皇旗,已經躲到相當高空,所以沒有受到影響;我們這邊的龍騎士們也是如此。
第六近衛騎士隊は俺が皇旗を使うと察知して、かなり上空に逃れていたせいか、影響は受けていない。こちらの竜騎士たちも同様だ。
所以就在此刻。
だから今この瞬間。
無論空中或地面,優勢都在我們這邊。
空でも地上でも優位はこちらにある。
正是發起攻勢的時機。
仕掛け時ということだ。
「夏爾,我的聲音能傳到嗎?」
「シャル。俺の声を届かせられるか?」
「嗯」
「うん」
「那就開始吧」
「それじゃあ始めてくれ」
我們這邊也混亂不已。
混乱はこちらにもある。
所以在平息混亂的同時,得把注意力指向敵人。
だから混乱を鎮めつつ、意識を敵に向けなくちゃいけない。
「怎麼樣,戈登?你的王牌已經被無力化了?」
「どうだ? ゴードン。お前の切り札は無力化したぞ?」
「……殺了他們!全軍出擊!去殺阿爾諾特他們!他們周圍人手薄!」
「……殺せ! 全軍! アルノルトたちを殺せ! 奴らの周りは手薄だぞ!」
沒錯。
そうだ。
我們以少數人強行突破了敵方的殿部隊,來到敵本陣。
俺たちは無理やり少数で敵の殿部隊を突破して、この敵本陣にやってきた。
我們兩側仍有敵方的殿部隊殘留,數量足以包圍我們。
俺たちの両側にはまだ敵の殿部隊が残っているのだ。俺たちを包囲するには十分な数がいる。
但是。
だが。
「告訴戰場上所有的將兵。我來說明剛才發生了什麼。敵本陣內有多名虹彩異色的孩子被拘束後失控,那是被故意引發的暴走;帝國南部也發生過類似事件。那些是把孩子當作工具嵌入的魔導兵器。我們以帝國國寶『皇旗』將其抑制,若未成功,這裡早已是一場大慘劇了。」
「戦場にいる全ての将兵に告げる。先ほど何があったか説明しよう。敵本陣には虹彩異色の子供が複数人拘束された状態で暴走していた。意図的な暴走だ。同じようなことが帝国南部でもあった。子供を道具として組み込んだ魔導兵器だ。それを俺たちは帝国の国宝〝皇旗〟で打ち消した。成功していなければ今頃、ここは大惨事だっただろう」
「胡說!別被騙了!」
「デタラメだ! 騙されるな!」
「你不信也無妨。但被拋棄的殿部隊好好想想,那些不知情而協助的龍騎士也應該深思。你們沒有大義。讓我說一件普遍的事:人會把血脈傳給子孫並繁衍,故孩子就是未來。利用孩子、把他們當食糧,就是在耗盡未來。如若不在乎,就來試試吧。我們不會承認任何容忍那種行為的人!」
「別に信じないならばそれでいい。だが、見捨てられた殿部隊はよく考えろ。知らずに協力した竜騎士もよく考えろ。貴様らに大義はない。普遍的なことを教えてやろう。人は子孫に血を繋ぎ、発展する生き物だ。ゆえに子供は未来だ。その子供を利用し、食い物にすることは未来を使いつぶすということだ。構わないというなら掛かってこい。それを容認する者を俺たちは認めない!」
殿部隊沒有動。
殿部隊は動かない。
他們應該已經察覺到陷阱差點發動。雖然不清楚細節,但他們應該明白自己被拋棄了。
罠が発動しかけたのはわかったはず。詳細はわからずとも、自分たちが見捨てられたのは理解しているだろう。
殿部隊本來就是如此。
本来、殿部隊とはそういうものだ。
其中也有人把性命賭上,但若所賭的是非人道的兵器,那就無法被正當化。
中には自分たちの命を賭けていた者もいるだろう。だが、命を賭けた代物が非人道的兵器では報われない。
那些緊急上升、以避開影響的敵方龍騎士看起來也十分困惑。
咄嗟に上昇して影響を回避した敵の竜騎士たちも戸惑っているようだ。
他們難以判斷這是不是敵方的謊言。
敵の嘘なのかどうか。判断しかねているんだろう。
「竟然敢把謊言說到這種程度!?全體將兵!不要被迷惑!這是敵人的詭計!」
「よくもまぁ、そこまで嘘を並べられるものだな!? 全将兵よ! 惑わされるな! 敵の姦計だ!」
「那麼,到底想用的是什麼?」
「では、何を使おうとした?」
「什麼!?」
「なにぃ?」
「那個一旦使用就能保證勝利的陷阱到底是什麼?我們究竟阻止了什麼,殿部隊又是為了什麼而戰?如果是謊言,就說明給我們聽聽。」
「使えば勝利が約束される罠は一体、何だった? 俺たちは一体、何を阻止し、殿部隊は何のために戦った? 嘘だと言うなら説明してみろ」
「沒必要向你解釋!」
「貴様に説明してやる必要はない!」
嗯,確實我沒有那種東西吧。
まぁ確かに俺にはないだろう。
但為了整頓迷惘的同伴,這是必要的。
だが、戸惑う味方を統率するためには必要だ。
一時想不出妙策,只能應付搪塞過去。
咄嗟に妙案が出てこなくて、誤魔化さざるを得ないんだろう。
若說些敷衍的話,謊言就會露餡。
適当なことを言えば嘘がバレる。
「你缺乏對他人的體諒,凡事以自我為中心。以力奪取,以力使人服從,不聽旁人的聲音,認為別人理應服從。說白了,你不適合當皇帝。」
「他者への配慮に欠け、自分中心で物事を捉える。力で奪い、力で従える。周りの声を聞かず、周りが従って当然と考える。はっきり言ってやろう。お前は皇帝には向いていない」
「你憑什麼懂!?阿德拉是掠奪者一族!奪走了一切!若要當那樣的王,非我莫屬!」
「貴様に何がわかる!? アードラーは略奪者の一族だ! あらゆるものを奪ってきた! その王ならば俺こそがふさわしい!」
他開始談起自己的正當性了。
自らの正当性を語りだしたか。
蠢貨。
馬鹿めが。
現在,戈登應該做的不是闡述自己的正當性。
今、ゴードンがすべきなのは自分の正当性を語ることではない。
而是讓所有陷入混亂的部下冷靜下來。
混乱するすべての部下を落ち着かせることだ。
在這種時候談論自己多麼適合當皇帝,只會讓人困惑。
如何に自分が皇帝にふさわしいか。それを語られても困るだけだろう。
更重要的是——阿德拉的詮釋是錯誤的。
それになにより――アードラーの解釈が間違っている。
「確實,阿德拉是掠奪者一族。他們因無法忍受被剝奪,便以掠奪來保護一切,誓言守護在黃金鷹羽下的所有子民,並積極將更多人納入羽翼之下。這是不爭的事實,但阿德拉的存在方式並不像你所說的那樣。」
「確かにアードラーは略奪者の一族だ。奪われていくのに耐えきれず、自らが奪ってすべてを庇護しようと考えた。黄金の鷲の羽の下にいるすべての民を守ると誓って、積極的にその羽の下に多くを取り込んだ。それは否定できない事実だ。だが、アードラーの在り方はお前の言うようなものじゃない」
「你竟敢談阿德拉!?」
「貴様がアードラーを語るか!?」
「我也是阿德拉的人。讓我教你一件事。阿德拉的精髓是『心服』。以自身的存在獲得人心與尊嚴。靠武力威脅使人屈服是二流,阿德拉作為掠奪者,是要奪走人的心。戈登,你才別談阿德拉。」
「俺もアードラーだからな。教えておいてやる。アードラーの神髄は〝心服〟だ。自らの在り方で心と誇りを得る。力で脅して屈服させるなど二流。心を奪うのが略奪者としてのアードラーだ。貴様こそアードラーを語るな、ゴードン」
對於談不通的對象,也曾以侵略相待。
話し合いが通じない相手には侵略もした。
但始終以大義為念,行動不輟。
だが、常に大義を意識して動き続けた。
有許多人也向這樣的阿德拉屈膝投降。
そんなアードラーに膝を折った者たちもたくさんいた。
並不是完全靠武力奪取一切。
すべてを力で奪ったわけじゃない。
而是以所宣揚的理想與存在方式贏得支持者。
掲げる理想と在り方で味方を得てきた。
在二者擇一的情況下,一方以武力奪取,另一方以言語奪取。那就是阿德拉。
二者択一の状況で、片方は力で奪い、片方は言葉で奪う。それがアードラーだ。
單靠武力奪取一切的想法並非阿德拉之道。
力ですべてを奪うという考え方はアードラーではない。
力量也必要,言辭也必要。
力も必要。言葉も必要。
這是理所當然的,單靠任何一方都不行。
当たり前のことだ。どちらかだけでは駄目なのだ。
「是否正確我無從得知,但阿德拉確實曾掠奪,並將許多人納入庇護之下。阿德拉始終是那些被掠奪之人的守護者。若屬下有危難,便會馳援救助;若臣下遭受不義,便會以行動抵抗那不義。絕不!使用以兒童為武器的兵器,也絕不會為了那種兵器而捨棄部下!你反叛本國,向本該守護的百姓施災,我不承認你有資格稱為阿德拉!若你自稱配得上皇帝,至少拿出不動搖的信念來示人!!」
「それが正しいことだったのかはわからない。だが、アードラーは略奪し、多くを庇護下に置いた。そしてアードラーは略奪したすべての守護者であり続けた。危急の臣下がいれば駆け付け、助けて見せる。理不尽に晒される臣下がいれば、違うとその理不尽を跳ね返して見せる。断じて! 子供を使った兵器を使わないし、そんな兵器のために部下を見捨てはしない! 自国に反旗を翻し、守るべき民に災禍をまき散らすお前がアードラーなどとは認めない! 皇帝にふさわしいと言うなら! ブレない信念くらいは見せてみろ!!」
說完我把皇旗高高舉起。
そう言うと俺は皇旗を高く掲げる。
讓戈登看得清楚。
ゴードンによく見えるように。
「歸附戈登的士兵們!如果你們哪怕一點覺得自己錯了,現在就投降!如果你們相信以犧牲孩子為代價能守護未來,那就在原地顫抖吧!我們現在就要全軍出擊,去取他的首級!帝國軍與北部諸侯聯合軍所有人!憤怒吧!發怒吧!讓情緒爆發!這份情緒是正確的!在這片大陸上,沒有人會縱容敵人!」
「ゴードンに与する兵士たちよ! 少しでも自分たちが間違っていると思うならば今すぐ降伏せよ! 子供を犠牲にした先に守る未来があると信じるならばその場で震えていろ! 今から全軍でその首を取りにいく! 帝国軍、北部諸侯連合軍に所属するすべての者よ! 怒れ! 憤れ! 感情を爆発させろ! その感情は正しい! この大陸で敵を許す者などいないのだから!」
說著我傾斜了皇旗。
そう言って俺は皇旗を傾ける。
左側的雷歐以右手持劍,將劍高舉與旗交叉相抵。
左にいたレオが右手で剣を持ち、旗と交差するように掲げた。
同時,兩軍一同揚起了雙劍旗。
同時に両軍で双剣旗が掲げられた。
士兵們的士氣被推到最高點。
兵士たちの士気が最高潮まで高まる。
我們給他們出擊的許可。
そんな彼らに俺たちは許しを出した。
「「雙黑皇子下令!討伐逆賊!」」
「「双黒の皇子が命じる! 逆賊を討て!」」
我舉旗,雷歐舉劍。
俺は皇旗を、レオは剣を。
向前一揮。
前に振った。
以此為號令,全軍的攻勢就此展開。
それを合図にして全軍での攻勢が始まったのだった。
最先行動的是北部諸侯聯合軍。
最も先に動いたのは北部諸侯連合軍。
擔任先鋒的是羅恩斯坦公爵。
先鋒を行くのはローエンシュタイン公爵だ。
羅恩斯坦公爵舉起一拳,拳頭周圍纏繞著雷電。
その先鋒でローエンシュタイン公爵は雷を纏った拳を掲げる。
然後,
そして。
「──為了殿下啊啊啊啊!!!!」
「――殿下のためにぃぃぃぃ!!!!」
他們揮著雙劍旗衝向了敵軍。
双剣旗と共に敵軍に向かっていったのだった。